愛宕山 924m : 2020年1月10日 2020年山の記録に戻る日本三百名山に戻る関西百名山に戻る

 愛宕山(あたごやま、あたごさん)は、京都市左京区北西部、山城国と丹波国の国境にあり、京都市街を取り巻く山の中で、東の比叡山と並びよく目立っており、信仰の山としても知られる。山頂に、愛宕神社があり、古来より、火伏せの神様として京都の住民の信仰を集め、全国各地にも広がっている。正月には、その年の平安と火除けを念願に多くの人出がある。三等三角点(890m)は、山頂から更に400m進んだところにある。神社より低い。
 5年ぶりの愛宕山の山行になった。年明けでの訪問は2008年以来になる。今冬は暖冬で、各地のスキー場は積雪不足になっている。琵琶湖バレイもダメで、6年続けてきたシーズン券の購入もタイミングを失った。今日の愛宕山は目まぐるしく変わる天気で、晴れ、曇り、小雨、雪が入れ替わる1日になった。雨具を使うこともなく幸いだった上、11月の格好で1日を通した。神社の休憩所も空いていて、何気兼ねなくお昼休みを過ごすことができた。神妙にお参りして、余裕たっぷりで下山した。下りは7合目の水尾別れから少し下った分岐から水尾西尾根を保津峡駅に出た。

守山駅(7:28)−京都駅(7:57、8:05乗り換え)−JR嵯峨嵐山駅−阪急嵐山駅(9:14京都バス)−清滝口(9:30、9:35出発)−表参道鳥居前登山口(9:45、9:50出発)−3合目休憩所(10:18)−沢への分岐点(496m)−5合目休憩所・30丁(10:50)−大杉・大杉大神(549m)(10:54)−7合目休憩所(11:18)−水尾分れ660m(11:23)−黒門840m(11:43)−社務所、広場(11:50)−愛宕神社本殿・山頂(11:55〜12:55、昼食)−黒門−水尾分れ(13:28)−7合目660m(13:35)−水尾尾根分岐475m(13:38)〜(水尾南尾根)〜府道50号(15:00)−JR保津峡駅(15:05、15:13JR乗車)−京都駅(15:34、15:52)−守山駅(16:22)
           行動時間:5時間30分、歩行距離:9.9q 累積登高:1016m

 最近のダイヤ変更により、京都駅発の京都バス、清滝行がなくなり、阪急嵐山まで行く必要が出てきた。JRからは、嵯峨嵐山で25分以上の歩きになる。駅からは、道路表示に従い、街中をお喋りしながら進んだ。この時期になると、京都の街も幾分かは落ち着いている。青空があり、気持ちの良い歩きだった。渡月橋で写真を撮り、中の島から嵐山駅に到着した。
渡月橋
30分弱の待ち時間を雑談で過ごし、乗客の少ないバスに乗り込む。ここからは、混雑もなく、25分強で清滝口に着く。登山口まで歩き、表参道を9:50に出発する。
表参道登山口

最初は、つづら折に歩く。正月3ヶ日に比べると極端に人が少ない。冬支度できたが、天気も良く、暖冬ですぐに上っ張りを脱ぐ。3合目、5合目と進むが、それぞれの小屋ですこしの間休憩し、水分補給をする。

5合目の小屋
昨年の台風の影響か、登山道の両脇の大きな杉の木が根こそぎ倒れている。特に目立ったのは、大杉・大杉大神で、無残にも木が倒れ、処置をした残骸が横たわっている。7合目でやっと見晴らしが良いところにでて、桂川・嵐山が見られる。7合目を過ぎ、帰りに通る水尾南尾根が出てくれば、すぐに水尾へ下る分岐になる。
表山道は、丸太階段の道が続き、所々で石の階段になる。段差の大きなところもあって、見た目以上に足に負担がかかる。山門(黒門)では直線上に道が伸び、ここまで来ればあと少しとなる。

石灯篭がたくさんの境内に入る。神社まで、石階段をひと登りすれば山頂神社だ。
山頂神社への最後の階段
周辺には、休憩所がある。ここまで、初めの歩きは晴天、5合目辺りでは雲が出てきて、水尾を分けるころからは、みぞれ模様になる。雨がパラパラと落ちてくるが、しばらくでやむ。神社前のストーブの入った休憩所でひとまず落ち着き、それから、参拝する。火の神様、縁結びの神さんにも参拝する。休憩所に戻り、カップ麺を作り、パン、コーヒと温かいものを楽しむ。各自持参のおやつも楽しむ。その間、雪がチラつく。
 今年の山予定も話題にして、おしゃべりをしながらたっぷりの昼食タイムを取る。1時間ほどの休憩を取って出発する。下りは、保津峡に出る。7合目の水尾分岐まで同じ道を戻り、更に少し下った枝分かれの分岐(テープ表示があり、踏み跡はしっかりしている。)から、水尾尾根(南尾根)を下る。道には踏み跡、テープもあり、迷うことはない。前半と途中、最後に急坂があるが、気をつければ大丈夫である。途中からは、愛宕山も見ることができる。最初は杉林で暗かった道も広葉樹に代わり、葉は散ってしまったおかげで明るい道に変わる。後半では、足元にはシダ類の緑が敷き詰められるようになる。最後に急坂をつづら折りに下る。保津川、保津峡にかかる赤い橋、JRの列車などを見ながら道路に出る。少し戻るような形で、橋を渡り、5分ほどでJR保津峡駅に出る。余り待つこともなく電車が来て、慌ただしく乗り込んだ。京都駅で乗り換え、帰宅した。
行程マップ

(国土地理院の地図を引用) 

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作成日: 2020年1月14日