23)綿向山 1110m : 2013年12月23日   2013年山の記録に戻る
  綿向山(わたむきやま)は、滋賀県蒲生郡日野町北畑にある標高1,110 mの山である。鈴鹿国定公園内にあり、7世紀頃から山岳信仰の対象として崇拝
されている。鈴鹿山脈の南西に位置する。山頂には「青年の塔」が建てられている。登山ルートは表参道・北参道・水無山北尾根・竜王山経由の4ルートがある。
水無山北尾根の8合目には金明水と呼ばれる水場がある。表参道の5合目には、綺麗な避難小屋がある。頂上には天穂日命社が祀られた大嵩神社があり、
毎年4月20日に嶽祭りが執り行われる。綿向神社の奥宮がある。頂上からの眺めは、東に雨乞岳を中心に鎌ヶ岳につづく鈴鹿山脈・伊勢湾をはじめ、秋冬の
澄んだ日には遠く北アルプス穂高岳・木曽御嶽山・恵那山・南アルプスの塩見岳なども望見でき、設置されている展望図盤によってそれらを確認することができる。
西には近江盆地が眼下にひらけ、琵琶湖の向こうに比叡山から比良山地が連なっている。
11月10日は、山の高さにちなんで綿向の日として、登山会が開催される。霧氷で有名で、冬の時期は好んで登られる山である。

JR近江八幡駅(9:10)-駐車場(9:55、10:03出発)-登山口(ヒミズ谷避難小屋、10:20、3)−3合目(11:00)-5合目(11:24,5)−7合目(11:50)-山頂(12:15〜12:43
昼食&霧氷観察)−5合目(13:23〜13:45)−登山口(14:23)
 歩行時間:3時間15分

前日、前々日とも雪、さらに朝から冷え込み、絶好の霧氷日和となった。先週の南葛城山を一緒したメンバー5人はそのままである。今年最後の登山となった。
集合場所になるJR近江八幡駅で待ち合わせ、登山口を目指す。50分弱、川沿いの駐車場に着く。すでにほぼ満杯の様子である。遠くから、山の上の方は霧氷が
確認されていた。駐車場を出て、川沿いを進む。登山口であるヒミズ谷避難小屋までは砂利道と舗装路の北畑林道歩きになり、川向うではサルの群れがいる。
ボスザルと思われるサルのほか、子供を交え、6〜7頭はいる。接触変質帯を過ぎ、水無山への分岐がある登山口に着く。約20分。表参道は杉林で、九十九折の
ゆるやかな道が続く。三合目で一度林道に出、右に出てまた植林内の九十九折れを五合目までいく。ほぼ同じようなコースである。積雪は30pほど、踏み固まって
いるが、アイゼンなしで進む。小屋は立派で、屋根も赤く塗り直されている。ここからは、比良山の蓬莱ゲレンデ、比叡山、三上山が眺望できる。小屋がアクセントに
なってなかなか良い。五合目からは直線的で、最初は杉、そのうちブナ林に変わる。6合目あたりからは、霧氷が素晴らしく、ブナの細い梢が何とも言えない。七合目
(行者コバ)からは冬道の分岐点になっている。ここからは、勾配もきつくなるが、霧氷の素晴らしさに目を奪われる。雪は新雪、願ってもない環境だ。霧氷のブナ林の
中を進み、竜王山への分岐を分けるとすぐに山頂に着く。寒い中、温かい昼食で一息つく。その後、霧氷見学と記念写真をとり、もときた路を引き返した。竜王山へ
行く案、水無山を経由しておりる案、等々出たが、結局は同じコースとなった。雪は、7合目以降は50pといったところだった。霧氷のいい場所は、雨乞岳への稜線で、
15〜20分ほど山頂から行ったところだ。今回は10分程度にとどめた。霧氷は、本当に素晴らしかったが、展望はダメで、鎌ヶ岳も見えずじまいで残念だった。

5合目小屋あたりの風景

     
 6〜7合目  ブナ林の霧氷  山頂目指して
     
 山頂  霧氷の道  見上げれば
     
 竜王山への道から山頂(左手)  7合目  5合目から三上山、比良山、比叡山、湖東平野



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作成日: 2013年12月31日