《バタール(5)翌日》
ルヴァンリキッド+リスドォル

焼:2019年 11月 5日

 前日「メゾンカイザーのレシピ」本をもとに作った「バタール」生地3本のうち、最後の1本を「ココットダッチオーブン」に入れて冷蔵庫保存しておき、翌日となる5日の朝に焼いてみました。5℃の冷蔵庫の中でしっかり発酵は進んでいました。でも高さは出ていません。「焼けば少しは高さが出るかなー?」「せんべいパンでもいいか?」くらいの気持ちでいました。生地が冷えているせいか、表面がやや固く、クープ(切れ目)が入れやすかったです。
 タイマー18分、余熱5分で蓋を開けてみると…


 今までで一番の膨らみ具合でした。形もラグビーボール型になっています。クープ(切れ目)もなんとなく拡がってできています。しかし残念、焼き色が薄い。急いで蓋をし、そのまま余熱を5分延長しました。


 焼き色は薄いですが、余熱10分で少しだけ増しました。とにかく高さの自己新記録です。


 表面には小さな気泡跡がしっかり残っています。火を入れた後の発酵(膨らみ)は上々だったようです。


 横から見ると、膨らんだ感じがよく分かります。高さは7.5㎝ありました。おそらく8㎝が「ココットダッチオーブン」の限界点だと思います。こんなに大きくなるのだったら、焼き時間は20分にすべきでした。

 熱いうちに押さえつけて切っても、つぶれることなく復元していました。中は気泡でいっぱい。クラスト(外皮)は固いけど、クラム(中身)はしっとり。ルヴァンリキッド(自家製の液体自然発酵種)で発酵させたフランスパンがようやく成功しました。しかし、同じ生地でも、冷蔵庫で低温熟成させるだけで、こんなにも違いが出るとは…。

 パン作りの奥深い魅力にすっかりはまってしまっています。