21)高賀山 1224 m : 2013年12月8日 晴れ 2013年山の記録に戻る。 高賀山(こうがさん、こうかさん)は、岐阜県郡上市と関市にまたがる越美山地東部の標高1,224 mの山。濃尾平野最北の長良川中流域に位置する。別称が「高賀嶽」。奈良時代(養老年間)に建てられた高賀神社が山頂の2.5 km南南東の麓の洞戸地区にあり、古くから山岳信仰の山として知られている。山名は藤原高光が隣の瓢ヶ岳に出没して里人を苦しめた魔物を退治した伝説での「秀でて高き故まためでたい」という意味に由来する。江戸時代に高賀神社には円空が登拝し多くの円空仏を残し、円空ゆかりの地として「関市洞戸円空記念館」が併設されている。麓の高賀神社の大鳥居から高賀山を望むことができる。高賀神社から高賀川上流側の宮下林道沿いに「高賀の森公園」が整備されている。山体は流紋岩類で構成される。『新撰美濃志』で「遠くこれを望めば矢筈の如く見ゆ、故に近国皆箭筈山といふ、最も秀抜なり」と記されていて、濃尾平野から特徴ある山容を望むことができる。ぎふ百山のひとつに選定されている。山域は岐阜県により、「奥長良川県立自然公園」の区域内に指定されている。 登山道は、古くから山頂近くの神社への参道だった道で、自然石で階段が作ってあるなどよく整備されている。危険個所は特に無いが、紅葉が去り、落ち葉が敷き詰められた今の時期は滑りやすいので注意が必要である。不動岩屋から上では大きな岩が露出し、登山道も歩きにくいガラガラ道が続く。登りもかなりの勾配が続く。 |
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登山口駐車場(10:45、10:50出発)〜東屋(11:05〜11:10)〜不動岩屋(11:40〜11:50)〜御坂峠(12:15〜12:20)〜高賀山山頂(12:45〜13:45、2:25昼食)〜御坂峠(14:00〜14:05)〜890m地点(14:20〜14:25)〜駐車場(15:15) 歩行時間:3時間05分(休憩時間含まず)、歩行距離:6.44q 、累積高度872m 大阪からの一行4名と菩提寺PAで8:00に合流する。名神高速道と東海北陸道を乗り継ぎ、関IC(本当は美濃ICが便利)で一般道に入る。関市内を通行したため、予定より30分ほど遅れ、高賀神社に到着する。隣の茶店で駐車場を確認し、さらに林道(宮下林道)を詰め、大きな駐車場に着く。早々に準備をし、登りを開始する。東屋まではゆるやかな道を進む。ヒノキと杉の林の中で、渓流沿いは広葉樹林だ。東屋までは15分程度、これを過ぎると急坂とごろごろ岩の登りにくい道が続く。あたりは紅葉樹林帯で、林の中だが見通しは悪くない。不動岩屋を過ぎると、枯葉が敷きつけられ、大きな岩が目立つ。足元も角ばった岩が多く、歩きづらい。岩屋から、35分で稜線の御坂峠に着く。ここまでは本当に急な坂道が続く。峠では、一気に眺望が開ける。しばし見晴らしを楽しみながら、小休止をとる。ここからは、背丈ほどもあるササが生い茂るが、道幅は広く圧迫感は全くない。晴天のなかゆっくりと気持ちよく進む。25分で山頂に着く。見晴らしは抜群、山頂表示の前方の大きな杉が2〜3本なければ、南アルプス〜中央アルプス〜御嶽山〜乗鞍岳〜北アルプス 、 白山〜能郷白山が連続で続くことになるが、木でさえぎられる。峰々は、雪で覆われ真白である。到着してから出発までの1時間、眺望はますます良くなっていき、少しかかった雲もなくなった。スープ、コーヒーの温かい飲み物を楽しみながら、おしゃべりの昼食時間をたっぷりと取った。わが故郷の山、伊吹山が南西に飛び出て見え、それに続く伊吹北尾根、国見峠と虎子山と見慣れた山容でうれしくなる。南の眼下には、奥長良川、長良川が続き、反射して輝く伊勢湾が思ったより近くに見える。全員で記念写真をとり、地元の人との会話を楽しみ、名残惜しい中、もと来た道を引き返した。帰りはさすがに早く、1時間30分で駐車場に着いた。 下山後は、高賀神社とその横の「関市洞戸円空記念館」を見学した。記念館の方は、円空とその制作した仏像を熱心に説明してくれた。見学の後、大きな鳥居をくぐり、さらに高賀の森の水を詰め(採水場所は100円必要)、美濃ICから帰途に着いた。素晴らしい天気と眺望の1日だった。
@右手に伊那山が見え、中央付近が南アルプス、中央左手の白い山並みが中央アルプスで木曽駒ヶ岳、空木岳が大きく見える。最左手が小秀山山塊 A右の樹間の山が御嶽、中央右の木がかかった山が乗鞍山、中央から左へ、穂高山系〜槍〜笠ヶ岳〜黒部五郎〜薬師岳〜立山〜剱岳へと続く B右手の白い山塊が白山、左端の大きな山塊が能郷白山、中央の奥の白い山が平家岳 行程(GPS)/同行の清水さんより 2013年山の記録に戻る 作成日:2013年12月10日 |