26)北陸遠征(能郷白山):2017年10月9日、日本二百名山、紅葉2017年山の記録に戻る
A能郷白山(1617m)  

 加賀白山を開いた泰澄上人が、加賀白山の山頂から見渡した時にこの山が目に留まり白山権現の分祀を思いつき、開山し祠を祀ったと伝えられて
いる。養老2年という古さだ。信仰の山である。山頂に能郷白山神社奥宮の祠があり、白山信仰の山である。能郷谷の麓(能郷)には、能楽堂のある白
山神社(白山権現里宮)がある。毎年4月13日の例祭で能郷の能・狂言が奉納されている。周辺は豪雪地帯であり、奥美濃の最高峰であるこの山は、
濃尾平野から望む一番遅くまで雪を抱いた山である。深田久弥は日本百名山選定の際に荒島岳と能郷白山との二つから前者を選んだ。後者のこの山
は、深田クラブにより日本二百名山に選定されている。ぎふ百山のひとつに選定されている。別名が、白山、能郷山、権現山と呼ばれる。かつては山全
体がブナやミズナラなどの自然林で覆われていたが、戦後能郷谷一帯でほとんどが伐採された。山頂には一等三角点があり、クマザサが生い茂ってい
る。山の上部にはニッコウキスゲなどの花が多い山である。周辺では、イワウチワ、オオバキスミレ、カタクリ、キクザキイチゲ、キジムシロ、コバイケイソ
ウ、ザゼンソウ、サラサドウダン、サンカヨウ、シモツケソウ、ツクバネソウ、ニッコウキスゲ、ヒメイチゲ、ムラサキヤシオツツジなどの多くの花々が見ら
れる。(ウイキペディアより)

九頭竜国民休養地キャンプ地(7:15出発)−佐開(7:45)−雲川橋(8:00)−温見峠付近駐車場所(8:30、8:50出発)−温見峠1020m(9:00)−1250m(
9:35〜9:40)−ピーク1492m−能郷白山山頂(10:50〜10:55)−白山神社奥宮(11:00〜11:30、昼食)−山頂(11:35〜11:40)−1350m(12:20〜12:30)‐温
見峠(13:00〜13:05)−駐車場所(13:10、13:35出発)〜雲川橋(14:15)〜大野市光明寺GS(14:55)〜福井IC(15:25)〜賤ヶ岳SA(16:10、16:35)〜菩提寺
PA(18:10着、18:15出発)〜自宅(18:40)
 全長2.4km*2 所要時間3時間10分(休憩時間1時間10分)、累積登高:747m 歩行距離:6.14q

 5時30分少し回った時間に起床した。テント内では熱いくらいで、シュラフカバーは使わず、シュラフは肩を出した状態だった。テントをたたみ、食事の準
備をする。芋、野菜、ちくわ、昨日の芋煮の残り、パック米を加えおじやにする。レタス、果物、それにコーヒーを入れ、ボリュームたっぷりの朝食になっ
た。後始末を済ませ、出発は7:15になった。50q先の温見峠に向かう。結構長いが、順調な道である。キャンプ場を過ぎ、林道になってからは断崖の上
の狭い道が続く。峠の前の空き地には車があり、多いなと感じたが、登山口の駐車場は、工事中、皆やむなくの事であった。広い車道には車を止めず、
皆、脇の空き地に行儀よく駐車している。いくつかの空き地、合計で20台はあった。T家族は、3歳の幼児が車酔いで調子が悪く、写真を撮って、駐車場
所で別れた。登山口まで10分の歩きになった。

登山口付近の駐車場所 温見峠登山口

 空は曇り空で少し、ガスがかかった状態だった。峠はまだまだ紅葉には時間がかかりそうだった。登山口からは、急な登りの連続だ。それだけに時間
がかかる。雑木林の中を進むと、見事なブナ林に入る。急な坂とは言え、足元はしっかり、要所要所にはロープも張られている。浸食が激しいのか、整
備もしっかりで、木の根や枝、草木につかまりながら500mの高度差を進む。山頂まで2,4q、距離表示が出てくる。まずは山頂まで1900m表示、少し見
通しも良くなる。登山口から1160m、山頂まで1240mの表示(高度1250m)にて小休止になる。この間、木々の間から紅葉も楽しめる。

 紅葉が進む 峠の反対の山並み

 山頂まで1240mの表示

ここを過ぎ、しばらく行くとクマザサが現れ、勾配が緩やかになり、ら高原歩きの雰囲気になる。登り切った先が1492mピークである。ピークというよりは
広い広場である。休むには良いところだ。ミネザクラだろうかマスコットのキャラクターとともに温見コースの鳥観図が枝にかかっている。樹林の中の道
だが、やがてこれから先、1qのクマザサと草原の道が続く。

 1492mピークに向かう1492mピークと表示 

しばらく進むと、濃尾地震の跡、断層が出てくる。山の中に亀裂が入っている。
 温見断層溝

 しばらくで木々もなくなり、山頂が前に現れる。足元には、ナナカマドの赤い実、ツルリンドウのこれも赤い実、紅葉も見ごろが近い。
山頂が見える

  
 ツルリンドウ                            オヤマノリンドウ                   ナナカマド

切り立った崖の縁を、左手に岐阜県側の谷や紅葉を眺め進む。最後に良く刈り込まれたクマザサの道を登りきると山頂である。以前はクマザサに囲ま
れたひっそりとした見通しのないところであったが、かなり広く刈り込まれ、東の見晴らしも良くなっている、5分ほど休んだ後、すぐ奥の白山神社奥の院
に向かう。登山者はほとんどがここで昼食にする。腰を下ろした隣は地元のかた、20年で100回目の能郷白山だそうだ。お昼を食べながら歓談した。一時青空が見えたが、ガスが出てきたため、荒島岳、白山、大日岳などの山々は見えずじまいに終わった。

白山神社奥の院  横で昼食

帰りに山頂で写真を撮り元来た道を峠に戻った。
山頂写真 帰り道

駐車場所でコーヒを沸かし、一息ついた後、福井ICに出た。滋賀県に入ると事故渋滞に遭ったが、菩提寺SAまでは40分程度の遅れですんだ。3人とは
ここで別れたが、大阪へは、なお渋滞であったとか。秋の遠征も無事終了した。

行程マップ(清水氏より拝借)

(国土地理院の地図を参照)

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作成日: 2017年10月13日