2019. 8. 6

松方コレクション展・その他

8月6日(火)、上野国立西洋美術館で開催中の「松方コレクション展」へ行ってきました。
松方幸次郎さんの偉業と挫折、作品の流転の一部を理解しました。
しょっぱなから、インパクトを受けました。プロローグ(エントランス)のクロード・モネ 「睡蓮」です。
他にもゴッホ「アルルの寝室」や ハイム・スーティン「ページ・ボーイ」など、インパクトの高い作品がありました。
しかし、よく見てみると、冒頭の「睡蓮」を始め、西洋美術館蔵の作品が大半を占めていました。
言い方を変えると、多くの収蔵作品に他に流出した作品を加えて企画展にした訳で、話題性から多くの人を集め、展覧会としては大成功だけれど、…?と思ってしまいました。

この企画展は撮影禁止なので、展示の様子は掲載できません。
しかし、同時開催の「モダン・ウーマン―フィンランド美術を彩った女性芸術家たち」は撮影可で、常設展の一部も撮影可のため、気になったものだけスマートフォンで撮影しました。
展覧会を訪れる人は、企画展だけに踊らされず、普段から常設展にもじっくり目を向けてほしいと思いました。


 もう一つの企画展「モダン・ウーマン」。フィンランドの女性芸術家の企画展ということです。

 その中の一人、ヘレン・シャルフベックの「占い師」(1926年)。フォルムや色が独特です。90年以上前の作品とは思えません。

 同じくヘレン・シャルフベックの「ロヴィーサから…」(1941~1942年)。 

 同じくヘレン・シャルフベックの「青リンゴとシャンパン・グラス」(1934年)。

 常設展から、セザンヌ「ポントワーズの橋と堰」(1881年)。

 スマートフォンでも、色、ピント等ここまできれいに撮影できます。ちなみに、2012年度購入だそうです。比較的新しい。つまり松方コレクションではありません。

 同じくセザンヌの「葉を落としたジャ・ド・ブッファンの木々」(1885~86年)。

 こちらは1978年度購入。ずっと前から見ることができた絵です。家に飾りたい。

 今時批判される樹の絵があったので、思わず撮影しました。ロヴィス・コリント「樫の木」(1907年)。なんと2018年度購入の新収蔵作品でした。どんな基準で購入しているのでしょうか。しっかり解説がありました。褒められていて、うらやましい。

 好きな画家の一人、アンドレ・ドランの作品もあったので、撮影しました。キャプションは撮り忘れ。

 松方コレクション展にも作品があった、シャイム・スーティンの「心を病む女」(1920年)。作品も、題名も、インパクトがあります。(注:松方展とは作者名の表記が違っていました。キャプションに従います。自分が若い頃は「シャイム・スーチン」と読んでいました。)