22)南葛城山  922m : 2013年12月14日  曇り時々、一時雪がちらつく 2013年山の記録に戻る
  南葛城山(みなみかつらぎさん)は、河内長野市と和歌山県橋本市とにまたがる標高922mの山である。大阪50山のひとつであり、和泉山脈の最高峰である。非常に登山者は非常に少なく、静かな山である。山頂は木製のベンチやイスがある広場であるが、杉林に囲まれ展望は全く望めない。山頂の付近はササ原になっており、杉が林立している。 山頂近くには、葛城修験道の行場である葛城二十八宿・妙法蓮華経安楽行品第十四番経塚「鏡の宿」という祠がある。ここは、一本杉と表示があり、紀見峠、大滝への下山道、ノゾキ平への分岐点になっている。

滝畑ダム(9:45、9:50出発)→岩湧山登山口(茶店)(9:55、9:05)→千石谷林道合流点(9:15)→林間歩道分岐(9:30)→関電鉄塔(10:50〜10:55)→ノゾキ平(11:23〜11:28)→南葛城山(12:18〜12:48)一本杉分岐(12:58)→林道口(13:39〜13:49)→千石谷林道分岐点→岩湧山登山口(茶店)14:30(大休憩) 〜バス16:13
     歩行時間:3時間40分(休憩時間含まず)

 南海電鉄、河内長野で5人が集合し、9:04発のバスで終点のダムに向かう。バス停から5分にある岩湧山登山口に向かう。この登山口からさらに進んだ千石谷林道は、岩湧山登山口のルートを少し登ったところにあるが、的確な案内表示がなく、本の説明も要領を得ない。登山口から、10分ほど進んだところに林道がある。この林道を15分ほど進んだところに、林間歩道という看板がある。ここが南葛城山への取り付きとはわかりにくい。看板に控えめに名前が出ている。ここから、細い道を谷に下り、浅瀬を渡る。ここからは、急な坂だ。直登20分で、関電の鉄塔に出る。見晴らしがある。風が強く冷たい。さらに、急な坂が続く。勾配が緩やかになるとしばらくでノゾキ平に着く。何がノゾキ(?)と、あれこれ問答する。雪が積もっている。少し降り出した。この道は関電観察道となっていた。ここからは、上り下りを繰り返し、時には稜線出て、また巻いていくなどする。途中、梢の間から谷向こうに、岩湧山を左手に眺めることができる。進むにつれ、クマ笹が結構高くなり、雪のため足元は少し濡れる。経塚への分岐を分け、ひと登りし、平坦道を進むと南葛城山の山頂だ。山頂は木製のベンチやイスがある広場であるが、杉林に囲まれ展望は全く望めない。ワンちゃんがいて、すり寄ってくる。おやつの催促だ。クッキーをあげ、昼準備をしていると飼い主の登山者が到着した。あいさつを交わし、湯を沸かし、温かいスープをごちそうになる。カップ麺で元気が出る。山頂は雪があり、ベンチやイスは凍り付いている。寒い中で30分ほど滞在する。手足は冷たく我慢の限界に達する。さきの登山者に道を確認し、一本杉に向かう。ここには、葛城修験道の行場である葛城二十八宿・妙法蓮華経安楽行品第十四番経塚「鏡の宿」という祠がある。この分岐は、右手に紀見峠、左手は先の経塚表示分岐に出る。ここをさらに直進、千石谷林道の大滝を目指す。急な坂、木々につかまりながら一気に下る。ほとんど直線の坂を40分で林道口に着く。渓流を渡り、しばらく行くと大滝に出る。渓流に下り、滝の上から、恐る恐る滝壺を眺め、写真を撮る。さらに、千石谷林道を下り、出発の林間歩道分岐、合流点を確認し、岩湧山登山口に戻る。バス時刻まで、1時間30分以上の余裕があり、茶店でコーヒーやビールなどそれぞれ注文する。朝、出会った岩湧山への登山客も店に入り、くつろいでいる。ストーブがあって温かい。外は5℃表示、相当に寒い。話が弾み、あっという間の1時間半だった。バス停から河内長野に戻り、新今宮で3人と別れ、大阪から帰途についた。楽しい1日だった。いよいよ冬将軍の到来だ。

     
 滝畑ダム  ノゾキ平  ノゾキ平を少し進んだ足元
     
 南葛城山山頂スナップ(同行者)  山頂スナップ  一本杉分岐
     
 第十四番経塚「鏡の宿」という祠  和泉葛城山(中央)  瀬戸内海と後方は六甲山(関西空港は左手だが見えず)
     
 千石谷林道登山口  大滝上部から滝壺  林道から大滝

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作成日:2013年12月15日