2019. 5. 1

ウィーン・モダン

2019年4月30日、国立新美術館で行われている「ウィーン・モダン」に行ってきました。
目玉はクリムトとエゴン・シーレの2人の作家の作品ですが、「日本・オーストリア外交樹立150周年記念」という側面から、「ウィーンの至宝が大集結。」とうたって、市長の椅子から、ドレスから、銀食器に至るまで、雑多な印象は否めません。
それでも、あまり知られていないクリムトとシーレの関係性やイメージがつかめました。
30歳ほど(正確には28歳)年下のシーレが、生涯クリムトを師としてあがめたこと、シーレが28歳で亡くなったこと、2人が同じ年に亡くなったことなどなど。
クリムトの死の香りがする装飾性と、シーレの現代絵画に通じる個性の対比は明白でした。
余談ですが、パンフレットにあるシーレの自画像の、向かって右側の黒い背景が、人の横顔だということにお気づきでしょうか?

展示の中で、クリムトの絵1枚だけ写真フリーのコーナーがあり、他の観覧者に混じって撮影してきました。
撮影のじゃまになるので、近くに寄って鑑賞できないことが、本末転倒な気がしました。

美術館1階の一角に、グランドピアノが置いてあり、何だろうと近くで見たら、ピアノの裏にクリムトの絵(模写)が描かれていました。世界で25台限定だそうです。

「ウィーン・モダン」は、4月24日から8月5日までの開催です。
終わり頃は読売新聞を中心に宣伝をたたみかけてくるので、混雑が予想されます。
ゴールデンウィーク中も十分混雑していました。特に売店が。