27) 武奈ヶ岳 1214m : 新雪、 2015年山の記録に戻る
今年最後の登山になった。雨模様の中の出発だったが、登るにつれみぞれから雪に変わった。足元や木々は真っ白で飾り付けられ素晴らしい景観だった。昨日の夜から降ったと思われる新雪の中を元気良く進んだ。山頂では、コンロで焼いたシシャモをご馳走になった。一時の至福の時間だった。今回のルートは、坊村から、御殿山、武奈ヶ岳に登り、北比良峠から大谷口、イン谷口に下山するコースで、結構な歩きになった。

JR堅田駅(8:50)−坊村(9:45、9:55出発)−ピーク−御殿山(11:48〜11:53)−武奈ヶ岳山頂(12:30〜13:05、昼食)‐コヤマノ岳分岐855)八雲が原(13:35)−北比良峠13:55−カモシカ台−大山口15:35−イン谷口(15:50)−JR比良駅(16:20、16:36JR)−JR堅田駅(16:51、17:00バス)
               歩行時間:6時間25分 (休憩時間約50分を含む)

 JR堅田駅に3人が集合、8:50のバスに乗車する。途中、登山グループが、たいら、坂下で下車する。権現山や蓬莱へ向かうのだろう。坊村で、登山客はすべて下車する。途中から降っていた雨は相変わらずで、地主神社でカッパを着こんで出発する。冬の雨は嫌なものだ。これから御殿山まで2時間余りの登りが続く。傘をさしながら明王院の横の杉林の急坂を登る。杉があり、雨がそのままあたることはないがうっとおしい。杉林がきれ、平らな場所に着くころから、みぞれに変わり、やがて雪、足元や木々は真っ白になる。昨夜から雪だったのだろう。ミズナラやブナの梢も雪が乗っかっている。御殿山への後半は、まき道風に水平な道をたどり少し下ってから尾根筋に向かい急坂になる。比較的小さな木も混じり、傘につかえる。あたりは真っ白の雪景色が続いている。最後に登り返し、緩やかな尾根を進むと御殿山に到着する。2時間程度であった。ここからの西南稜はなかなか良い眺めなのだが、今日は雪の舞う天気で視界はダメである。しばし休み、ワサビ峠へ急坂を下る。足元に積もった雪に気をつけながら慎重に歩く。ここからしばらく、傘が邪魔になったり、積もった雪が頭に降りかかったりするが、やがて、それもなくなり、稜線を歩く。小ピークをいくつか越え、最後に八雲ヶ原からの道を分けるとすぐに山頂である。寒さも結構なもので、早々にお昼にする。Yさんがコンロでシシャモを焼いてくれる。これを酒の肴に乾杯する。香ばしい香りがして、焼き上がったシシャモを賞味する。温かいカップ麺で体もあったまる。帰りは、坊村に下りる予定であったが、元気が出て、八雲ヶ原から北比良峠に向かうことにした。急で、深くえぐれ頭に梢が迫る坂道をしばらく下り、平らな道を進む。イブルキのコバへの道を分け、コヤマノ岳方向に進む。しばらくブナ林を進むと、八雲ヶ原の分岐が現れ、ここを進む。右は切り立った崖風で、沢がある。歩きにくい道を進み、昔のゲレンデ最上部に出て、ススキの原を下る。こちらは直線的で、イブルキのコバ経由よりも早くて快適である。40分ほどで八雲ヶ原に下り、写真を撮った後、広いゲレンデ跡を登る。途中に八淵ノ滝からの道の標識が出るとしばらくで北比良ロッジ跡に出る。北比良峠へは縦走路の一部を通るが、一か所、道が崩れ去ったところがある。最近できたようだ。風と寒さもあって、北比良峠ではなく、15分ほど進んだ平らなところで小休止する。ここから大山口までは比較的歩きやすい道になる。時々、岩混じりの道になったり、段差があるところが出てくる。カモシカ台を過ぎ、しばらくでガケ道の急坂になる。慎重に足元に気をつける。沢の流れの音が聞こえ、たどり着いた沢を渡りと大山口である。ここから15分でイン谷口になる。バスは11月で運航がなくなり、比良駅まで歩くことになった。私は、堅田駅で下車し、ピエリ守山行のバスに乗車、途中、守山駅いきのバスに乗り換えた。年末らしく、雪の降る今年の最後を飾るなかなかに相応しい山行だった。

     
 御殿山の登りに向かう辺り  山頂の地蔵さんも寒そう  山頂スナップ
     
 山頂でシシャモのいい匂いが  コヤマノ岳手前から八雲ヶ原に向かう、渓流  八雲ヶ原

行程マップ

(国土地理院の地図を引用)
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作成日: 2015年12月29日