29) 比良山(白滝山1022m〜オトワ池〜長池):11月20日、池めぐり、キノコ2016年度山の記録に戻る
白滝山は比良山系の烏谷山〜比良岳の主稜線の西に位置する。琵琶湖側から陰に隠れ見ることが出来ない。スキーシーズンにはゲレンデやリフトから見ることができる。ルートは一般には、明王院の登山口から、明王院林道を谷沿に進む。牛コバから白滝谷を遡り、夫婦滝のすぐ先の打見山分岐を右にとって山頂に着く。帰りは、伊藤新道(ワサビ谷)から明王院林道に合流し、登山口に戻る。山行の魅力は、まず、滝巡りで、三ノ滝、布ヶ滝、スベリ石、夫婦滝、白滝谷のたくさんの小滝、ワサビ谷のワサビ大滝などを見ることができる。山頂付近は、湿地帯で、オトワ池、カシラコ池、スギヤ池、長池を楽しむことができる。新緑の頃、紅葉の時期、静かな山歩きが楽しめる。

今回は、ゴンドラで打見山山頂まで行き、汁谷から関電の巡視路を利用して、4つの池(オトワ池、カシラコ池、スギヤ池、長池)を経由して白滝山に登り、帰りはオトワ池の分岐から東にとり夫婦滝の分岐に出た後、白滝谷を打見山に戻るルートを取った。生憎、ガスがかかり、視界はイマイチであったが、かえって幻想的な雰囲気を味わうことができた。谷の水量もおおく、渡渉に注意を払った。山頂では、道中採ったナメコを使い昼食を楽しんだ。キノコも豊富であった。

自宅(8:00)−JR志賀駅(8:40、9:10出発)−琵琶湖バレイゴンドラ(9:20、9:30発 )−山上駅(9:36、9:55出発)〜ゲレンデ横キノコ狩り−汁谷(10:15)−白滝谷登山口(10:25)−ジャガ谷()〜関電巡視路〜最初の高圧線鉄塔(10:35〜10:40)−最後の高圧線鉄塔()−長池(12:15)〜カシラコ池、スギヤ池−オトワ池(分岐)(12:25)−白滝山山頂(12:40〜13:50、昼食)−ニシヤ谷分岐(14:00)〜ニシヤ谷−白滝谷分岐休憩所(14:15)−夫婦滝見学(14:20)〜白滝谷分岐(休憩所)(14:25)〜白滝谷を遡上−夫婦ヶ淵(14:39)−白滝淵()−白滝谷登山口(15:10)−汁谷(15:15)−ゲレンデを登る−打見ゴンドラ山上駅(15:40、16:00ゴンドラ)−琵琶湖バレイゴンドラ駅(16:06、16:20出発)−蓬莱駅(16:25)−自宅(17:00)
           所要時間:5時間55分 (歩行時間3時間50分、休憩時間:2時間5分)、歩行距離:9.53q 、累積登高:819m

ゴンドラは登山する人、紅葉を楽しむ人で結構な賑わいだった。スキーゲレンデを下り、汁谷まで下る。途中、ナメコがついた枯れ木を見つけ早々にキノコ狩りを始める。問題の登山口はにすぐには分からず、クリンソウの群生地まで行き、戻ることになった。渓流沿いの電柱の白地に赤のテープと、さわを渡った先の道を確認する。沢を渡り、適当に登りだし、踏み跡を登る。結構な急坂である。
ゴンドラからの紅葉 汁谷下の登山口。沢から右斜めに登る

 一旦上まで登り切り進む。注意深く、テープを確認しながら、ジャガ谷に向かい急坂を下る。ここでもキノコが見られる。葉の散った広葉樹林の中、朝からの濃霧も幾分ましになり、幻想的な雰囲気がする。此処から何度もアップダウンを繰り返す。頭上の送電線と送電鉄塔を頼りに北西に進む。イワカガミやシダが足元に見られる。ガスがかかり、遠くの風景はダメであるが、雰囲気は良い。道は次第に分かりやすくなる。関西電力の巡視路であるため、そこそこ手入れも行きtどいている。支尾根を何度も横切るため、登り下りが続く。時々はナメコ採りを楽しむ。
ナメコの収穫 収穫を昼食に

途中、派生した踏み跡が出てくるが、テープを確認し、送電線を確認しながら進む。道中は、ミズナラとブナが混じった広葉樹林である。関西電力の巡視路から何個目かの鉄塔の下から道がわかれ、右方向(北より)に道を分ける。オシロ谷分岐から離れる。苔むした、落ち葉が一面に敷かれた雰囲気の良いところを進み、シダが生い茂った下った先に長池が出てくる。手前は湿地風、奥には水面が見える。周回できるそうだが、池を右手に北方向を維持したまま坂を登る。登り切ったところが最後の高圧線鉄塔の最後で、テープに従い、右方向に下っていく。テープがやたら多く、ポリのテープで方向を誘導している。次に左手に池を(ちいさな水たまりのような池と比較的大きな池を過ぎ、最後に大きなオトワ池の右手を通る格好になる。平たいところに南東に分岐したテープ跡があり、ニシヤ谷の道である。足元に、白滝山の表示が出る。踏み跡もあるが、一面の落ち葉であり、広葉樹林以外に低木もなく、どこでも歩ける格好だ。 長池からオトワ池はあまり踏み跡は明瞭ではなく、どこでも歩ける。
長池、奥に大きな水面が見えるオトワ池

 方向さえ間違わなければ白滝山を目指すことが出来そうだ。最後にやや急な坂を登りきると山頂表示のある場所に着く。広い場所で、山頂の雰囲気には程遠い。途中、11時過ぎに少し雨になり、カッパを着ての歩きになったが、30分ほどであがってしまった。山頂では道中採ったナメコを使い、鍋昼食を楽しんだ。途中のナメコ採りに熱中し、40分以上予定が遅れ、遅い昼食になった。コーヒを入れ、1時間のお昼休みになった。
収穫のナメコ入り 山頂写真

今日はこのコースでは誰にも会わずじまいかなと思っていたが、数名のグループが山頂に来た。坊村からということだった。誰も来ないと考え、山頂表示部分を占拠、悪いことをした。食事後、写真を撮り、元来た道を戻る。途中から東方向に斜面を下り、登り返すところで左手に白に赤のテープ(ピンクのテープも出てくる)、東方向にニシヤ谷を下る。


沢を時々わたり、滑りやすい岩に木を付けながら杉林を下る。20分程度で休憩所のある白滝谷分岐に出る。近くにある夫婦滝を登山道から眺め、すぐに引き返す。
夫婦滝  白滝谷分岐(休憩所)

 しばらくで白滝谷を渡渉するが、水量は多く、飛び石は滑りやすく気を抜けなかった。その後も注意する渡渉は出てきた。沢に沿って、時には滑りやすい岩に注意しながらの谷の登りになった。シャクナゲ、イワカガミも結構あり、次々出てくる小さな滝も結構見ごたえがあった。

 夫婦淵などの石柱を確認しながら分岐から50分かかって、登り始めの汁谷に戻った。帰りは下ってきた左手から、右手に分かれ、ゲレンデを打見ゴンドラ山上駅に戻った。収穫を分け、16:00のゴンドラに乗り込んだ。
 
白滝谷を行く。滑りやすい。

行程マップ(清水氏より拝借)
(国土地理院の地図より引用)

2016年度山の記録に戻る

作成日: 2016年11月22日