《バタール(9)》
ルヴァンリキッド+リスドォル

焼:2020年 2月 23日

 準強力粉のリスドォルが1㎏残っていたので、久しぶりにフランスパンを作ることにしました。80代の両親に食べてもらうには固いフランスパンは気が引けて、最近は柔らかい食パンばかりを作り続けてきたのですが…。



 食パンで使っていたバターや砂糖、はちみつなどとんでもない、いたってシンプルなフランスパンの材料。いいなぁ。


 「メゾンカイザーのパンレシピ」の本のレシピ通りでドンピシャの水分量。労金からいただいた「イワキ」のガラスボウルを使って一次発酵してみました。


 一次発酵の第一段階。「メゾンカイザーのパンレシピ」「東芝クッキングブック」どちらとも、発酵温度は30℃となっていました。時間は「メゾンカイザー」が2時間、「東芝」が1時間30分+こねて追加40分でした。東芝石窯ドームオーブンの発酵機能は連続最大1時間30分(追加は可)なので、「東芝」のレシピに従いました。写真は、1時間30分経ったところ。いつもより小さめのボウルなので、確かにまだ十分ではない感じ。


 一次発酵の第二段階。こね直し、追加40分発酵させたところ。これならOK。


 300gずつ3等分したところ。打ち粉はほぼいらず。


 30分のベンチタイム後。発酵時間といい、ベンチタイムの設定といい、のんびりな進み具合。この後、2つをバタール形に伸ばし、残る1つはさらに3等分し、バンズ型で焼くことにしました。
 10時から作り始めて、焼き上がりは午後3時過ぎになることが確実となり、夕飯で食べるつもりはないので、そうするとフランスパンの理想の賞味10時間を越えてしまうので、明日朝に焼くことにしました。そこで、形成したらすぐに冷蔵庫に入れました。
 夜中の零時に冷蔵庫をのぞいてみると、8時間くらい経っているのに大してふくらんでいませんでした。そこで冷蔵庫から出し、常温で一晩寝かせてみました。


 (写真記録がないので、いきなり翌朝の写真。)すると、どうでしょう。オーブンの発酵機能でふくらんだように、冬の台所の室温で大きくふくらみました。


 クープを入れてみたら、少し横に拡がってつぶれたようになってしまいました。失敗かな?とはあまり思いませんでした。


 「フランスパンモード」2段階の弱で、ソフトフランスパンをイメージしました。途中、仕上がり5分前頃に、オーブン皿の前後を入れ替え、焼きむらを防ぎました。結果は、期待に応えて焼きむらなし、高さ8㎝の上出来です。


 こちらはバンズ型のフランスパン。バンズの金型を持っていないので、ガラス繊維のオーブンシートで輪っかを作ってみました。結果は思惑通り、上に伸びてくれました。


 バタールを焼いている下の段に入れて同時に焼きました。こちらもほどよい焼き色。


 横にスライスしてマーガリンを塗り、チーズとハムを挟んで温かいうちに食べました。中はマーガリンが上手に塗れないほど柔らかいのに、やはりフランスパン、外はしっかり固さがありました。一部入れ歯とインプラントの両親には、申し訳ない気持ちです。でも香りと味は小麦粉のよさがダイレクトに伝わって、フランスパンはパンの王道だと改めて思いました。裏を返すと、今はやりの高級食パンは、小麦粉本来の味から離れ、甘くて柔らかく、スイーツの分類と感じます。