19)鈴鹿御在所岳(1212m)・国見岳(1170m):2013年11月9日 紅葉と奇岩 2013年山の記録に戻る 
 
御在所岳(ございしょだけ)は、三重県三重郡菰野町と滋賀県東近江市の境にある標高1,212 mの山で、御在所山とも呼ばれる。鈴鹿国定公園の中に位置し、日本二百名山、関西百名山及び鈴鹿セブンマウンテンに選定されている。
 急峻な岩壁やツツジ科の花々が美しく、変化に富んだ山である。春にはアカヤシオやシロヤシオ、スミレなどの様々な植物、秋には紅葉、冬には樹氷と、四季を通じて楽しむことが出来る。一方で、「藤内壁」などの岩肌を有し、ロッククライミングのメッカともなっている。冬には氷壁や氷瀑のアイスクライミングも楽しめる。三重県側の湯の山温泉から山頂直下まで御在所ロープウェイが通じている。広い山頂部は御在所スキー場となっており、そのリフトを利用して、一等三角点のある山頂まで行くことができる。
 今回は、山があるクラブ・Uの11月例会で、秋の紅葉と奇岩を求めて訪れた。御在所岳への登りは中道を選択し、国見尾根を下りるコース設定とした。登山口は、紅葉を求める多くの登山客で混雑し、駐車場所に苦労した。パトカーがしきりに往復し、登山口では、警官が注意を呼びかけていた。老若男女の各グループ、子供ずれ夫婦、カップル等々、賑やかな1日だった。

中道登山口(560m)9:50−3合目/裏道分岐(720m)10:10−4合目/おばれ石(800m)10:25−地蔵岩(860m)10:40−小ピーク(890m)−11:45/11:50−キレット(900m)11:05−岩場巻き道クサリ場(1100m)11:35−朝陽台(1180m)11:50/12:00−ロープウェー駅(1200m)12:05/12:10−御在所岳山頂(1212m)12:25/13:20、昼食−国見峠(1080m)13:40−国見尾根分岐(1160m)13:55−石門13:55/14:00−国見岳山頂(1170m)14:05/14:10−国見尾根分岐(1160m)14:15−天狗岩、ゆるぎ岩(1130m)14:20/14:25−コル(1080m)14:40−小岩峰(1004m)14:45−藤内小屋(660m)15:30−湯ノ山温泉方面分岐(600m)15:35−コル(690m)15:50/15:55−3合目裏道分岐/中道(720m)16:05−中道登山口(560m)16:20
   歩行時間 5:10 歩行距離:9.26km 登高標高:1183m

自宅を6:50に出発、武平峠を越え、8:30には中道登山口に着いた。その前から、両脇は車が駐車し、空きがない。登山口の横は、警官が注意を呼びかけているためかえって空きスペースがあり、すぐ横の道路脇に止める。待ち合わせ時間9:10までたっぷりと時間があるため周辺を探索する。湯の山温泉からの登山客が、登山口の橋の下から続々と現れる。車も駐車場所を求め、ひっきりなしに往来する。待つこと1時間20分、大阪からの3名にやっと合流し、スタートする。いきなりの急坂で、滑りやすいところも結構多い。裏道分岐で少し緩やかになり、また登りで4合目に着く。2枚の巨大なマナ板のような花崗岩が背負われたように立っている。おばれ岩がでんと居座っているのだ。ここからはロープウエイ越しに御在所岳の東面の岩壁が見える。すばらしい景観だ。りんごをご馳走になり、奇岩の間を通り抜けながら、地蔵岩に出る。更に小ピークを進み、キレットの後、また急な登りを行く。キレットあたりは紅葉がきれいで写真を何枚か撮る。鎌ヶ岳の鋭鋒が存在感を示している。なおも続く岩場を行き、クサリ場を過ぎ、出発してから2時間で富士見台に着いた。ここからは、鈴鹿山脈の南が一望できる。伊勢湾もずっと見通せた。知多半島も先まで見える。ロープウエイ駅に立ち寄り、昼用の水を求めた後、予定時間通り、山頂に着いた。山頂からは、東に雨乞岳、南に鎌ヶ岳が身近に迫り、南北の鈴鹿山脈を一望できる。雨乞岳の後には比良山系の山並みが遠望できる。やや肌寒い中、たっぷりと昼食時間を取った。おいしい味噌汁をご馳走になり、あれこれと話が弾む。昼食の後、ゲレンデを下り、歩きにくい道を国見峠に向かう。あまり歩かない近道で、すぐに峠に着く。何人かが休んでいる。帰りの国見尾根分岐に出て、石門を見学、岩の上で少し時間を取る。元に戻り登ると、すぐに国見岳山頂だ。ここからは鈴鹿山脈の北が一望できる。すぐ目の前には釈迦岳、左手に御池岳のなだらかな山容が見える。その中心に頭だけ顔を見せる伊吹山は今日はかすんで見えない。その左手には、霊仙山が遠望できる。しばらく、眺望を楽しんだ後、分岐まで戻り、国見尾根を下る。急峻で気が抜けない。あまり利用されている様子もない。ゆるぎ岩、天狗岩の奇岩を楽しんだ後、ひたすら下る。小岩峰でやや道が分かりにくくなっているが、表示に従い、右後方の道を下りる。ここから45分、国見岳から1時間20分で藤内小屋に着く。結構な数の登山客が休んでいる。小屋からすぐの分岐を、中道方面ヘ向かう。合流点まで、約120mの登り、結構、辛い登りとなる。3合目の合流点に出でると、ほっとする。ここからは15分の下りで出発の登山口についた。私は477号線を武平峠に向かい、3人は四日市ICに向かった。私は同じ時間で自宅に帰れたが、大阪方面は結構手間取ったようだ。今日は、比較的暖かく、素晴らしい紅葉と奇岩の数々を楽しむことができた。皆様、ご苦労さんでした。

     
 4合目付近からの御在所東壁とロープウエイ  キレット手前から鎌ヶ岳とロープウエイ 同左の紅葉風景 
     
鎌ヶ岳を眺望   山頂スナップ写真  石門上からの風景 
     
朝陽台〜御在所岳山頂(国見岳から)   イワカガミの狂い咲き(国見への登り) 藤内小屋 

奇岩の数々

     
 おばれ岩(人と比較して大きさが分かる) 地蔵岩   石門
     
 ゆるぎ岩  天狗岩  

コースデータ(同行した清水さんのGPSより)


2013年山の記録に戻る

作成日2013年11月12日