25)北陸遠征(冠山):10月8日、日本三百名山、紅葉2017年山の記録に戻る
 
今年の秋の遠征は、冠山と能郷白山になった。ファミリー3人を含めた総勢7名、紅葉には早かったが、キャンプ場での楽しい夕食、ゆったりとした登
山を堪能することができた。今回の2山はいずれも距離が短いが、急坂、注意を要するところもある面白い山である。

遠征行程
10月8日 冠山〜九頭竜国民休養地オートキャンプ場(泊)
10月9日 能郷白山


冠山(1257m):2016年10月22日 日本三百名山 、紅葉、

  冠山(かんむりやま)は、両白山地南部の越美山地の岐阜県と福井県にまたがる標高 1,257 mの山である。揖斐川及び九頭竜川支流の足羽川(あ
すわがわ)の源流となる山 で、冠山峠がその分水嶺となっている。鋭く尖った冠型の特徴のある山容を冠山林道からも望むことができる。日本各地に
は同様な烏帽子形の特異な山容の冠山があり、その山容が山名の由来となっている。岐阜と福井の県境の冠山峠には両自治体の石碑(美濃国揖斐
川町、美濃国徳山村、美濃国藤橋村、越前国池田町)があり、冠山及び金草岳の登山口になっている。冠山の山頂直下には、国道417号の未開通区
間を繋ぐ冠山峠道路の大規模なトンネル建設が進んでいる(岐阜県側の1号トンネルは2017年7月31日に貫通)。岐阜県側の山腹はかつてはブナ林で
あったが、、第二次世界大戦後にほ戦後ほとんどが伐採された。「日本三百名山」、「ぎふ百山」、「21世紀に残したい日本の自然百選」のひとつに選定
されている。登山道であるが、南側のシタ谷から南面の岩壁を登攀する難コースなどの3ルートは廃道となった。林道冠山線開設後に冠山峠から登山
道が整備されて、約1時間ほどで登頂できるようになった。冠山峠から尾根づたいにいくつかの少ピークを越えてブナの原生林の中を進むルートである
。山頂直下の北側は冠平(かんむりだいら)と呼ばれ、遭難碑がある。1955年(昭和30年)11月6日に沢沿いのルートで2名が遭難した事故の慰霊碑であ
る。周辺はクマザサに覆われ、ニッコウキスゲ、コバイケイソウなどの花が見られる平坦地で、正面には冠山頂上がそびえる。山頂部の北側の岩肌の
急斜面にはロープが設置されていて、山頂には三等三角点(点名が「冠山」)が設置されている。奥美濃唯一の岩峰である山頂は人が10人ほど座れる
程度であるが、遮るものがなく360°の展望が得られる。下りの所要時間はおよそ45分。山頂周辺ではイワカガミ、ササユリ、タテヤマリンドウ、ホンシャ
クナゲなどの花も見られる。(ウイキペディアより)

自宅(7:05出発)〜菩提寺PA(7:45着、7:50出発)〜多賀SA(8:45〜9:05)〜賤ヶ岳SA(8:45、8:55)〜武生IC(9:40)〜417号線〜冠峠
1040m(10:40、11:00出発)−ピーク1156m(11:25)−200m先昼食(11:30〜11:50)−冠平・山頂分岐(12:25〜12:30)−冠山山頂(12:45〜13:10)−冠平
分岐(13:13:40)−ピーク(14:30)−冠峠(14:45、15:05出発)〜池田町稲荷(15:50)〜美山町(16:00)〜九頭竜国民休養地オートキャンプ場(16:50、泊)
   歩行時間:2時間55分、休憩時間:50分、 歩行距離:4.95q、 累積登高:456m

2016年10月22日に登り、1年後の年ぶりの冠山である。大阪からの3人に菩提寺PAで車に乗せてもらった。私は、近くの空き地に車をデポした。多賀
SAで昼食を購入、賤ヶ岳SAで彦根からのTファミリーに合流した。高速道は順調で、予定より早めの到着になった。登山口で昼食を取ってか
らの予定であったが、冠峠で写真を撮った後、とりあえず出発した。烏帽子の形の山頂は特徴があり、登山意欲を駆り立てられる。少し上
がった先の見晴らしの良いところからは、北方向に山並みが見渡せる。
   
    冠峠                        北方向の山並み(部子山、銀杏峰)
 初めは緩やかで、階段の道を進む。急な階段を登りきればピークに出て、峠方向が見渡せる。前方に冠山が近づいてくる。道は、クマザサとブナの木
が続く道である。大木のブナの紅葉はまだまだで、10日くらいはかかるだろうか。足元には、アキノキリンソウの黄色い花が咲いている。大きなブナの木
があるところでは秋の雰囲気がいっぱいである。ナナカマドの赤い実や紅葉、ノウルシの見事な赤なども目につく。45分で1156mのピークに着く。ここま
で、小刻みにアップダウンを繰り返し、時々は急な坂になるが、多くは階段状になっており、よく踏みなれた道である。少し先の道端で昼食にする。その
先は大きな下りで、その後結構急な坂を登る。昼食場所から35分で、左下に冠平が見える分岐に来る。このあたり、カライトソウの赤い花やオヤマノリン
ドウが目に入る。
 カライトソウが目につく

 冠山の急斜面には所々紅葉がある。冠平を左手に、岩の壁に取り付く。ロープを頼りに登ることも可能だが、なしで登り切る。ストックは邪魔で背中に
さす。最後の急坂は低灌木で、冠平の一面のクマザサが見事である。6月であれば斜面にはニkッコウキスゲが楽しめる場所である。
 急坂から冠平 

分岐から20分もかからず山頂に着く。山頂からは紅葉越しに若丸山から能郷白山に続く稜線が広がる。反対には、美濃の山々が続いている。後から、
Tファミリーも到着する。お決まりの記念撮影に、温かいコーヒーを入れ極上の気分を味わう。
山頂スナップ紅葉越しに若丸山〜能郷白山の稜線

下山時、山頂部分の西端まで歩き、断崖絶壁越しに冠峠を眺めた。金草山は未踏であり、次回はぜひ登りたい。

山頂部分の西端から冠峠と奥に金草山

下山は特に慎重に下った。


子供ずれの家族が多く、挨拶を交わしての楽しい山歩きだった。

行程マップ(同行の清水さんより拝借)
(国土地理院の地図を引用)

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作成日: 2017年10月13日