18)那須ヶ原山 800m :2020年3月15日 2020年山の記録に戻る 那須ヶ原山は鈴鹿山系の南部にあり、高畑山と油日岳のほぼ中間に位置する。北部の山に比べ、南部の山は目立たない山が多く、高度も比較的低い縦走路ではあるが、急なアップダウンがあって歩き応えは十分である。古くから甲賀地域の信仰の山とされ、山頂には那須ヶ原神社が祀られている。コースは、参詣橋からの周回コースを取った。今冬は暖冬で、稜線から見える鈴鹿の山々には雪が見られなかった。晴天に恵まれ楽しい山行になった。縦走路はアセビが続く道であり、日当たりの良いところでは花も楽しめた。 守山駅(7:30)−道の駅あいの土山−参詣橋手前の路肩に駐車(8:40、8:48出発)−参詣橋(8:51)−一合目登山口(9:03、9:06)−二合目・黒部滝−五合目(展望)−那須ヶ原山山頂(9:54〜10:05)−三ツ頭山(10:45)− 唐木山(11:30〜12:10)−小笹山(12:25)−坂下峠(12:35)−林道(舗装部分)(14:00)−山の家−参詣橋−駐車場所(14:35、14:45 出発)−道の駅あいの土山(15:05、15:15出発)−瀧樹神社−守山駅 歩行時間:4時間36分 休憩時間:50分 、歩行距離:7.2km、累計登高:720m 守山駅に4人が集合し出発する。道の駅あいの土山に立ち寄り、周回コースになる登山口に向かう。国道1号線から129号線に入り、大原貯水池のそばを通り、その先にある参詣橋を目指す。最後のところで、台風の影響か路面が削られていたため、参詣橋の手前の広い路肩に駐車する。先に1台が駐車していた。 早々に支度をして参詣橋まで進み、橋を渡る格好で直進する。通行止めのロープを上げ、林道を進む。左手の川は大水で浸食され、川には、大きな岩や木が残った状態で痛々しい姿をしている。 辺りは全てヒノキ林である。舗装の道を15分ほど進んだところが林道終点で、登山コースの案内板が置かれ、一合目の標識が立っている。前回に比べ、川は埋め尽くされた後掘り起こされた様子で一変している。 登山道(昔の表参道)が始まる。黒部滝も滝とはわからない様子である。大きくえぐられた沢を渡り、右手に急な坂を登って行く。階段状になっており、全てヒノキ林である。合目表示が出てくる。つづら折りの石畳の道もあって、参道だった様子がうかがえる。前方に明るく開けたところが見え、動物よけに設置された金網の扉が出てくる。ここを通過したところが 五合目になる。 もう少し進めば北方向に綿向山〜雨乞山〜鎌ヶ岳が一望される。いつも見るのとはとは反対の並び方だ。 綿向山〜雨乞山〜鎌ヶ岳 見晴らしの良いところで、大原貯水池(大原ダム)も見下ろすことが出来き、先には田園風景が広がっている。また三上山、飯道山〜阿星山の湖南の山々も一望できる。 正面に三上山、奥に飯道山〜阿星山の山々 ここを過ぎると、足元はクマザサで、樹林帯に入る。ヒノキ林の道である。しばらくで九合目、更に櫟野(いちの)砂防ダムへの分岐が出てくる。階段状の登山道を登ると避難小屋に出て、その上が那須ヶ原山山頂になる。山頂は結構広く、丸太のベンチも設置されている。夏ならベニドウダンが鮮やかに咲く。山頂には2組のグル^プ、その後単独の登山者が来る。しばらく休憩を取る。 那須ヶ原山 山頂を少し先に進むと油日岳からの縦走路に合流する。テングチョウ、稜線はアセビに覆われた歩きやすい道で展望はきかない。前方が開けたところに来ると溝干山とその奥に高畑山が確認できた。一旦下って鞍部から急な登りを枝を助けに登った先が三ツ頭山山頂(774m)だった。山頂表示がなければ見過ごしてしまうような小さなピークだった。三ツ頭山と書かれたプレートが1枚、木につけられていた。しばらく行くと、これから向かう北方向が良く見え、唐木山までの稜線と、その先に溝干山、高畑山が見える。 縦走路はアップダウンの繰り返しで根っこや枝を持たないと危ないような急坂である。稜線上の所々で三重の山々が見える。 崖っぷちから明星ヶ岳、笠捨山 アセビの花ももこれからだ 何度かのアップダウンを繰り返し、11:30に展望の良い唐木山に着く。ここで、昼食タイムを取る。同行者にチーズを配り、和やかな時間を楽しむ。 唐木山 唐木山から青山高原、風力発電 唐木山からはガレ場を避け、巻き道を下る。急なうえに滑りやすく注意が必要である。急な岩の崖そばをロープを頼りにわずかなに足がかけられる所を通過する。やっとのことで稜線に登りきる。本来の稜線は大きな岩に挟まれた下りとなっていた。ここからしばらく行くと大きな岩に着く。岩場から振り返ると奥の那須ヶ原山から手前の唐木山まで歩いてきた稜線が一望できる。稜線からは時々三重側の山々や市街が見渡せる。伊勢湾も見える。 溝干山や高畑山がすぐ前に見える。最後のピークは小笹山で、前方の溝干山はガレた山肌が痛々しい。急な登りとなっている。ここから溝干山との鞍部である坂下峠に下る。 手前が溝干山、奥の最高峰が高畑山 手をつき、しっかりとした枝に手を添えながら急坂を下れば峠に着く。 坂下峠から少しの間は両側の山肌が崩れ落ち、更にその先は大きく崩れ落ちている。崩壊した崖を慎重に進み、ここを過ぎるとお歩きやすい林道となり、20分ほどで幅広い舗装道になる。ここから更に50分で駐車場所に戻る。 帰りは、道の駅あいの土山に寄った後、瀧樹神社に寄ってユキワリイチゲを鑑賞した。 行程図 (国土地理院より引用) 2020年山の記録に戻る 作成日: 2020年3月22日 |