44 )六甲山(布引の滝、摩耶別山 717m) : 2018年12月15日  布引の滝(日本三大神滝)  2018年山の記録に戻る
 六甲山(ろっこうさん)は、兵庫県南東部、神戸市の市街地の西から北にかけて位置する山塊で、瀬戸内海国立公園の区域に指定されている。日本三百名山、ふるさと兵庫50山の一つである。一般に「六甲山」は大小の山を含む六甲山系全域(狭義には中央部から東部)を指し、最高峰は特に六甲最高峰と称される。山域は神戸市の他、芦屋市、西宮市、宝塚市に属している。山系は南北に狭く、東西方向に長さ数十kmにわたって市街地の北側直近に迫っており、その山並みは神戸や阪神間また大阪市内を含む大阪府内からも天然のランドマークとして機能している。また裏六甲側からの山系も高い山地に遮られないこともあり、三田市や三木市、天気が良ければ小野市・加東市・加西市・加古川市などの兵庫県中部、姫路市などの兵庫県南西部などからも望むことができる。古くから交通路や観光施設の開発が進められ、多くの観光客や登山客を集める。
 六甲山の大部分は、約1億年前(中生代白亜紀)に地下深くで生まれた花崗岩でできている。第四紀、百万年前以後の六甲変動と呼ばれる地殻変動によって最高部が 900 m 以上に至るまで隆起し、現在も変動を続けている。それによって生じた複数の断層が北東から南西に向かって主稜線と平行に走っている。いずれも北西側が東に向かって動く右横ずれ断層であり、横ずれが起こると同時に北西側が高くなる傾向がある。これらの断層は阪神淡路大震災の震源断層である野島断層などとともに六甲-淡路島断層帯を構成している。
 六甲山系の登山道は無数にあり、多くの主要な道は名前がつけられている。現在、最もポピュラーなハイキングルートは、芦屋川からロックガーデン、東おたふく山を経由して最高峰に至り、有馬温泉に下るものである。
 今回のコースの最初にある布引の滝は、六甲山の麓を流れる生田川の中流(布引渓流)に位置し、上流から順に、雄滝(おんたき)、夫婦滝(めおとだき)、鼓滝(つつみだき)、雌滝(めんたき)からなる。 栃木県日光市の華厳滝、和歌山県那智勝浦町の那智滝とともに三大神滝とされ、日本の滝百選に選ばれている。平安時代の歌集『伊勢物語』や『栄花物語』をはじめ、古くから宮廷貴族たちが和歌に詠むなど多くの紀行文や詩歌で紹介される文学作品の舞台となっている。 生田川下流流域には、布引の滝を詠んだ和歌にちなんで名付けられた地名がある。(以上ウイキペディアより引用)

守山駅(7:00)−JR三ノ宮駅(8:28、8:35出発)-新神戸駅(9:00)−布引の滝雌滝(9:03)-布引の滝雄滝(9:10〜9:15)‐五本松ダム(9:28)-桜茶屋(9:53〜9:58)−摩耶山分岐((10:09)−崩壊地(10:21)−あじさい広場(10:25〜10:35)−河童橋(10:40)−野鳥ノ森分岐・徳川道飛び石渡し(11:06)‐徳川道・トゥエンティクロスクロス分岐(11:10)−桜谷分岐(11:33)-マムシ谷分岐(11:58)−シェール槍ヶ岳分岐(1210)−穂高湖(12:30〜12:56、昼食)‐杣谷峠(13:04)−摩耶別山(717m)(13:18)-掬星台(13:40〜13:47)−天上寺跡(14:05)‐天上寺山門(14:10)-摩耶山登山口(14:48)‐JR摩耶駅(15:14、15:17)−JR芦屋駅(15:27、15:30)−守山駅(16:40)
    歩行時間: 6時間41分 、歩行距離:16.97q 、 累積登高標高:1045m

 このコースは2014年の1月に歩いている。
ほとんど同じコースをたどった。新神戸駅より布引の滝を経由し、トゥエンティクロスを主に歩き、このコース最高峰になる摩耶別山を杣谷峠から登り、灘駅に下山した。トゥエンティクロスとは、布引谷の渓流伝いに左岸と右岸とを渡り返すことが20回に及ぶことから、この名がある。現在は布引ダムが完成し、ハイキングコースも整備されているため、渡り返すのは数回になっている。
 三ノ宮駅で下車、3人で街中を新神戸駅に向かう。新神戸駅までは大体わかったが、その先はよく分からず、登山姿の若い男性に続き、構内の右手の道路を潜り抜け、右手に人家を抜けてゆく。ここからが始まりで、谷をしばらくで雌滝に着く。落差19mほどの小さな滝であるが、整った形をしていて大きな滝壺が特徴である。その先の雄滝は43m、2段になっており堂々たる姿で、那智の大滝、華厳の滝と並ぶ三大神滝と呼ばれるだけのことはある。

