2)三峰山1235.4m: 2015年1月17日  2015年山の記録に戻る
 三峰山(みうねやま)は、台高山地から北側に続く高見山地の東部に位置する山である。日本三百名山の一つに数えられる。山頂には一等三角点「三嶺山」が設置されている。山頂南側斜面は八丁平と呼ばれる笹原が広がり、5月にはヤシオツツジ(シロツツジ)が開花する。冬季の霧氷は有名で、特に山頂西側の三畝峠(1,190m)付近は霧氷の観測ポイントである。登山ルートは、三峰山登山口(560m)から登尾コースと不動滝(720m)コースがあり、避難小屋(1,090m)、三畝峠を経て山頂に至る。登尾コースには休憩小屋(740m)があり、避難小屋で合流する。下山はそれぞれを利用することもできるが、新道ルートを利用、新道峠から下りるのがお勧めコースである。
 今回は、昨年来の例会のリベンジであった。大杉がゆらぐほどの強風と、踏み跡がなくなるほどの山頂の猛吹雪、みるみる成長する霧氷はなかなか体験できない経験だった。何とか頂上を極め、下山してからのコーヒーやぜんざいは格別だった。

守山駅(7:05)−京都駅 − 近鉄榛原駅(バス9:10)−みつえ村青少年旅行村(10:20、10:30出発)−登尾コース登山口(10:50)−休憩小屋()−避難小屋(12:17〜12:43、昼食)−三峰山峠(13:)−三峰山山頂(13:10〜13:20)−三峰山峠(12 :25〜13:24)−避難小屋(13:40)−不動の滝(14:25〜14:35)−登尾コース登山口(14:57)−みつえ村青少年旅行村(15:15) バス(16:00) 〜 近鉄榛原(16:59) 快速 〜 大和八木(17:14)

守山駅に集合し、京都駅から近鉄に乗り継ぎ榛原駅で下車、霧氷バスに乗る。天気予報では曇りであったが、京都から結構いい天気空であった。バスで1時間弱、出発点のみつえ村青少年旅行村に到着する。バスの乗員は少なく、霧氷が期待できないのではという不安がかすめた。案内では、夜、雨が降ってその後雪に変わったとのことだった。朝はガスがかかり霧氷は大丈夫だとの話に安心し、登尾コース登山口に向かう。道の両脇は雪が残っている。まず、休憩小屋に向かう。小屋に向かう頃から雪になった。小屋で小休止しする。少し上に展望小屋があり、こちらも絶好の休憩地点だ。足元は固く凍りついて慎重に歩く。勾配もあり、すぐにアイゼンを装着する。尾根を進むが、風が強くなり、大きな杉の木が揺れ動いている。寒さもひとしおだ。避難小屋まで休憩小屋から約分、昼になり、風雪を避け、昼とするが、小屋の中は人だかりで場所の確保にひと苦労する。こんな混雑の中で、座る上でコンロを使う不届者がいるから困ってします。温かいカップ麺を食べ、ホッとする。三峰峠に向かうが、風と雪が強くなり、峠に着くころには猛吹雪となる。あたりの霧氷が成長するのが見て取れる。視界は悪くなり、眼鏡も氷が張りつくほどだ。最後のひと踏ん張りをだし、m先の山頂を目指す。顔を下に、風方向の反対にして進む。霧氷が覆いかぶさる迫力のある道と化す。足元の踏み跡は、雪ですぐに足跡がわからなくなるほどの雪だ。短いはずが、随分長く感じてしまう。吹きすさぶ風雪の中、待望の山頂に着く。あたりの霧氷は素晴らしいものだった。かじかんだ手でシャッターを切り、記念撮影を済ませ、八丁平にまわるのをやめて峠に戻った。帰りも霧氷の中を十分味わった。吹雪いているため、当初の新道コースをあきらめ、避難小屋に出て、不動の滝に下った。つづら折りの続く単調な道ではあるが、雪の中を慎重に下りた。不動の滝も、雪の中でひときわ印象深かった。ここから、駐車場まで2.1q、渓流の写真を撮りながら、ホッとした雰囲気の中でおしゃべりをしながら帰った。旅行村駐車場では、コーヒとぜんざいで体を温め、お土産を買い帰宅の途についた。御杖村の関係者の温かい心づかいも気持ちが良かった。帰りのバスでは、参加者7人、皆がうとうとと眠った。霧氷有り、吹雪有りの思い出深い山行きだった。

     
 三峰峠(新道コースとの分岐)  山頂スナップ  霧氷の通り道
     
 山頂の霧氷  山頂〜三峰峠の霧氷  山頂〜三峰峠の霧氷
     
 不動の滝  雪の渓流  出発口のみつえ村青少年旅行村

行程マップ(栢さんより拝借)


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作成日: 2015年1月20日