19)和気アルプス : 2020年3月20日 、 2020年山の記録に戻る
 和気富士(わけふじ)は岡山県和気郡和気町大田原にある標高172.8mの山である。南麓の和気市街から見たときに見える山容が左右対称で富士山に似ていることから、和気富士の名がついたとされる。なお、和気富士の他に城山という別名もあり、中国新聞や山陽新聞などのように「和気富士」という名称を愛称とし、正式名称を城山とみて報じる新聞社もある。和気町中心部から見て金剛川の対岸にある和気富士は、町のほぼ中心にあるという位置関係も影響して、和気地域の住民にとって身近な里山となっている。流紋岩質の山体には麓から山頂まで松などからなる雑木林が広がっており、春にはつつじが咲き乱れ、秋は紅葉で山全体が色づく。和気富士山頂には、宇喜多秀家の軍師としても知られる明石全登の子である明石景行・明石宣行兄弟が根拠地とした北曽根城跡がある。山系としては富士山のような独立峰ではなく、城山を起点に北へ和気アルプスと呼ばれる山脈が続いている。なお、和気富士を含め和気アルプスは松茸の産地であることから、毎年9月1日から11月30日までの間、全山入山禁止となる。山体の南面には、大阪の商人であった田中佐平次が1914年に永代供養と社会平和を願って造り、本成寺へ寄進したと伝わる題目岩がある。これは自然岩に刻まれたもののなかでは日本一の規模であるという。(観光協会及びウイキぺディアより引用)
 和気アルプスとは岡山県和気郡和気町にある和気富士〜神ノ上山(こうのうえやま) 山系のことです。 170〜370mの低山脈ですが、アルペン的な縦走ができ、クライミングゲレンデもあります。険しいルートを利用すれば本格登山のトレーニングもできます。和気アルプスは山陽本線和気駅の北側にあり、電車でアクセスできるうれしい山です。標高は最高峰で370mですが、起伏に富んでおり、岩場も多く、アルプス的な縦走ができるので、岡山県内だけでなく、県外からも多くのハイカーが登っている人気の山です。前回は車で来たので、和気鵜飼谷温泉を起点に登りましたが、和気駅からぐるりと一周するコースを歩いてきました。和気駅〜和気富士〜前ノ峰から穂高山〜奥ノ峰〜神ノ峰〜チンネスラブルート経由で和気中学校〜和気駅とめぐるコースです。このぐるり一周コースは起伏に富んでいて、展望も良く、山を歩きなれた方なら楽しい。しかし、初心者にとっては体力的にはややしんどく、比較的やさしいですが岩場も点在しますのある程度経験値を上げて、ベテランと一緒に登ることをお勧めします。注意してほしいのは「チンネ・スラブコース」です。ここは岩場に慣れていない方は絶対に歩かないでください。一般コースもあるので、そちらを歩いて下さいね。特に下山で使うと、スラブが滑りやすいので滑落するとかなり危ないです。もしここを歩く場合は、念のためヘルメットの装着をおすすめします。和気アルプスにはいろんなコースがあります。今回のコースは中級者向きですが、初心者にも楽しめるコースもありますので、登ったことがない方は是非和気アルプスを登って下さいね。和気駅〜和気富士〜前ノ峰から穂高山〜奥ノ峰〜神ノ峰〜チンネスラブルート経由で和気中学校〜和気駅とめぐるコースです。 このぐるり一周コースは起伏に富んでいて、 展望も良く、山を歩きなれた方なら楽しい。(観光協会による和気アルプスの説明)

 守山駅(7:00)−相生駅(9:30、9:32乗り換え)−和気駅(10:06、10:14出発)−登山口(10:25)−和気富士(10:40〜10:45)−烏帽子岩(10:57)−観音山(11:03)−前ノ山峰(11:30)−穂高山(11:44)−ジャンダルム(12:05)−神ノ上山370m(12:37〜13:20)−展望岩・白岩様(13:58)−山の学校(14:03〜14:15)−96号線出合(14:25)−JR和気駅(14:32、14:43乗車)−相生駅(15:16、15:19)−姫路(15:38、15:41乗換)−草津駅(17:37、17:38)−守山駅(17:43)
                    行動時間:4時間21分 歩行距離:10.3q 累積登高:712m

