16)京都一周トレイル・東山トレイル(瓜生山301m〜比叡山):3月7日 2020年山の記録に戻る
 京都トレイルは、京都府山岳連盟のトレイル委員会が中心になって、@京都市を取り囲む山を全長約80キロのコース、それに加え、A京北エリアを一周する全長約40キロのコースの2つが整備されてきた。
まず、
@については、伏見稲荷駅〜ケーブル比叡駅の「東山コース」、ケーブル比叡駅〜二ノ瀬まの「北山東部コース」、二ノ瀬〜清滝を歩く「北山西部コース」、清滝〜苔寺へ続く「西山コース」が、
Aについては、細野〜余野〜大森〜山国〜弓削〜熊田〜細野、山国〜黒田と自然を満喫する「京北コース」
この2つで京の山々を取り囲むコース設定、6コースを歩き、京都の自然や文化を体験するものである。

今まで大文字山から銀閣寺に出る道は何度も経験済みであり、また雲母坂から比叡山までのコースもお馴染みである。今回のコースは、東山トレイルのこの未踏の部分を歩くもので、絶好の機会になった。山の会の例会に特別参加させてもらった。穏やかな好天の中の歩きだった。

守山駅(745)−山科駅(8:06、9:13乗り換え)−三条京阪(8:22、8:31発)−出町柳(8:34、8:42出発)−浄土寺橋52−1ポイント(909)−登山道入口(9:25)−地龍大明神(9:30)−清沢口石切場跡(9:52)−瓜生山(10:00)−別ルート合流点(10:06)−てんこ山(10:50)−石鳥居(11:00)−渡渉点(11:20)−雲母坂合流点(11:24)−浄刹結界跡・分岐(11:38)−展望所・昼食場所(12:41〜12:23)−別尾根合流(12:36)−支流渡渉点(12:48)−雲母坂分岐点(12:50)−雲母坂ー登山口(13:26)−修学院駅(13:57、14:)−出町柳駅(13:04、13:07発)−三条・三条京阪()−山科駅()−守山駅(1:36)
           行動時間:5時間15分、歩行距離:12.5q 累積登高:774m

 守山駅からJR,地下鉄、京阪電車を乗り継いで、出町柳駅に着いた。出口にある長徳寺の彼岸桜は満開、ピンクの色が鮮やかだった。京大学舎前を通り、東山トレイルの浄土寺橋52−1ポイントに着く。服装を整え、先に進む。しばらくは街中の道で、トレイル表示に従いくねくねと進む。標識東山56-1で左の大山祇神社(地龍大明神)への参道を行く。谷沿いの道を避ける格好で直線的に進む。
地龍大明神

大山祇神社境内を通り抜け再び沢筋に出て、大山祇神社の裏手から、左の尾根に入る。落葉の明るい道で、谷を見ながらの緩やかな道で、ふんわりした登山道が続く。清沢口石切場跡ではその表示の奥に崖があって、石を切り出した跡が良くわかる。ここを過ぎ、10分弱で瓜生山に着く。木に山頂表示が出ている。山頂の岩窟には鎧兜姿の地蔵様が祀られていて、勝負事に御利益があり人々の信仰を集めていたそうである。今は、「幸龍大権現」祠堂の裏手には空き家の岩窟だけが残っている。
瓜生山

瓜生山から「てんこ山」分岐までは、瓜生山城の出丸跡が続くと解説されているが、どの部分かわからない。落葉・常緑広葉樹林の中を進み、登り切った先は石鳥居で立派な鳥居があり、大きな広場になってる。京都市街の展望も良い。しばらくの休憩となる。


林道が出合う場所でもある。ここからは、左手にスギ林の急坂を下り、音羽川を渡渉する。そのままさらに登り切る。しばらくで修学院からの雲母坂が合流する。源平時代の雄、後白河法皇をして「ままならないものは加茂の流れと叡山の僧兵」と嘆かれた叡山の荒法師が、坂本日吉大社の神輿を奉持して駆け降りた歴史の道で、修学院離宮の裏手を通る道である。明るい、見晴らせる場所でもある。ここからは、一本道に近い。
浄刹結界跡、大木を過ぎると昼食予定地の開けた場所に到着する。千種忠顕碑のすぐのところである。それぞれが思い思いに場所を決め、40分程度の昼食時間になる。いつものカップ麺、バナナ、パンを楽しむ。40分ほど歓談する。
昼食場所からの京都市街、北山の眺望

食事のあと、私は、皆と別れ、二股に分かれた右手の道の途中から、地図ナビの点線に沿ってその先から派生する尾根筋に取りついた。踏み跡もなくテープもないが、支尾根にのっかった。きっと支尾根は正規の登山道をさらに進んだ部分から分かれていると推察された。ともかくも支尾根に取りつくと、踏み跡らしき道と、その先で古いテープを見つけることができた。ほとんど歩いていない尾根筋を下ると、四季彩りの森と書かれた看板が出てきた。
四季彩りの森と書かれた看板、別尾根の途中にある、自然保護の表示


かっては良く歩かれた道らしかった。ただし、倒木が多くあり、そのため歩かれなくなった可能性があった。地図ナビを見ながら尾根筋を下り、最後に支流の沢筋から、少しで雲母合流点に出て、別れた他の人たちをしばらく待った。そして合流の後、昨年歩いた雲母坂を修学院の横にある登山口に一気に下った。
修学院の登山口
ここからさらに30分かかって、叡電修学院駅に着いた。叡電、京阪電車、地下鉄、JRを乗り継いで守山駅に戻った。v意

行程マップ

(国土地理院の地図を引用) 

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作成日: 2020年4月18日