20)経ヶ岳〜三国岳 889m、959m :2014年11月15日 2014年山の記録に戻る 中央分水嶺、高島トレイルを北から南へすすんだ最後の山が「三国岳」で標高959m、近江と山城・丹波国境の山で、山頂の表記では、「さんごくだけ」と書いてある。登山のガイドブックでは、「みくにだけ」と書いてあるものもある。滋賀県の周辺には、三国とつく山が6つある。この山は、高島市と京都市、京都府南丹市(旧美山町)の境界点にあたる。北には、三国峠というのがあって、芦生の滋賀県側の入口にあたる。経ヶ岳は県境の少し南にある889mの山である。経ヶ岳と三国岳との間の峠は、かつては鯖街道の一つが通っていた峠にあたり、茶屋跡にその名を残している。登山口にあたる朽木桑原は針畑川と県道に沿った静かな集落で、峠を越えた久多はかつての山城の国で、京都市になる。 経ヶ岳の山頂には経塚を示す石が安置され、この山が山岳信仰での対象であったことがうかがえる。経ヶ岳の登山道は、御林谷(おはやしたに)峠コースとも呼ばれ、峠の直下に水が湧き出すところがあり、茶屋が設けられていたと言われている。 守山駅7:15−朽木・桑原地蔵(8:40、8:50出発)−茶屋跡10:05−御林谷峠10:10−経ヶ岳(10:45〜11:00)−(尾根885m峰付近で時雨)−御林谷峠(11:30)−岩谷峠分岐(12:26)−三国岳(12:30〜13:00、昼食)−岩谷峠分岐(13:08)−下壷口林道(14:00)−桑原・地蔵前(14:40) 琵琶湖大橋を越え、途中(地名)で国道367号に出て、花折峠を越える。葛川梅ノ木町で、国道を離れて県道783号を進む。道は一時的に京都府に入り、久多河合町で右折し、再び滋賀県(高島市)に入る。針畑川沿いを進み、朽木桑原へ着く。途中の道は狭く、少々気を遣う。登山口は、桑原橋を渡ったところで、トタン張りの作業小屋に、「経ヶ岳登山口」「茶屋じゅうべぇ跡」と書かれた看板がある。その道路わきの空き地に自動車を止める。少し山手に入れば、すぐに、「中央分水嶺・高島トレイル」「三国岳・経ガ岳登山口」の立札がある。ここから登りになる。杉林が続き、やがて尾根を登る格好になる。左右には、紅葉の木が目立ち始める。足元には、イワカガミの群落で春先の華やかさが想像される。進むこと1時間、かつての鯖街道の名残り、茶屋跡に到達する。その前から杉林になるが、かなりの古木で幹回りも相当なものだ。茶屋跡からしばらくで稜線に出る。経ヶ岳1.2q、三国岳1.9qの表示がある御林谷峠である。峠から経ヶ岳は35分ほどの稜線歩きで、最後に少し登りになる。経ヶ岳の山頂は、眺望はない。道は更にイチゴ谷山に続く。足早に来ると、間違えて直進することになるか、左方向が」正しい道である。しばらく休憩し、写真撮影を済ませ、元来た道を三国岳に向かう。。途中の885m峰で時雨になる。上だけ雨具を着る。稜線上は、所々でナメタケが見られる。乾燥が進み、やや硬くなっているが、日陰のものは柔らかい。アップダウンが続くが、標高900mを越えたあたりからは眺望が出てくる。三国岳分岐である岩谷峠分岐に至り、一登りすれば三国岳に着く。山頂には二等三角点と「中央分水嶺・高島トレイル」の表示がある。山頂からは、蛇谷ヶ峰から比良山系〜権現山までのの眺望があり、その前に白倉岳、鎌倉山、峰床山などが望める。昼時だったが、運よく晴れ間も出て、ゆっくりと食事ができた。下りは、当初、杉林が続き、期待を裏切ったが、やがて、紅葉の登山道に変わった。落ち葉の紅葉もあり、なかなかの風景で、秋を満喫することができた。1時間ほどで、下壷口林道に出て、更に林道を歩き、桑原口(桑原橋)に戻った。
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経ヶ岳〜三国岳歩行マップ(栢さんより拝借) ![]() 2014年山の記録に戻る 作成日: 2014年11月17日 |