1) 綿向山(水無山) 1110m、990m : 水無山西尾根、 2016年山の記録に戻る
 
綿向山(わたむきやま)は、滋賀県蒲生郡日野町北畑にある標高1,110 mの山である。鈴鹿国定公園内にあり、7世紀頃から山岳信仰の対象として崇拝されている。鈴鹿山脈の南西に位置する。山頂には「青年の塔」が建てられている。登山ルートは表参道・北参道・水無山北尾根・竜王山経由の4ルートがある。水無山北尾根の8合目には金明水と呼ばれる水場がある。表参道の5合目には、綺麗な避難小屋がある。頂上には天穂日命社が祀られた大嵩神社があり、毎年4月20日に嶽祭りが執り行われる。綿向神社の奥宮がある。頂上からの眺めは、東に雨乞岳を中心に鎌ヶ岳につづく鈴鹿山脈・伊勢湾をはじめ、秋冬の澄んだ日には遠く北アルプス穂高岳・木曽御嶽山・恵那山・南アルプスの塩見岳なども望見でき、設置されている展望図盤によってそれらを確認することができる。西には近江盆地が眼下にひらけ、琵琶湖の向こうに比叡山から比良山地が連なっている。
11月10日は、山の高さにちなんで綿向の日として、登山会が開催される。霧氷で有名で、冬の時期は好んで登られる山である。

登山駐車場(8:34、8:39出発)-登山口(ヒミズ谷避難小屋)(8:54)−3合目(924)-5合目(9:40〜9:45)−7合目(9:57)-山頂(10:16〜10:30)
−水無山分岐(10:50)−水無山山頂(11:00〜11:17、昼食)−尾根歩き−杓子ヒミズ谷林道(11:50)−北尾根登山道出合(11:53)ー登山口(ヒミズ谷避難小屋)(12:10)−登山駐車場(12::24、12:30出発)
 
                    歩行時間:3時間9分 休憩時間:36分含まず 

 2016年最初の登山となった。武奈ヶ岳以来2週間ぶりである。正月は温かく、その後もやや冷え込んだとはいえ雪は降っていない。自宅を車で出発、1号線を通り、駐車場には8:34分に着く。40q、50分弱である。山容が見えた時には白いものはなく霧氷も期待できなかった。駐車場も半分は空いていた。駐車場を出て、いつも通り川沿いを進む。登山口であるヒミズ谷避難小屋まで舗装路は全くの普通、氷のかけらすらない。接触変質帯を過ぎ、水無山への分岐がある登山口に着く。ここで、帰りには水無経由で帰ることに決めた。表参道は杉林の中の九十九折のゆるやかな道が続く。一人ゆえ、ゆっくりのつもりがやや足ばやになる。三合目で一度林道に出、更に植林内の九十九折れを五合目までいく。その前に、数名のグループに追いつく。ピッケルの重装備、足元は雪もなく期待はずれとのことであった。道を譲られたが、五合目で休憩すると言って、後を行く。小屋で小休止を取る。比良山も、スキー場の蓬莱ゲレンデが白くなっているのみで後は雪が見えない。五合目からは直線的で、最初は杉、そのうちブナ林に変わる。七合目(行者コバ)からは冬道の分岐点になっている。ここからは、勾配もきつくなるが、足元にわずかに雪があるのみ、しかも登山道にはなく、固く凍っている。滑るでもなく、所々薄い雪を踏みしめながら登った。途中、伊吹山や御池岳の平たい山容が目につく。御池岳は上部が白くなっている。何時もの竜王山への尾根筋も雪や霧氷は全くない。分岐を分け、すぐに山頂に着く。辺りは全く雪がない。目の前の雨乞山、横の鎌ヶ岳も白いものは見当たらない。それでも、仙ヶ岳までの南の稜線が見渡せる。その先の伊勢湾は、太陽の光を反射して輝いている。北には、能郷白山、金糞岳、うっすらと白山らしき山容が確認される。お昼には早く、水無山を目指す。ササの急坂を南方向に下る。少し雪も残っていたが南斜面でもあり、道はゆるくなって滑りにくい。気をつけて下まで行き、ガレ場を避けて、水無山の分岐に出る。ここからは、右に綿向山八合目へ出る分岐でもある。水無山へは10分ほど、途中、鞍部、岩だけの手を添えるところもあるが、アセビの生い茂った中を進む。リョウブもある。山頂で昼食にする。食べ終わったころに、山頂表示の反対の茂みの中から大学生と思われるグループが次々と現れる。茂みの少し先に看板があって、この先道なしと鈴鹿モルゲンロートクラブの看板があるのを確認していたので聞くと、杓子ヒミズ谷林道からの登山道から尾根筋に出て、そこを登ってきたのだという。この一行、女性がメインで、経験のある男性が案内してきたのだろう。尾根をずっと進み、最後に、急な尾根が終わる前に、右方向に出れば林道に出るとのことで、早速この道を行くことにする。踏み跡も少なく、グループの歩いた跡も時には確認できたが、時には木を分け進む。結局、右への適当な道がわからないまま、杉林の急な坂を下る。下に林道が見えたが、崖になっており、しばらく良さそうなところを探し、滑りながら林道に下りた。この杓子ヒミズ谷林道、右に登るべきか、左手に下るべきか少々考えたが、右手に取って、200〜300m行くと、小屋からの道の分岐が出ていた。その先には登りの看板があった。ここから細い、所々ロープの張っている崩れかけた道をヒミズ谷避難小屋へ下りた。最後は杉林の道であった。
桑原橋の駐車場に戻った。霧氷も雪もなく、写真を撮る機会も少なかった。

     
 五合目小屋、奥に比良山系  山頂  山頂にある鳥居に水無山が
     
 雨乞山〜鎌ヶ岳、稜線  ガレ場の奥に水無山  水無山頂から綿向山、反対の尾根を下る

行程マップ


(国土地理院の地図を引用)

2016年山の記録に戻る

作成日: 2016年1月11日