油絵制作ブログ開始!

 4月上旬に出品する予定の3枚目の作品に12月下旬、着手しました。
 構想はずっと温めていました。今までの樹木とは違う題材なので、手探りのチャレンジです。
 本来は、制作過程を公開することはしませんが、今回はチャレンジであり、実験であり、モチベーションを高めるために制作過程を振り返ろうと考えました。






 2016年5月に昭和記念公園でポピーの花を取材した時、衝撃を受けました。白いポピーの花にコガネムシが群がって食い荒らしていたのです。そんなおぞましいものを絵にしていいものかずっと悩んでいましたが、前回の春陽会神奈川研究会展で会員の先生方に背中を押され、一度だけやってみようと考えました。縦に長い樹木ばかり描いてきたので、S100号(162㎝正方形)を扱うのも初めてです。

 下は取材した写真をレタッチしたもの(A案)です。構図を含め、完成作品の原型となるので、何度も試行錯誤を繰り返します。



 下のレタッチはB案で、花の向こうに地球のイメージを描き、バックも試行錯誤しながら変化させてみました。苦労してCGで球形を描いたのに、花びらの隙間から見える感じだけでは立体感が表現しきれないと分かり、すっきりした最初の案(A案)をとりました。



 A案を基に、色鉛筆でスケッチをしました。コガネムシは計22匹も見えます。



 あらかじめ何日も前にS100号に地塗りをしてかわかしておきました。ふだん使わない地塗りの色にしてみました。



 鉛筆で大体の当たりをつけました。鉛筆跡は油絵では残りやすいので要注意です。



 1日目の下塗りは、ここまで。レタッチから始まり、スケッチ、下塗りと、我ながら1日でよくここまで進んだと思います。


2018年12月28日