30)松尾山(276m、嵐山)〜唐櫃越〜沓掛山(415m):2017月11月25日 2017年山の記録に戻る 秋の京都を楽しもうと、京都一周トレイルの最西端にある松尾山から、唐櫃越に出て沓掛山を目指した。まずまずの穏やかな中、稜線上の道は静か な雰囲気で満ちていた。所々で紅葉を楽しみ、京都市街の眺めを満喫した。出発の嵐山は観光客でいっぱいで騒然とした雰囲気であったが、一旦、山 に入ると本当に静かなひと時を楽しむことができた。良く知られた京都一周トレイルと唐櫃越を組み合わせた。 守山(8:16)−京都(8:43、8:58乗り換え)−JR嵯峨嵐山(9:14、9:17)−阪急嵐山(9:40、9:45出発)− 松尾山登山口(PNo26)(9:50)− 松尾山分岐 (PNo32)(10:25)− 松尾山(PNo35)(10:40〜10:45)− 松尾山分岐(32番)(10:50)ー苔寺谷(No51)(11:35〜11:40:)‐丁塚(12:05) −昼食(12:30〜12:53) −展望台1−展望台2−沓掛山415m(14:05〜14:15)−林道出合(15:00)−坂ノ下バス停(15:30、15:50京阪バス)〜京都駅(16:45、17:01JR) 〜守山駅 行動時間:5時間45分、歩行時間:約4時間45分 守山駅から京都で乗り換え、嵯峨嵐山駅に予定の時間で到着する。電車の中も満員であったが、下りてからも道は人ひとで歩きにも支障をきたすほ どであった。表示に従い、渡月橋へ左折する。あたりの雰囲気は紅葉もイマイチで期待はずれであった。公園内の道を川沿いに進み、たくさんの人がく る右手に進んで阪急嵐山駅に到着する。待ち合わせの2人と合流し、法輪寺にの方向に進む。三叉路に標識[西山25]があるが、見落とし、法輪寺入り 口まで行ってしまった。交通整理の方に聞き、少し戻り、表示を確認した。少し南に下った先が西山No26と表示のある、松尾山登山口である。狭いフェ ンス横の道から始まる。 京都トレイル、西山26 京都トレイルの西の端にあたる。竹林の静かな道で、やがてそこそこの広さになる。時々紅葉を楽しむことができる。道は雑木林で、落葉樹と常緑樹が 入り混じっている。そこそこの勾配で静かな里山歩きといったところだ。天気も良く、ハイカーも多い。途中、谷の反対には、嵐山モンキーパークが見渡 せ、東屋の上にサルがたむろしているところが見渡せる。比叡山や愛宕山も樹間に見える。さらにさきを進めば東方向が開け、嵐山一帯を見下ろせる ところも出てくる。山頂が近ずくと、シダ類が一面広がっている。やがて松尾山への周回コースの分岐(西山32)が現れる。左方向の最短ではなく、反時 計回りに回る。山頂へは遠いが、眺望があり、嵐山一帯が広がる。渡月橋や天龍寺、左に愛宕山、右に太秦方面などが見渡せる。 嵐山一帯の眺望。 登山口から45分ほどで松尾山山頂である。南方向に視界が広がる。山頂表示もない。 わずかな眺望の松尾山山頂(276m) 指示に従って、進み、すぐに先ほどの西山32の分岐に戻る。清滝からのトレイルを歩いてきた単独行の話を交わし、先を進む。落葉に明るいところや、 緑に覆われたところや、雑木林の中のアップダウンの道が続く。途中、南方向の眺めがすばらしい。 左手の枝の下が京都タワー、その先が音羽山系 思ったよりの起伏の多い道で、結構たくさんの登山客とすれ違う。手軽なハイキングコースで人気も高いのだろう。右手に紅葉の一帯が出てくれば、苔 寺谷への急坂になる。見事にそろった竹林の中を5〜10分ほど歩けば苔寺谷である。トレイルの表示がある。はじめの予定では、苔寺へ出て、さらに進 み、上桂からの唐櫃越の道に合流予定であったが、渓流を渡った先に松尾学区自治連合会の表示があり、唐櫃越の文字が出ていた。近回りになると 考え、こちらを選択する。 苔寺谷 反対の谷向こうに唐戸への道案内 岩伝いに渓流を渡り、しばらくは谷沿いの道を進む。要所には松尾学区の矢印表示があり、木製の橋を渡り、最後に雑木林の中を稜線にあがる。竹林 が現れ、唐と越えに合流する。丁塚の案内が立ってある。安心する。小休止の後、狭い竹林の道を進む。 丁塚 竹林の細い道 竹林がなくなり、広葉樹が目立つ。紅葉を楽しみながら小刻みにアップダウンを繰り返す。