14)リトル比良(岩阿沙利山)686.4m:比良山系北の縦走路 詳細ページへ戻る
 このリトル比良、展望と岩場の山で知られてる。縦走路途中には、弁慶の切岩とオーム岩、縦走路最高峰の岩沙利山から少し入ったところに仏岩があって、比良山系の山並みや琵琶湖の眺望がえられる。また、登山口には、大炊神社があり、石仏が並んでいる。縦走路中には、かっての御堂跡があり観音像が置かれていたそうである。岳山山頂付近には元嶽岩屋観音の石室があり、信仰の跡が伺われる。
代表的なコースは、JR高島駅から歩いて15分程度の音羽バス停にある大炊神社が登山口で、岳山からオーム岩、岩沙利山を経由、鵜川林道出合から寒風峠〜涼峠を経てJR北小松駅に出るのが最も一般的である。
このコースは、1999年単独で、2001年に放送大学の山の会で逆コースを経験している。標準タイムで7時間とあるが、会では実質歩きで6時間、単独では道を間違え、30分弱のロスを加え、休憩を含め、4時間50分(実質3時間30分)で踏破した。今回は途中の鵜川越から鹿ヶ瀬に下山した。沢を越えるなど変化に富んだコースとなった。

JR近江高島駅(9:05出発)-大炊神社(登山口9:20〜9:25)-賽の河原(9:43)-岳観音堂跡(10:25)-岳山(10:55〜11:05)-オーム岩(11:37〜11:42)ー鳥越出合(11:50)-岩場(12:00〜12:40)-岩阿沙利山(1305〜13:15)-鵜川越(13:30)-浄願寺(14:05)−鹿ヶ瀬道(14:15〜14:35、バス停)

高島駅に5人が集合、北西にある音羽集落に向かう。登山口は大炊神社の横から始まり、石灰岩質の滑りやすい道が続く。梅雨の合間の曇り空、時々晴れ(予報通り)とはいえ、足元は濡れていて、窪地は水がたまっている。20分弱で展望の良い賽の河原に着く。岩が露出し、見晴らしが良い。琵琶湖や高島市が一望できる。白坂コースと書かれた、大きな一枚壁の印象的なところを過ぎると観音堂跡が現れる。崖が崩れ、痛々しい様だ。30分で岳山の山頂に着くが、大きな岩があるだけで、その少し前にある元嶽岩屋観音の石室が印象的だった。広葉樹林帯の木々はいろいろでブナの緑は鮮やかだった。その中で大きなアカマツが多いのが印象的だった。少し下り、更に登ったところがオーム岩で、大きな岩の上から展望が広がる。北の武奈ヶ岳〜釣瓶岳の尾根筋が見えるところであるが、上は雲がかかっている。反対に、鹿ヶ瀬の集落、さらに右手奥は琵琶湖と高島市街が望める。登り下りを何度か繰り返す。花には縁遠く、風のせいもあって、涼しいくらいで快適だ。岩阿沙利山には時間がかかるので途中の岩場で昼食とする。パインアップルや佐藤錦の差し入れで元気づけられる。コーヒもおいしかった。周りにウスノキの赤い実が結構あり、口に含んでみる。甘酸っぱい味がする。お腹も一息つき、出発する。更にアップダウン、最後に一登りして岩阿沙利山に着く。写真を撮る。道が更に派生しているが、いずれもすぐに行き止まりだ。山頂からすぐに行ける仏岩のことをすっかり忘れていて、残念なことをした。時間の都合もあり、当初の北小松駅をやめ、途中の鵜川越のところから鹿ヶ瀬に下りることにした。途中は小さな沢が現れ、それを越していく。大きな沢を渡り、進んだところで林道に出る。先頭の私は何の疑いもなく林道を進んだが、後ろから赤テープで示された細い道が分かれいると声がかかり、方向修正する。一旦は川筋を離れるが、また比較的大きな川が現れこれに沿って進む。しばらくで先の川筋が合流し、道も分かれていたのが合流した。明るい草原になり、しばらくで鹿ヶ瀬の舗装道に出る。鹿ヶ瀬のバス停があり、更に下りたところが鹿ヶ瀬道バス停で、ここは、黒谷集落へ向かう道の出会いとなる。ガリバー旅行村と書いた休憩所があり、タクシーを待つ間、リンゴのご馳走をいただく。ここから8〜9qがJR高島駅で、タクシーもすぐに来てくれた。心配した天気も何とか持ち、時々は晴れ間も出たくらいだった。午後からは完全に回復した。思ったよりも変化に富んだコースで楽しい1日だった。皆さん、ご苦労様。

     
 大炊神社の石仏  展望箇所  白坂の一枚壁
     
 オーム岩からの琵琶湖  山頂スナップ  下山時の沢渡り
コースマップ(清水さんより拝借)
(国土地理院の地図を引用)

詳細ページへ戻る

作成日: 2014年6月29日