守山駅から相生駅で電車を乗り継ぎ、JR和気駅に着く。コロナウイルスの影響で乗客は少ないようだが、相生ではほとんどの乗客が乗り換えて先に進むようだった。
準備を整え、5名が出発する。青空が広がる絶好の登山日和になった。出発してすぐにある和気町観光協会に立ち寄り山案内の簡単な資料をもらう。橋からは和気富士とその先の和気アルプスが見える。和気富士の山腹にはコバノミツバツツジが美しく咲いている。岩の崖も見える。
橋からみる和気富士とその先の和気アルプス

登山口には鳥居がある。いよいよスタートである。
登山口の鳥居
そこそこ急な坂が続く。所々でコバノミツバツツジが見え、群生地では足を止め写真に撮る。足元では、テングチョウが止まってくれる。

コバノミツバツツジに見とれる

20分弱で山頂に着く。172mほどの低い山だが美しい山容だ。北曽根城跡の説明があって、本格的な山城だったらしい。ここからの眺めは吉井川の堂々たる流れが素晴らしい。
山頂から南西方向

しばらくは樹林帯だが、稜線は岩場と多少のアップダウンで西側が開け、やがて北方向や東方向の視界が一気に広がる。
北西方向、

アップダウンを繰り返す。所々でコバノミツバツツジが見られる。山頂から12分で烏帽子岩、更に6分で観音山に着く。下から道が登ってきている。岩場になったところも出てくる。岩山、前ノ峰と素晴らしい眺望を楽しみながらアップダウンを繰り返し、岩の上を歩く。坂に進むと間ノ峰のピークに来る。岩場の下りと登りの先には、穂高山から涸沢峠、その先の鋭鋒のジャンダルムが待ち構える。その先の神ノ上山が待っている。

穂高山から涸沢峠、ジャンダルム、その先の神ノ上

やっと登り切った穂高山、その先のジャンダルムの山頂表示は少々期待を裏切るものだった。もちろん、派生する竜王山の縦走路は迫力満点である。

穂高山山頂

竜王山の縦走路

その後は奥ノ峰まで稜線を辿る。ここから分岐になるポイントまでは次第に樹林帯の中の道になり、今までの岩峰とは全く違った雰囲気の道で、里山の中の道を思わせるような歩きだった。何かしら緊張が解け、ホッとした気分を味わいながらの歩きになり、長く感じる。白岩様の分岐にたどり着き、時計回りに曲がりこむ格好で緩やかな道を進む。最後に登りになって、上がった先が山頂で、一気に眺望が開ける。
北方向 

和気町(南)

山頂には見上げるほどの鯉のぼりが立っており、全員で山頂豹にに前で撮影した後、鯉のぼりを背景に、各人が代わるがわる撮影をする。
山頂記念撮影  

見上げるような鯉のぼり

40分強のランチタイムを楽しく過ごし、先の分岐を白岩様方向に進む。分岐からしばらくは樹林帯の奥深い感じの雰囲気だったが、次第に急な、岩場が現れる。白岩様は、大きな岩場の見晴らしの良いところで、チンエ・スラブルートが派生している。

白岩様を少し下ったさきからチンエ・スラブルートを見る。ロッククライミング訓練に最適

ここからは岩場の馬の背、一気に下る。やがて下った先は樹林帯の中で、山の学校を過ぎ、中学校横を歩いて96号線に出て川沿いを駅まで急いだ。1時間に1本、分刻みで確認しながら、10分前には駅に到着、つかの間の休息を取って電車に乗り込んだ。

行程マップ


(国土地理院の地図を引用)

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作成日: 2020年4月27日