《ソフトフランス食パン(3)》
ルヴァンリキッド+リスドォル

焼:2020年 9月 19、22日

 フランスパンを作る準強力粉「リスドォル」が冷蔵庫の野菜室に眠っていることを思い出し、ソフトフランス食パンを作ることにしました。本当は、フランスパンを作りたいところですが、高齢の両親のリクエスト「ミミまで柔らかい食パン」に応えての「ソフトフランス食パン」です。4連休なので、パン生地を2等分し、2日に分けて2回焼くことにしました。2日に分けてのパン作りは第28弾、スタンドミキサー使用は第25弾です。(写真は焼いた翌朝の、しっとりした状態。)


 いつもの定番「おいしい食パン」と、レシピは同じにして、水の分量も夏バージョンでやったのですが、スライム状になってしまいました。準強力粉の「リスドォル」だから? 失敗の予感…。


 水の量は300㎖なのに、手に貼り付きます。両方とも一旦冷蔵庫に入れますが、一つは当日夕方に出して再開します。


 夕方冷蔵庫から出し、2時間室温にさらしても20℃後半にならないので、1時間オーブンの発酵機能35℃で温めました。よくふくらんで、ラップに全面貼り付きました。


 十分打ち粉をしないとまとまりません。室温26.5℃、生地の温度は27.3℃でいい感じ。


 ベンチタイム30分後。生地の温度は27.1℃。安定しています。柔らかすぎるけど、打ち粉をしながら丸めなおします。


 失敗を覚悟していたのに、オーブンのスチーム発酵機能35℃1時間30分で、びっくりするほどふくらみました。最近1時間30分では十分膨らまないことが続き、自信をなくしていました。一次発酵の大切さですね。ドリュールの代わりに、フランス食パンのイメージで、準強力粉を茶こしでふるいました。


 最近失敗続きの、「窯縮み」も起こらず、無事成功。ホッ。


 高さは17㎝。形も久々にきれい。焼きたてはパリッとしています。いただくのは例によって明日の朝。


 

 多少大きな空洞がありますが、許容範囲とします。この大きさ高さがいい。


 バナナを並べるのを忘れました。バナナブームと言うのは本当でしょうか? 確かに有機栽培で上質でおいしいバナナに出会うことが増えました。


 山型パンを左右対称に切るには、縦切りしかありません。それをサンドイッチにして立てると、崩れてしまいまず。撮影のため、楊枝で刺しました。お味の方は、トラディショナルで作った前回の「ソフトフランス食パン(2)」に比べれば感動は薄いですが、ふだんの朝食にはいいのでは? ふんわり、しっとり、はさんでいる素材の味をじゃましません。コストを考えればこちらのリスドォル、感動を優先すればトラディショナル。悩ましい。トラディショナルの大袋を販売してくれれば、いくぶんコストが下がります。富澤商店さん、よろしくお願いします。


 

 2回に分けて焼くのを、翌日ではなく、限界と思われる3日後に焼いてみました。さすがに、冷蔵庫から出した後と、二次発酵はオーブンの発酵機能35℃で2時間もかかりました。また、ふくらみも1回目ほどではありませんでした。焼きたてを食べられるところはいいのですが、効率が悪いです。


 ミミもある程度柔らかいのですが、味はまぎれもなくフランスパン。サンドイッチも独特の味わいがあります。リスドォルはまだ500gほど残っているので、そのうちまた作ります。