27)天狗堂988m :2017年10月31日 2017年山の記録に戻る
 天狗岳は東近江市が指定するが鈴鹿十座の一つである。詳細は、東近江市のHPの説明を参照すると良い。6月の緑さわやかなときに登っ
たが、11月例会の下見のためにFさんと一緒した。山頂付近は秋の深まりと、10月2度の台風のため、木々の葉が落ち、見晴らし良くなってい
た。琵琶湖側の景色も木間から眺めることができた。晴天で見る御池岳をはじめとする、鈴鹿の稜線は見応え十分であった。登山口の君ヶ畑
集落は木地師発祥の地といわれている。ここには、ろくろを用いた椀器製作と、民業振興につとた惟喬親王を祭神とする「大皇器地祖神社(お
おきみきじそじんじゃ)」と親王の住まいであった高松御所金龍寺がある。
 今年、6月に続いて2度目の訪問になった。快晴、紅葉も期待される中の登山だった。山頂を少し過ぎた展望岩からの御池岳の眺望を楽しん
だ。下山は、尾根筋を進み、君ヶ畑に下りた。週日ゆえ、他のパーティーには出会わないだろうと思っていたが、岩尾谷の直登コースの途中、
山頂直前で出会った。紅葉もそこそこ楽しめた1日だった。

守山駅(7:50)−君ヶ畑集落P(9:40)−岩尾谷登山口(10:10、10:14出発)−沢沿い分離点・天狗堂表示(10:31)−尾根筋(10:41)−平坦部分(
紅葉)−天狗堂山頂(11:40〜11:45)−展望岩(11:49〜12:15、昼食)−天狗堂山頂(12:19)−西尾根−尾根筋別れ(13:00)−君ヶ畑登山口(
13:20)〜大皇器地祖神社見学〜君ヶ畑集落P(13:38)〜自宅
              行動時間:3時間58分、歩行時間:約3時間20分  
 守山駅でFさんをピックアップ、登山口の君ヶ畑に向かう。週日で交通事情を考え、いつも利用する道路とは違ったコースを取った。君ヶ畑に
は予定の時間に到着した。木地の発祥の地で、バス停の少し前に小さな建屋があって、そこのスペースに駐車した。黒の車が1台すでに駐車
していた。ここから40分ほどかかる直登コースの岩尾谷登山口に向かった。相変わらず、登山口表示がないままであった。
登山口

6月には、下山時に違ったところから林道に下りたので、どこで間違ったか確認しながら登った。スギ林、常緑樹林、スギ林が出てくる。10分で
沢沿いに出て、更に6分ほどで沢沿い分離の地点に着く。やっと天狗堂表示が出てくる。スギ林の急坂を尾根筋にジグザグに登って行く。相当
な斜面である。10分で支尾根にでる。ユズリハが多い。右手はスギ林、左手は少し紅葉し出した雑木林の支尾根である。結構な坂がなおも続
く。スギがヒノキに変わり、一旦平坦になる。紅葉は進み、樹間から鈴鹿の山々(御池岳〜藤原岳の稜線)が見える。いったん下る。このあたり
、紅葉が進んでいる。先週末の台風の影響ではがたくさん落ちてしまったのが残念だった。
右が藤原岳 黄色く染まった木

平坦から登りに 木漏れ日

景色を楽しんだ後、最後の急騰が続く。20分〜30分の山頂への登りはほぼ直登で、時には木や岩につかまるところも出てくる。最後は大きな
岩が多くなり、間を這うように通過するところもある。支尾根に出て1時間の登りで天狗堂の山頂に着く。山頂はそれほど広くない。西方向に君
ヶ畑登山口への道表示が出ている。


天狗堂山頂

撮影を済ませると、展望岩のある北へ向かった。3〜4分すぐである。途中、葉が散った木々の間から、八日市市や愛知川町が見え、先には
琵琶湖、対岸の山々を眺められる。
展望台は大きな岩を気をつけて登る必要があるが、東方向の鈴鹿主稜線が一望される。広葉樹林帯は紅葉が進みだした。例会の12日頃に
は見頃だろう。風がややって、汗をかいた後だけに寒を感じる。日当たりの場所を選んで、昼食にする。持参のコーヒを入れる。
展望岩からの鈴鹿主稜線の眺望


展望岩で昼食と眺望を楽しんだ後、天狗堂に戻る。ここから、西尾根を下り、君ヶ畑登山口を目指す。こちらの下りも急な傾斜である。大きな
岩の間の急斜面をを一歩一歩気をつけながら下る。足元は台風一過であろうか、葉が敷き詰められている。
大きな岩の急斜面を気をつけながら一歩一歩下る。

期待した南東〜南の眺望はいまいちだった。広葉樹からヒノキの中を下って行く。天狗岳ということだけあって、登り下りとも山容よりは遥かに
急な斜面である。下りきるとやがて穏やかな尾根になり、植林されたヒノキの中の道になる。この6月に天狗岳からサンヤリに向かう途中、レス
キューポイントNo3 とNo4が出てきたが、同じ表示でNo2が出てきた。緩やかな尾根を進むと、右手に植林管理用の林道が現れ、それから左手
方向にやや下る。ここからが尾根を離れた下りポイントかと思ったが、しばらく先で君ヶ畑の表示が現れ、尾根筋からの別れになる。ここまで
40分の歩きである。

ここからの下りも急になる。左はヒノキが多いが、右手の谷は広葉樹があり、紅葉が始まったばかりである。もう10日もすれば紅葉が楽しめそ
うである。ブナやモミなどの巨木が結構おおい。目を引く。やがてヒノキ、スギ林になって、20分ほどで大皇器地祖神社の登山口に出る。古い
神社をしばらく見学後、道なりに進んで元の駐車場に出る。
大皇器地祖神社
登山口の表示も出ている。御婆さんが巡回のセブンイレブンや生鮮食料品を売りに来る車を待っていた。過疎化が進み、十人は年寄りばかり
だそうである。少しばかり話をして、巡回の車が出発するのを待って帰宅した。

行程図

(国土地理院より引用)

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作成日: 2017年11月2日、