14)小野村割岳 932m :2017年5月28日(日) 晴れ 2017年山の記録に戻る 小野村割岳は京都北山の最奥に位置し、桂川の分水嶺の山になる。尾根筋には多くの伏条台杉が見られる。 今回は、ワサ谷から山頂に至り、佐々里峠に向かう途中に日に派生する尾根の急坂を下り、ホラノ谷を通るルートを予定したが、雷杉から直ぐに尾根 の分岐がよくわからず、佐々里峠に下ることになった。結局、下の町からワサ谷を詰め、小野村割岳から佐々里峠に下ったこのコースは、京阪バスで 紹介されているおすすめルートであった。京阪バスでは、広河原で下車し、小野村割岳からワサ谷、下の町バス停の周遊コースが紹介されている。 なお、山頂付近は2013年6月13日に発生した山火事で、山頂から東西に延びる尾根筋の南斜面や南支尾根が延焼している。今回のワサ谷林道終点 から山頂へ登る南尾根は延焼しているが、問題なく通れた。 出町柳駅 (7:55)〜京都交流の森(花背)(8:45〜8:55)〜下の町(9:05、9:15出発)〜ワサ谷〜林道終点(11:00〜11:05)−小野村割岳(931.7m)(11:30〜 12:20、昼食)− P911(12:50)−南尾根分岐(13:00)〜間違って南尾根(13:10引き返し)−南尾根分岐(13:15)−赤崎中尾根分岐・雷杉(14:00〜14:05) −P832−灰谷分岐(14:40)−佐々里峠(14:55〜15:20)〜京都交流の森(花背)(15:45〜15:50)〜鞍馬(16:30)〜京都駅(17:15) 行動時間:5時間40分、 歩行時間:4時間40分、 歩行距離:11,3q 、累積登高:875m 出町柳駅から出た川端通りの京阪バス停で滋賀県からの2人をピックアップしてもらう。登山口まで車で1時間の距離である。昨年の貴船〜鞍馬の例 会で通った道を過ぎ、花背付近では道も狭くなる。京都交流の森(花背)でトイレ休憩とする。魚釣りイベントがあり、駐車場は満車となっていた。BBQサ イトの駐車場で一時止めをお願いする。ここからしばらくで下の町に着く。道路わきに駐車する。少し戻ったところがワサ谷への道である。ワサ谷林道を 歩き始める。5分ほど歩くとクリンソウが咲いている。赤花に、ピンク、白の花が少し見える。出発して10分ほどで最後の民家を過ぎる。しばらくで、簡単 な鎖の車止めがあり、タニウツギ、フタリシズカの花を見る内に、右手に青く澄んだ池が見える。お日さんにルリ色に輝くカワセミが池から出た枯れ枝の 先にとまっている。何回か池に飛び込んだ後、飛び去った。撮影はコンパクトデジカメ、望遠を持ってこなかったことを悔やんだ。スギ林の湿った林道を 歩く。クマノミズキの白い花が目に入る。歩くこと1時間、明るいところで葉の上に昆虫が2種、忙しく動き回る。1種はゾウムシノの仲間だろうか。 ゾウムシの1種 さらに進むと、林道は崩れ、足元に注意が必要だ。小さな滝があり、しばらく行くと左手の崖が折り重なった堆積岩になり目を引く。上の方にも見える。 林道の勾配はすすむにつれ急になってくる。後ろからの注意で、ヒルがズボンの上にいると注意される。石に挟んでやっとのことで2匹をはがす。同行者 は帰宅してから足をやられたことに気づいたそうだ。特徴ある崖から10分ほどで目印のある林道分岐に出る。ここを登りになっている左手へ進む。最後 にゴロゴロと歩きにくい石の道を登りきり、林道終点に着く。出発して1時間45分である。小休止を取り、綱を頼りに谷に下る急坂を下りる。前の急な斜 面を登って山頂に向かう。 テープもなく、本当に皆が通る道かなと疑問に思いながら、枝や手に取れるものにつかまりながら急な尾根を登る。しばらくでややましになったところで、 右手からくる踏み跡に合流する。こちらには黄色のテープが付いている。最初の登攀は、降りたった谷を右手に少し進んだ先にあったのだ。ついてくる 皆を待ったのち、さらに進む。15分ほど登ったあたりから、2013年の山火事の爪痕が見られるところに出る。台杉の焦げた跡が目につく。根元が焦げた 木々や、少しばかり黒くなった地面もある。そんな中で、遅咲きのイワカガミが残っている。大杉が次々と現れる。ここを過ぎるとすぐに小野村割岳山頂 に着く。登りだして25分弱ほどである。ここで昼休みにする。少し早い時間の昼食になった。たっぷりの50分で、カップ麺にコーヒーといつものパターンに なる。あたりは新緑の緑が眩しい。 山頂記念写真 山頂でのお昼 山頂から西尾根を進む。こちらも南側のスギ林に燃跡が見られる。ほんのしばらくである。尾根筋は新緑が輝き、涼しい風が吹いて最高の気分だ。 新緑の先に芦生林と山並み 伏条台杉と呼ばれる樹齢1000〜2000年はあろうかと思われる巨大な杉が次々現れる。写真撮影も忙しい。谷間にヤマボウシが綺麗である。アズキナ シの花のついた枝がいくつか落ちている。風のせいで折れたのだろうか。拾い上げるのを撮影する。ここからしばらくで、山頂から30分ほどでP911に着 く。巨木が目印で、黄色の板表示が貼られ、進行方向が表示されている。ここから尾根が派生している。分岐点でもある。表示通り左手に曲がる。 P911、枯れかけた幹に黄色の板表示 しばらく下った先が紛らわしい。そのままの道なりで進むと南尾根に入ってしまう。実際、我々も、こちらに進み、10分ほどで気がついて元に戻った。確か に、足元には枝が通せんぼのように横向きに置かれているが、注意喚起には程遠い。同行者の1人が、大きな枝をいくつか追加する。右手に少し入り、 直進するようにさらに進む。尾根筋には、ホオノキ、トチノキ、ナナカマドの白い花が次々と現れる。先に進むと、目の前に巨木が現れる。男性が三脚で 写真を撮るところである。その大きさの比較で、利用させていただく。この人、これから先、抜きつ抜かれつで、これが縁で、予定を変えて佐々里峠に下 りた際に車を置いた下の町まで1人が同乗させてもらう。我々は峠で待つことになった。 撮影の方と比較して 道々の巨木 しばらく進むと右手の少し谷になったところには、バイケイソウがびっしりと下の方にまで密集して生えている。 尾根を更に西へ向かう。緑の雑木林が続き、トチノキの鞍部を一登りで赤崎中尾根の分岐に着く。雷杉で知られている。幹にはいくつかの穴があき、人も入れる。撮影を兼ね、小休止する。 雷杉 根元で撮影 ここは、広河原との分岐になる。この先からホラノ谷へ下るはずであったが、結局よくわからず佐々里峠へ行くことにする。大きな倒木、P832 と過ぎ、
行程図(清水氏より拝借) (国土地理院より引用) 2017年山の記録に戻る 作成日: 2017年6月3日 |