33)岩籠山(福井)765m:10月14日1510m : 2018年10月14日 2018年山の記録に戻る、 岩籠山(いわごもりやま)は、福井県敦賀市に所在する標高765.2mの山である。岩篭山とも表記される北方は敦賀市街、東方は笙の川、西方は黒河川を挟んで野坂岳と対峙し、南方は 乗鞍岳に連なる。花崗岩質の山であり、山頂付近には「敦賀山野会」が命名した「インデアン平原」というなだらかな起伏のある平原があり、所々に花崗岩の巨石が露頭している。また、同じ尾根に夕暮山(720.4m)もあり、手頃な登山向けの山である。歴史であるが、江戸時代には、小浜藩の敦賀郡「御上御山」(おかみおやま)の一つであり、伐採は厳しく制限されていた。また、藩の「御鷹山」(おたかやま)も設置され、鷹狩用の鷹の繁殖地として保護されていた。現在は福井森林管理署の松原森林事務所管轄の国有林である。「敦賀三山」(野坂岳、西方ヶ岳、岩籠山)の一つであり、沢や草原、奇岩など変化に富んだコースがあり、さらに山頂からの展望は四方に広がっている事から、登山者やハイカーに人気がある。市民や県民はもとよりアクセスが比較的便利な為、関西や中京の登山客も多い。残雪期の春山登山や、黒河川からの沢登もでき、熟練度に合わせ様々に楽しめる山である。 登山ルートは主に以下の3つある。 @市橋コース 国道8号沿いの市橋からのルート。国道の市橋交差点を曲がり、北陸本線のガードをくぐり、岩篭林道終点に駐車場がある。もっともよく利用されている登山コースだが、沢沿いを登るため増水期は注意が必要である。谷川を何度も渡渉しながら進むと、石積みの堰堤が現れる。5つ目の堰堤を過ぎると、尾根に上がる急坂となる。尾根で左右に道が分かれ、左が山頂方面である。なお右は夕暮山を経由し、山地区へ下る道となる。山頂には三等三角点(基準点名「嵐山」)が設置されている。山頂から東側へ少し下ると奇岩が点在するインデアン平原である。 A山コース あまり使用されていないが、黒河川上流の山地区からの北西尾根ルートである。鳴谷川砂防ダムを2つ過ぎ、尾根を上がっていくと、途中に背の低い松が点在する日本庭園風の場所がある。さらに進むと四等三角点(基準点名「夕暮山」)のある夕暮山である。少し先の反射板を過ぎると、市橋コースと合流する。 B駄口コース 国道161号沿い駄口からの東尾根ルート。登山口は北陸線 新疋田駅から2kmである。登山道は四等三角点(基準点名「奥野」)を経由する。途中に大きく斜面が崩落した箇所があり、接近しないよう注意が必要である。インデアン平原を過ぎ、山頂に至る。(ウイキペディアより引用) 今年は大きな台風に見舞われ、特に21号では近畿の山々は倒木で、登山道が閉鎖になったところもあった。当初の市橋口をやめ、前回同様に駄口からにした。 守山自宅(7:30)〜琵琶湖取付道路〜161号〜駄口(8:55、9:25出発)−400m(10:00〜10:05)−大岩−640m(11:45〜11:50) 歩行時間: 4時間50分、歩行時間3時間40分、休憩時間:1時間10分、 歩行距離6.6q、累積登高: 登山口案内図 道路の反対側、ドライブインの横にある登山口から登り出す。 10台程度の車が駐車 歩きだしてすぐにフェンスがあり、これに沿って登る。沢沿いで落葉樹林帯である。小さな沢を越え、スギ林の斜面を登る。階段状の急な道を登りきれば広場に出る。ここまで15分程で、山頂への表示もある。これから尾根筋を登る。左手がスギ、右手は広葉樹の雑木林で、なだらかな尾根はしばらく続く。道はやや急となり、コブを越えていく。20分弱で杉も終わり、ここから山頂までは長い時間、落葉樹林帯の明るいと雑木林である。ブナの原生林も何度か出てくる。スギ林が途絶え、10分ほどで、岩場(大岩)に着く。ロープもあるがその必要はない。尾根道は、左右、岩が点在する。台風の影響か、落葉が目立つ。リンドウがちらほらと咲いている。すぐに標高550mのピークに出る。前方に2つのピークが現れ、崩壊地が痛々しく見える。そのそばの道を歩く。崩壊が進み、左手のピークに向かう。南側方面の展望が開け、三国岳が目に入る。 ブナの林が現れ、そこを過ぎると、P677手前の右折点に出る。急な下りとなる。右手の斜面の崩落のため、う回路として付けられた道のようである。崩壊の方の道を気を付けて通る。台風の影響か、木が倒れ込んでいる。 ここを下りきると、素晴らしいブナ林が現れる。足元は、クマザサが一面にある。 ここを越えると、やがて低木が主になり、展望が良くなる。急な登りとなるが、山頂方面も望まれる。しばらくで、道はP708の左側直下を巻いて行く。左手には、ブナ林が広がり、この辺りから先は、気持ち良い所である。 気持ちの良いブナ林 蒐場にさしかかると、木の実がたくさん落ちている。やや渋いが、甘みもあるようだ。大きな木で、いろいろな特徴からオオウラジロノキの実と思われる。 蒐場にたくさんの木の実 やがて、急な登りとなり、しばらくの頑張りで、インディアン平原の左端に出る。右に進めば、すぐにインディアン平原の大きな岩にたどり着く。ここからは敦賀の街が手に取るように見える。 インディアン平原から その後、山頂を目指す。ススキが日に映えて美しく輝いている。ススキ越しの乗鞍岳や山頂が美しい。 ススキ越しの乗鞍岳 少し登ると岩籠山山頂に着く。山頂からは、「敦賀三山」の残り、野坂岳と西方ヶ岳が敦賀湾とともに見える。反対方向は、滋賀の三重嶽、更に山並みが続き、乗鞍岳が見える。そのうち、たくさんのグループが到着する。お昼は狭い山頂を離れ、登山道わきで座り込む。中国土産のドライフルーツや、グレープフルーツ、チョコ菓子をご馳走になりながらたっぷりのお昼休憩となった。遠くに見えた冠山〜能郷白山、白山は雲に隠れて見えなかった。 帰りは、元来た道を引き返す。快調のぺースで清々し秋空の下をおしゃべりをしながら登山口についた。 紅葉にはまだだが、清々しい雰囲気m 私の方は、高島付近で1時間40分の停滞、琵琶湖大橋付近での渋滞で、4時間もかかって帰る羽目になった。 YAMAPより引用 行程マップ (国土地理院の地図を引用) 2018年山の記録に戻る、 作成日:2018年10月16日 |