12) 駒ヶ岳(滋賀県) 781m : 高島トレイル、2015年山の記録に戻る
 駒ヶ岳は、福井県と滋賀県高島市の境にある。標高781mの目立たない山である。近くには百里が岳があって、人気はこちらにある。ただし、全国に数十ある駒ヶ岳のうちの最西端の山であり、これを目当てに県外から来る人もある。高島トレイルのルート上にあるブナ林の豊かな山である。通常は、滋賀県側の木地山が登山口である。過去には、福井県に入った熊川宿(道の駅)から河内まで から奥深く車で入り、あっという間に山頂に着いたことがあった。秋から冬にかけ、見通しの良い日には、山頂から若狭湾、琵琶湖越しに伊吹山、比良山系の北尾根ルートが一望できる。

木地山麻生バス停前P(9:00,9:05出発)−愛宕神社跡(9:25〜9:30)−池河内乗越(9:53)−与助谷山(10:55,11:00)−696mピーク(11:20)−中小屋分岐(11:44〜11:49)−駒ヶ岳(12:10〜13:02)−池原山・ろくろ橋分岐(13:35)−渓流合流点(12:55)−ろくろ橋1.8q地点(14:18〜14:23)−木地山バス停前(15:00)

 登山口の木地山麻生集落に着く。すぐの橋を渡ったところで、山の林道に入る。左手に尾根があり、杉林の中を尾根に入る。少々古いが、赤テープが貼ってある。ここからすぐに急登が始まる。一旦、愛宕神社跡とあるところで休憩する。すぐの登りでこたえる。曇り空、暑くないのが救いだ。更にまた坂になり、休みをとる。カツラの大木が現れ、600m近くで平らな杉林となる。ここで、と思われる大きな薄緑色の蛾、オオミズアオを見つけてくれる。たくさんの目で見れば思わぬ発見がある。羽化ばかりの段階か、特徴の長い羽が伸びていない。ここからしばらく行って、最後の登りになる。広葉樹、ブナやミズナラが混じる。大木も時々現れる。先に空が見え、登り切ったところが与助山だ。休みを入れ、2時間弱だった。ここで思いがけず、フジミドリシジミが止まっていることに気づいた。こちらも羽化したばかりか、動きが鈍い。羽の色を確かめようと触ってもあまり動かないが、少し飛んでまた止まる。一瞬、青い色が見えオスだと分かる。1眼レフを用意し、正解だった。ここからの1時間30分の尾根歩きは良かった。尾根の両脇にはたくさんのヤマボウシ、ツルアジサイ、所々でエゴノキの清楚な白い花、百里ヶ岳の山容、次第に天気が良くなり、緑が一層映える。駒lヶ岳で昼食休憩、北東方向に三重ヶ岳と武奈ヶ嶽が、本当はその奥に白山や能郷白山が見えるところだ。山頂で十分な休みをとる。綺麗なヒオドシやルリタテハが現れる。
駒ヶ越から南の尾根は大きなブナの木が多い。その中を、・ろくろ橋、池原山への分岐まで進む。途中、ブナ林を撮影に来た写真愛好家のグループと話を交わす。分岐から急坂を下り、渓流の現れる地点までは20分強、ここからの渓流沿いの道が結構長い。前回と比べ、梅雨時のこと、小さな沢とはいえ、水もあり注意深く沢を何回か渡り、2時間弱かかって駐車場所まで戻った。畑の囲いを通してもらって、駐車場に出た。梅雨の晴れ間、暑くもなく、絶好の登山日和となった。帰りには、朝に立ち寄った朽木本陣に立ち寄り、買い物をし、スムースな車の流れの中を守山に帰った。

     
 愛宕神社跡にある標識  ブナ林が続く(与助山山頂までもうしばらく)  山頂スナップ
     
 百里ヶ岳 ブナの原生林を 駒ヶ岳から下る  中小屋分岐から急坂を下る
     
 エゴノキ  ツルアジサイが多い  随所に見られるヤマボウシ
チョウ
     
 今年初めてのミドリシジミのフジミドリシジミ  与助山山頂付近  オスのミドリシジミだった
     
 綺麗なヒオドシチョウ  ルリタテハも綺麗  尾っぽの白いトンボ(渓流沿い)
     
 オオミズアオ(?)羽化中か    
行程MAP(栢さんより拝借)
(国土地理院の地図を引用)
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作成日: 2015年6月15日