13)鏡山 385m :2020年2月28日 2020年山の記録に戻る
 鏡山には5ヶ所からのアプローチがある。道の駅鏡の里からがよく知られたコースになっている。その中で最長コースが希望ヶ丘からの稜線上を歩くコースである。途中、城山、古城山、立石山を越えて、アップダウンを繰り返すコースは、眺望に恵まれた楽しみのある歩きが魅力だ。

 希望ヶ丘駐車場(8:55、9:02出発)−取り付き(9:20)−稜線合流点(9:35)−城山(9:55〜10:00)−古城山259m(10:10)−立石山282m(10:31〜10:40)−昼食場所(11:20〜11:45)−星ヶ峰分岐(11:55)−鏡山三角点(12:00)−展望台・鏡山山頂(12:05〜12:10)−鏡山三角点(12:15〜12:20)−星ヶ峰分岐(12:23)−立石山(12:57)−古城山(13:18)−城山(13:30〜13:35)−分岐(13:57)−吉祥寺山分岐(14:10)−吉祥寺山(14::15)−吉祥寺山分岐(14:20)−登山口(14:28)−希望ヶ丘駐車場(14:53、15:00出発)

           行動時間:5時間50分   歩行距離:11.32q  累積登高:634m

鏡山に至る最長コースを歩いた。久しぶりということで、最端にある吉祥寺山もコースに入れた。低山歩きではあるが、全コース、11.3q、6時間弱の長い歩きになった。小刻みにアップダウンがあり、結構歩きごたえがあった。随所で展望が楽しめた。

広い駐車場に車を止め出発する。ウメやの花を眺めながら、希望ヶ丘の運動施設に出る。芝生を歩きながら川を横切り、ふもとの道に入る。ナビ片手でそれに沿って歩く。稜線への取り付き口も目印と踏み跡で難なく進める。稜線合流点までは、最初は湿ったところや、一部水の流れもあり歩きにくい。狭い道を一気に登れば稜線に出る。やせ尾根風で、しばらくで急登になる。山城のあとで、周辺には堀のあとも確認できる。見物は帰りにし、山頂に着く。すぐそばの三上山の姿が美しい。湖南の山、北には比良や北琵琶湖の山々も確認できる。
比叡山・比良山、長命寺山ほか

城山の社

これから先の縦走路と鏡山

大きな岩のある急坂を下る。下った先は、十字路になり、それぞれ希望ヶ丘や反対の集落に下る。スギと広葉樹林(雑木)の道を進む。古城山もすぐで、こちらの方も眺望が良い。写真を撮って先に進む。
古城山の説明

小刻みにアップダウンが続くやせ尾根の稜線だ。20分の歩きで立石山に着く。城山からここまで30分程度の歩きで途中、景色も楽しめる。ただ、この山頂は木立の中である。ここから先は、結構長く、ただひたすら歩くといった雰囲気になる。苔むしたところや、シダが多いところ、アップダウンも結構ある。鏡山の山頂は狭く、手前の適当な場所で昼食にする。温かい食事が欠かせない。最近は、お昼時間もだんだん長くなり、それでもあまり気にならなくなった。ここから10分で星ヶ峰からの分岐に出る。大きな木が多く、常緑樹もおおい。ひと登りで鏡山山頂である。
景色は後回しにして、山頂表示のある展望所(実際には展望はなく、すぐ下の展望台も老朽化で登れない)に向かう。ここからは、竜王や鏡の里に下る要所になる。ここ1年で、ほぼすべてのコースを踏破している。しばらくいた後、山頂に戻る。飯道山、金勝アルプスなど湖南の山を満喫する。
鏡山から、右端三上山、飯道山、金勝アルプスなど湖南の山
帰りも同じ道を歩く。行くときにあいさつを交わした二人に再度出会い、挨拶を交わす。城山まで足を伸ばし、鏡の里まで戻るとのことであった。軽快な足取りだった。1時間10分で城山に戻り、遺構を散策する。朝の稜線合流点からは、吉祥寺山を目指す。こちらは倒木が急に増える。痛々しいところも出てくる。吉祥寺分岐まで歩き、さらに吉祥寺まで進む。途中、城山の鋭鋒を確認する。吉祥寺山は大きな岩がドカンと座ったところで、眺望もなく、枝に山頂表示のある目立たないところである。写真を撮った後、すぐに引き返す。
吉祥寺山

先の分岐まで戻り、やや崩れかけ、落葉に埋まった階段を一気に下る。下った先の道は広く歩きやすい。下山口から、25分で駐車場に戻った。長い歩きで気持ちが良かった。

注釈
竜王町の鏡山に関する案内には、
万葉の時代より幾多の歌人に取り上げられた経緯が記載されている。その中で、藤原定家の『鏡山 君に心や うつるらむ いそぎたゝれぬ 旅衣かな』と、大伴家持の『吾妹子(わぎもこ)が 鏡(かがみ)の山の もみぢ葉の うつるときにぞ 物はかなしき』の2句が紹介されている。今回歩いた鳴谷コースは、途中に雲冠寺跡をめぐるコ−スが設定され、古をしのぶことができる。
ウイキペディアの中のゆかりの神社の章では、以下の記載がみられる。「竜王宮(滋賀県竜王町鏡山) - 山頂付近に聖徳太子26歳の時、自ら観音像を彫られ創建された雲冠寺(うんかんじ)跡がある。 雨の神・水の神ともいわれる八大竜王が龍王宮として祀られ、寺院の守護をした。」(ウイキペディアより)、また嵯峨天皇の時代には、最澄に勅旨が下り再建された。堂塔僧坊五堂、精舎1000坊が立ち並んだ壮観な様子だったそうである。

コースマップ(YAMAPより引用)

(国土地理院の地図を引用)


作成日: 2020年4月20日