13)三尾山 596m (黒頭峰621m) : 2014年9月9日 2014年 山の記録に戻る
多紀アルプスは篠山盆地の北側を区切っている山脈で、東は八ヶ尾山(678)〜小金ヶ岳(725)〜三岳(793)〜西岳(727)と700m級の峰が連なり、宮田川によって一旦途切れるがその西に三尾山等の標高600m級の峰を連ねている。稜線は鋸のような岩稜や岩肌を見せ、低山ながら壮観だ。三尾山は東山腹に大きな岩壁を持ち、勇ましい姿を見せている。今回は例会で、三尾山とその背後に丸い頭を見せる黒頭峰を訪ねた。

東中登山口P (10:30、10:40出発)−中山登山口(11:10)−休憩小屋(11:25〜11:35)−分岐(12:00〜12:10)−前三尾山(12:15〜13:05、昼食)−三尾山(13:25〜13:35)−分岐(13:45)−佐仲峠(13:55〜14:00)−黒頭峰(14:35〜14:55)−佐仲峠(15:20)−東中登山口P (15:55、16:05出発)

 川西池田に集合し、清水さんの車で出発する。春日ICを出て、道の駅「丹波 おばあちゃんの里」に寄る。南に三尾山を見渡すことができる。東中集落から三尾山登山口の林道を進み、ため池の少し上流にある駐車スペースに落ち着く。三尾山へは高速の側道を東へ20分ほど進み、中山からの登山路を登る。激しい雨の爪痕が残る枝や枯葉が堆積した道を登る。少し行くと、山岳訓練場と標識がある岩壁と休憩舎に出る。少し休む。高さ20mほどの岩壁に感心する。30分弱で、稜線に出る。分岐で右に向かい、前三尾山へ着く。一気に展望が開ける。丹波市の市島集落を真下に見られる。東多紀アルプスの三岳や西岳が見える。暑さを避け、木陰で昼食にする。コーヒーが何とも良い。十分に時間をとり、中三尾山から三尾山へ向かう。
三尾山頂上(586)は、広場の中心に三尾城址の石柱がある。昭和43年に明治百年記念として地元の旧春日町が登山道とこの城跡の整備をした、その時を記念したものだ。三尾城とは、明智光秀が丹波入りする前にこの地を治めていた波多野氏系で丹波の赤鬼の異名を取った黒井城主赤井直正の弟、幸家の城である。この城から出陣して黒井城の直正と明智光秀の第一次進攻を挟み撃ちにして破り敗走させた歴史がある。
 山頂からは、黒頭峰(620.6)がよく見えるが、結構、遠くに感じられた。稜線を下り、20分で佐仲峠に着いた。祠があり、花供えてあった。峠から黒頭峰へ向う。途中、夏栗山への路を分ける分岐がある。最後は、標高差約70mほどの急な登りとなる。登りにくい、踏みわけのない斜面だ。稜線に出て、右に少し行けば黒頭峰だ。頂上からは、北東に展望があり、中三尾山と三尾山が正面に見える。岩壁はなかなかの迫力だ。冷たい果物をいただき、元気を回復する。分岐の左手は、夏栗山の道になる。元来た道を慎重に下り、佐仲峠へ戻った。林道を下り、何度もカーブを切りながら車の駐車スペースに戻った。意外に長く感じられた。
帰りは、近くの国領温泉に行き、汗を流す。温泉では、ボランティア活動の人達で満員だった。丹波市市島地区で発生した8月豪雨による土砂災害や浸水被害の救援隊だった。若い女性も多く、心強く思った。
三尾山山頂では、キアゲハとアオスジアゲハが飛んでいた。
     
 前三尾山からの眺望  三尾山山頂、スナップ  ギンリョウソウ
     
 黒頭峰からの三尾山   黒頭峰山頂  佐仲峠


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作成日: 2014年9月28日