雌滝  雄滝

ここで、フリースを脱ぎ登ってゆく。谷は深く切り込まれ、数十mの下には澄み切った流れがある。。道は整備され、深い谷の横の道とは思われない。ゴンドラを横目に登ってゆく。五本松ダムは、飲料水用の貯水池の一つで、明治にさかのぼり、かっては重要な水源だった。
冷たい風が吹くダム湖に沿って歩く。いくつかの分岐を過ぎる。左手の大きな河原には、若い人たちのパーティ−がいて、元気な声を出している。しっかりとした表示を確認しながら進む。緩やかな道を登っていくと目標である桜茶屋に着く。そこそこ綺麗なトイレも設置され、ベンチも置いてあることから休憩ポイントになっている。
ここからしばらくで、再度山への縦走路分岐、更に天狗道へ通じる縦走路分岐、地獄谷分岐、クロ岩尾根分岐など次々と分岐が出てくる。我々は、トゥエンティクロス道を進む。地獄帯分岐以降は、崩壊地があると注意書きがあったが、行ってみてからのこととひるまずに進んだ。
なるほど一帯は崩壊していたが、崩れた中を進む。ピンクのテープで歩けるところが示されており、それほど緊張感はない。
崩壊地

ここを過ぎ、登り切ったところが広い林道で、あじさい広場となっている。
柿と熱い生姜湯をご馳走になり、寒さを吹き飛ばし、さらに進む。渓流は、河原も幅広く、河童橋という名の橋を渡り、一旦は向こう岸になる。スギ林や、広葉樹林、紫色の実がついたムラサキシキブなどを見ながら緩やかなアップダウンを繰り返す。野鳥ノ森分岐・徳川道飛び石渡しには、2時間30分が経過していた。
 最初、結構な人の数だったが、次第に分散されていく。トゥエンティクロス道は、大回りコースのため人は少ないが、ぽつぽつと登山客に出会う。杉林の中、足元はクマササが生い茂る。なかなか良い雰囲気の中を進む。
桜谷道を過ぎると桜谷出合に着く。分岐の1つは、近畿自然歩道で、徳川道の延長、穂高湖へ近道になる。4名のグループが進んでゆく。
我々は更に左手のシェール道(谷筋)を進む。アップダウンは続く。結構深い谷になっており、見どころまある。25分ほど歩いたマムシ谷分岐は砂地の場所で、水があって、左手にクマザサの中を迂回する。
マムシ谷分岐、ここは通れず右手に迂回する。渡ってから

ここから30分で、穂高湖突堤に着く。昼食場所の穂高湖最奥までもう一頑張りである。崖を登り切った先は、シェール槍の登り口、道草せずに進む。穂高に沿って時計回りに進んだ先の施設の横にベンチがあって先の桜谷出合で別れた4名が食事中であった。
食事をした穂高湖、先にはシェール槍

少し奥の方に行ったが冷たい風が吹き、同じ場所に戻った。寒い寒い昼食タイムになった、カップ麺や熱いコーヒーもあまり助けにならない。ゆっくりする気にもならず、25分ほどで切り上げ、クマザサの道を杣谷峠に出た。トイレもあるところだが、使用禁止になっていた。ここからしばらくは自動車道を歩き、しばらく行った先の表示に従い、摩耶別山経由で摩耶山掬星台に向かう。摩耶別山は、施設がある建物のある場所で、特に表示も見当たらない。しばらく進むと自動車道に出て、切利天上寺を右手に遊歩道を進む。ロープウエイを利用した観光客が多く、掬星台に到着する。観光客、登山客入り混じって賑やかである。神戸市内、大阪湾、空港や六甲アイランドが眼下に広がる。
掬星台からの風景

この後は、天上寺跡に立ち寄り、立ち枯れになってしまった大杉で写真を撮る。
旧摩耶の大杉
前回は天上寺山門までの階段は通れなかったが、今回は修復、無事通ることができた。更にケーブル下まで40分弱、このコースは明るいコースだ。勾配はやや急だが、快適に進むことができる。途中、見事な紅葉に出会う。
紅葉が残る
 JR摩耶駅まではさらに街中を26分あるいた。歩行距離は17qと結構長かったが、あまり急な登りもなく、歩いた距離ほど疲れなかった。電車は待ち時間もなく、乗り継ぎにも恵まれ、1時間近く早く帰宅できた。

コース
 

(国土地理院の地図を引用)、(Google Earthより)

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作成日:2018年12月19日