道が稜線と巻くような格好にわかれる。はっきりとした踏み跡 は左手の巻く道であるが、稜線に沿ってに進む。道が怪しくなるが、ピークまでたどる。支尾根が2つに別れる格好になる。メインは右手であるが、あまり 離れることを恐れ、左手の方向に下る。道らしい道もなく、左手下に先ほどの道らしきものが見え、斜面を下り、登山道に合流した。しばらく行くと、明る い稜線に出、右手から稜線沿いに歩いた跡がある。先のピークから、メインのところを歩けば合流するように見えた。 右手の稜線の紅葉 時間は12:30、ここで昼食にする。いつものカップカレー麺、バナナ、プラスα(コーヒ)で温まる。そこへ1人歩きの方がきて話をする。沓掛山まで1時間は かからないとのことであった。更に、山頂まで2ヶ所の展望台があるとのことであった。23分の昼食タイムの後、沓掛山に向かう。ここからは、右手の稜線 の紅葉や、頭の上の黄葉が美しい。最初の展望台からは、東から南東、京都タワーが中心になって、音羽山系が後方に控える。 展望台はハイノキ坂とリョウブ坂表示がある、桂坂野鳥遊園地方向からすぐの日の出展望台で、こちらは、西ノ京が見渡せる。電波塔のある山が小塩 山かとあれこれおしゃべりをする。 2つの展望台を過ぎてからも結構長い歩きになる。ピークを過ぎれば、次のピークと続き、ツバキの多い、椿峠に下り、登り返してやっと沓掛山に到着す る。見晴らしは北方向、ちょうど愛宕山が真中になる。ベンチが置かれ、一休みに良い。 沓掛山。北方向に愛宕山 沓掛山からも、なおも同じような道が続く。要所要所には表示があり、先を進む。45分で林道出合に着く。その前に、本の案内では、坂ノ峠に出る支線 があると出ている。支尾根風のところに、細い踏み跡が左手に出ていたが、表示もなく、無理をせずそのまま進み、林道を下ることにした。林道はあまり くねくねとした道でなく、比較的まっすぐで、遠回りの様子ではない。20分ほどで、西山団地、西山霊園にでて、10分弱歩けば、国道9号線に出る。すぐ横 が停留所で、バスの待ち時間中にあれやこれやと話をする。2人は阪急桂にて下車、私はそのまま京都駅まで乗車した。秋の京都、バスの遅延を心配 したが、時には細い道もあるが混雑のない道で、すんなりと駅に到着することができた。今回の山登り、日よりもそこそこで楽しい歩きになった。 注:『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用 @唐櫃越 唐櫃越(からとごえ)とは、京都府京都市西京区山田と亀岡市篠町山本を結ぶ道のこと。山陰道の本道である老の坂の北側にある沓掛山・みずぎ山を 経由する山道。古くから山城国と丹波国をつなぐ道として知られていたが、山陰道よりも距離が短い反面、最高標高400メートルの稜線沿いに進むこと から難所とされて間道・軍道としての地位に留まった。南北朝時代・戦国時代には京都攻略のためのルートとして用いられたことが知られ、『太平記』に よれば千種顕経が観応の擾乱の際にこの道を通ったと記され、後に明智光秀が本能寺の変の際に織田信長を襲撃するために用いたとする説もある。 A唐櫃 唐櫃(からびつ、かろうど、からうと、からと)。脚の付いた櫃。棺。地名。いずれも読みは「からと」。三重県 多気郡大台町 唐櫃兵庫県 神戸市北区 有野 町唐櫃、および包領される住宅地唐櫃台・唐櫃六甲台。唐櫃台駅、唐櫃インターチェンジ、唐櫃南インターチェンジ、からと西出入口がある。香川県 小 豆郡土庄町 豊島唐櫃。 B京都一周トレイル 観光協会の案内によれば、『京都一周トレイルは,京都の東南,伏見桃山から,比叡山,大原,鞍馬を経て,高雄,嵐山,苔寺に至る全長約83.3キロの コースと,豊かな森林や清流,田園風景に恵まれた京北地域をめぐる全長約48.7キロのコースからなります。京都市をはじめ,京都府山岳連盟,京阪 電気鉄道,阪急電鉄,西日本ジェイアールバス,京都市交通局,京都大阪森林管理事務所,京北自治振興会,京都市観光協会からなる「京都一周トレ イル会」により整備しています。』と記載されている。京北コースや伏見・深草コースも開設された。 (国土地理院の地図を引用) 2017年山の記録に戻る 作成日: 2017年11月28日 |