《バタール(2)》
とかち野酵母+トラディショナル

焼:2019年 9月 23日

 前日のバタール(フランスパン)作りでは、クープが入れられなかったことが欠点としてあげられます。
 また、再現性があるのかという点を実証してみたいと思いました。

 実は再現性という点で、ひとつ問題点を抱えています。



 計量カップとタニタのはかりとの誤差です。100㎖で5㎖ほどの誤差が見られます。今まで考えたレシピの通りタニタで量ると、生地がスライム状態になり、計量カップで量ると、ちょうどよい感じ。理科で習った通り、表面張力を意識して目盛りを正確に読んでいます。きっと計量カップが数十年前のプラスチック製なので、縮んだのではないかと思います。またタニタで正確に量って多過ぎということは、夏場なので、水分量をもっと減らしていいということかなと思います。
 ということで、今回は5㎖だけ前日より減らしてみました。


 フランスパンの材料は、前日と同じく本当にシンプル。スプーンに絡みついた水飴状のモルトシロップは、天然酵母と一緒に入れておくと、きれいになります。酵母がモルトシロップを食べているのかな? すると、砂糖は必要ない?

 水分量は、5㎖減らしたのに、べたついてまとまりません。おそらく15gくらい打ち粉を追加したと思います。

 一次発酵は、前日と同じ30分なのに、今日の方が膨らみました。やはりてっぺんはラップに張り付きます。大きめのボウルを昨日注文して今日届く予定ですが、今日のパン作りには間に合いませんでした。

 今回はレモン型にこだわるのはやめました。ベンチタイムのあとにクープ(切れ目)を入れました。縦一本線です。柔らかかったためか、やはり重力に負けて高さは出ず、平たくなっています。

 「ココットダッチオーブン」に入れた時点でもう発酵が進み、せっかく入れたクープが閉じています。これから前日と同じステンレスケースにお湯をはって入れて二次発酵させます。発酵は期待できても、高さは期待できません。

 ココットダッチオーブンいっぱいに拡がりました。高さはどうでしょう?

 十分大きく焼き上がりました。

 粗熱を取ります。クープ(切れ目)は、コッペパンのスリットみたい。押されるから、広がれない?

 高さは2つが5㎝。ひとつが4.5㎝でした。
 昨日のバタールより大きく見えます。押し合い、へし合い、お互い変形しています。広いオーブンで焼きたい…。

 左はチキンハンバーグをのせたところ。右は昨日のパンと同じ、チーズにハムに、レタスとトマトをのせました。
 おいしいけれど、焼き色はいいのだけれど、底が厚くて固い。ハードパンだからと、自分に言い訳するのは簡単。

 常にベストな再現性をすることの難しさを思い知りました。


 お皿はもちろん手作りで焼いています。
 焼き物はかれこれ数十年、絵画はもっと数十年。
 対してパン作りは、今年の7月21日に第1号を焼いたので、始めてから今日で2ヶ月と2日。


 修行はこれからです。