7)伊吹山北尾根 1070m : 2013年4月20日&5月12日   2013年山の記録に戻る(元に戻る)

花旅でそれなりに知られている伊吹山北尾根に行った。このコースは地元の方、延べ1000人で1960年に開拓され、それ以降も地道な活動で今日に至っている。ドライブウエイすぐにある静馬ヶ原から始まり、北へ御座峰〜国見岳〜国見峠〜虎子山と続く尾根筋である。花に加え、展望も良く格好の尾根筋歩きである。今年は、雪に加え、春先の気温のせいか、花の盛りには例年より遅くなった。

@4月20日 曇り
例年なら見られる花の数や、その量も寂しいものになった。それでも、小さな(ヒメ?)ザゼンソウは前回よりも多く、カタクリやイブキハタザオが一部咲いていて目を楽しませてくれた。今回は、ドライブウエイから御座峰までの往復であった。途中、清水さんが立派なシカの角を見つけた。ドライブウエイは今日からが開通で、訪れる人も少なかったと思われる。

菩提寺PA(8:35合流、出発)−関が原IC(9:25)−伊吹ドライブウエイ入り口(9:30)−北尾根入り口(9:52、10;00)−静馬ヶ原(10:05)−1149mピーク(10:15)−燕平−987mピーク(11:15)−御座峰(12:00〜12:35)−伊吹ドライブウエイ北尾根入り口(14:30)−伊吹山山頂駐車場(14:45)−関が原IC(15:25−)多賀SA(小休止)-菩提寺PA(16:35) 歩行距離6km

菩提寺にて、大阪からの車に同乗し、関が原ICに向かう。途中、多賀SAで弁当やおやつをを購入する。関が原ICで下りると、伊吹ドライブウエイ入り口まですぐである。到着して初めて分った事だが、今日からが開通で、料金も半額のラッキーなスタートとなった。道路わきにはヤマザクラが咲き、ヤマブキの黄色も鮮やかで、下のほうでは新芽が出始め、春らしい雰囲気が感ぜられた。入口から15kmくらいのところが、北尾根入り口になり、山頂駐車場の2km手前くらいである。辺りには、オオタカ(イヌワシも有名だが、この時期にまだ残っているか?)狙いの、大砲もどきの望遠レンズをつけたカメラを準備したオタク族で一杯である(戻ってきたときも居て、成果は??と勘ぐる)。
 下り始めがスタートになり、 静馬ヶ原に下りた後、すぐに登りが始まる。背丈ほどもある笹原の中を進むと、(ヒメ)ザゼンソウに出会う。今回は結構花数も多い。イノシシが荒らしたと思われる登山道両脇が目に付く。1149mピークを過ぎ、下りになる。北尾根越しに、金糞岳やブンゲン山〜貝月山の稜線が見える。燕平につく頃には、カタクリやミヤマカタバミが目に付くが、カタクリは、開花しているものはまだ数が少ない。樹林帯を抜けると、尾根に出る。まだまだこれからだが、イブキハタザオがあちらこちらで咲き出している。見晴らしも良い。日陰には、ヒトリシズカやタチツボスミレもある。少し下ったところには、ホソバノアマナの群落がある。北尾根で一箇所だけだ。燕平から、1時間ほどで三等三角点のある御座峰に着く。国見峠から来た男性1人と少し話を交わし、記念撮影をする。少し先に下りた残雪の横で昼食にする。いつものように、清水さん準備のコーヒーをいただき話が弾む。途中、清水さんが見つけた立派なシカの角も話題になる。帰路、2人ずれの登山客に出会うが、彼らも小さめの角を拾ったとのことで、格好の場所なのだろう。帰りは、写真撮影も少なく、順調に入り口まで戻った。天気が気になったが、晴れ間も望め、比較的穏やかで、小雨になる前には、ドライブウエイから出ていた。帰りも順調でもとの菩提寺PAで別れた。男性3人、女性2人の山行きだった。

   
1149mピークから北尾根(中央が御座峰、左へ大禿山〜尖った国見山〜国見峠を挟み虎子山、その奥がブンゲン山〜貝月山稜線  御座峰山頂


     
  御座峰から伊吹山  北尾根入り口から北尾根(左手が1149mピーク)  昼食準備(残雪あり)

