《おいしい食パン(14)》
ルヴァンリキッド+春よ恋

焼:2020年 7月 17日

 2日に分けてのパン作り第10弾で、スタンドミキサー使用の第3弾です。バター投入後にどう効率よくこねられるか、試行錯誤は続きます。そして、基本となる「おいしい食パン」の味が、スタンドミキサー使用によってどう変化するか、期待です。



 定かではありませんが、イメージとして、金サフより、赤サフ(サフ赤?)の方がおいしい気がします。


 水を加えてスイッチオン! 最初は低速から。2~3分でまとまります。やや高速「2」に切り替えて計5分こねます。


 開始から5分後に早くもバターを投入し、そのまま定格の15分になるまで10分間回し続けました。バターは35℃に温めて柔らかくしてからの投入です。


 15分経過でこね終わり。ふっくらとした感じ。ボウルにバターは残っていません。


 ガラスのボウルに移し替えて、ある程度まとめました。ずっしり、やや固い感じ。


 例のごとく、冷蔵庫に入れて長時間低温熟成に入ります。前回同様、張りがあります。
 1日目はここまで。続きはまた明日。


 

 翌日夕方、冷蔵庫から出すと、ご覧の通り、十分な発酵。ただし冷たい。


 改めての1次発酵はせず、冷たいまま487gずつ2つに分けてベンチタイム1時間。パン生地を少しでも常温に戻したくて、かなり長めのベンチタイム。


 1時間経っても、そう大きくはならず、そう温かくもならず。


 丸めなおしてパン型に入れ、ドリュールを塗ったところ。


 予定の35℃1時間30分では物足りず、10分追加。途中回して温度ムラがないようにしたおかげで、変形は最小限。


 180℃30分で焼成。焼き始めて6分後で前後を回し、次の6分でアルミホイルをかぶせて焼きむら、焼きすぎを防ぎました。


 いい感じの焼き色とつや。そして粗熱を取っている間のいい香り。香りで味は予想できます。高さは15.5㎝でやや低いけれど、ふくらませすぎるより、中身と味が詰まっていると思います。
 実食は例によって明日朝。


 

 翌朝。いい感じにしわくちゃで、やわらかそう。一斤分を量ったことがなかったけれど、量ってみたら、一つ445g。焼く前のパン生地と比べ、約40gも減ったのは、水分でしょう。


 フランスパン用の準強力粉「リスドォル」に比べると、白さが増した感じ。もっちり、しっとり。一切れは80g前後。なかなかのボリューム。


 通称「きのこパン」のようにあまりふくらませていないので、定番の「イシイのチキンハンバーグ」をはさむには、大きさが少し足りません。はさまずに別々に味わいました。
 パンのお味の方は、塩も砂糖もバターもじゃまをせずに、国産小麦「春よ恋」のおいしさが前面に出て、非の打ち所がありません。いつもなら課題が必ず見えて、次に生かすのですが、なかなか見つかりません。ほぼ完成に近づいたレシピだからでしょうか。あえて言うなら、手ごねでべたつかずちょうどよかった水分量が、スタンドミキサーでは硬めに仕上がった感じがあるので、増やしてもいいのかも。コシがあり扱いやすい適度な硬さではあります。それはまさにスタンドミキサーのおかげです。


 ところで。
 密閉容器に入れて冷蔵庫に保存してあるルヴァンリキッドは、「次を早く作れ!」と言わんばかりにふくらんでいます。年中この基本となる「おいしい食パン」でいいのですが、一方で、特別な食パンもマスターしたくなります。