出会った花々

     
 ザゼンソウ(ヒメ?)  カタクリ  ホソバノアマナ
     
 ヒトリシズカ  ハシリドコロ ハクサンハタザオ

その他の花

         
 ミヤマカタバミ  タチツボスミレ    エンレイソウ  ボタンネコノメソウ
         
 ショウジョウバカマ シハイスミレ   ミヤマキケマン ヤマエンゴサク  ヤマシャクヤクのつぼみ

A5月12日 : 快晴 再度の訪問

守山(7:20)-北尾根入り口(9:05、9:15)−983mピーク(10:23)−御座峰(11:10〜11:15)−大禿山(11:45〜12:40)−御座峰(13:10)−983mピーク(13:47)−伊吹ドライブウエイ北尾根入り口(15:24) 山頂駐車場により帰る。

同じ道を歩いた。御座峰から更にひとつ先の大禿山まで行った。更に、国見岳までは往復1時間がかかるため、大禿山で昼食をとり、たっぷりと休んだ後戻った。今回は、ドライブウエイ口に9:05に到着し、9:15分には出発した。14人の団体、快晴の中、和やかな山行きになった。北尾根前方には虎子山、その奥に、ブンゲン山から貝月山の稜線、更に奥には、山頂に雪の残った能郷白山、その右手に真っ白の白山、奥美濃の山々、北アルプス。乗鞍岳、御岳、中央アルプスの白い峰々、東には恵那山の特徴的な容姿、右手に富士山かと思わせる円錐状のシルエット、青空を背景に素晴らしい眺望を満喫した。3週間後の今回は花々に恵まれ、素晴らしい山行きになった。ここでは、出会った花々を列挙する。@と同じ花も圧倒的に増えており3週間の違いに驚いた。ハシリドコロは大群生、ザゼンソウは新たに出ており、イブキハタザオ(茎に毛)、ハクサンハタザオがずっと続く。タチツボスミレも随所にあり、ツボスミレがひっそりと咲いていた。ヤマシャクヤクは今にも咲きそうだったが、開花したものには出会えなかった。カタクリも新鮮な色が楽しめ、数も増えていた。昔は山道を埋め尽くす時期もあったが、鹿に食われたか年々寂しくなっている。ミヤマカタバミ、ショウジョウバカマは終わっていた。以下列挙する。

ルイヨウボタン、フタバアオイ、イブキハタザオ(茎に毛)、ハクサンハタザオ、ヤマシャクヤク、カタクリ、ユキザサ(つぼみ)、チゴユリ、ヤマブキ、ヤマブキソウ、ミヤマキケマン、ヒトリシズカ、ハシリドコロ、タチツボスミレ、ツボスミレ、ヤマエンゴサク、ラショウモンカズラ、ミヤマハコベ、ヤマエンゴサク、ボケ、フデリンドウ、オオカメノキ、イワカガミ、カタクリ、イチリンソウ、ニリンソウ、ザゼンソウ、キンポウゲ、キジムシロ

パノラマ写真(ドライブウエイ北尾根口付近)

   
 手前正面が北尾根で、雲がかかった山が御座峰、奥に大禿山〜国見岳、その奥にブンゲン山〜貝月山稜線、中央の白い山塊が白山、左に能郷白山  中央右手の山が、御岳、左手に乗鞍岳、北アルプスと続く

花々

   
 ヤマブキソウ  ルイヨウボタン  フデリンドウ
     
 タチツボスミレの群落  同左(スミレサイシン?)  イチリンソウ
     
 フタバアオイ  ?  イブキハタザオ
     
 キンポウゲ  カタクリ 大禿山頂にて 
       
 ヒトリシズカ  ザゼンソウ  イブキハタザオ  ユキザサ
       
 キジムシロ  ハシリドコロの群落  ニリンソウ  開花寸前のヤマシャクヤク
       
 ボケ    イワカガミ  チゴユリ
       
 ミヤマキケマン  ラショウモンカズラ    
     
 ヒガラ  スジグロシロチョウ  ヒオドシチョウ(越冬)

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                                                          作成日 2013年5月15日