5)京都一周トレイル・東山トレイル(伏見稲荷〜稲荷山233m〜大岩山184m):1月25日 2020年山の記録に戻る、 稲荷山神体山である稲荷山は、東山三十六峰の最南端に位置し、標高233m。3つの峰(一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰)が連なるが、かつては古墳で、それぞれに円墳が確認されている。三ノ峰からは二神二獣鏡が出土している。この山々「お山」を中世には「下ノ塚」「中ノ塚」「上ノ塚」と呼び、奥社奉拝所の先にある山々を巡拝できる参道には、そこかしこに人々が石碑に「白狐大神」や「白龍大神」などの神名を刻んで祀られた無数の小さな祠(その数、1万基、あるいはそれ以上とも言われる)の「お塚」が奉納されており、「お塚信仰」と呼ばれている。参拝者の中には、石碑の前にひざまづいて「般若心経」や「稲荷心経」などを唱えている人もおり、日本で神仏分離が行われる前の信仰(神仏習合を参照)が今でも保たれているのを見ることができる。奥社奉拝所の奥に「おもかる石」という石がある。この石は試し石のひとつで、願いを念じて持ち上げた時、重さが予想していたより軽ければ願いが叶い、重ければその願いは叶わないといわれている。また稲荷山には信者から奉納された約1万基の鳥居があり、特に千本鳥居と呼ばれる所は狭い間隔で多数建てられ名所となっている。鳥居を奉納する習わしは江戸時代に始まった。応仁の乱で焼失する前は稲荷山の山中にお社があったが、再建はされず現在は神蹟地として残っている。明治時代に以下の七神蹟地を確定し、親塚が建てられた。お塚は、その周りを取り囲む形となっている。親塚の神名が本殿に祀られる五柱の神名とは異なるが古くからそういう名前で伝わっているとされ、理由は定かではない。 大岩山(おおいわやま)は、京都府京都市伏見区と山科区南西部にまたがる山。京都・東山連峰の南端に位置する山で、京都市伏見区の深草と山科盆地を区切っている。本体は、中生代の海底に堆積した「丹波層群」と呼ばれる、砂岩、頁岩、チャートなどから出来ている。山裾は丘陵を成し、100万年〜30万年前の大阪層群と言う、砂、礫、粘土などの固結していない地層から出来ていて、ここは基本的に竹林でおおわれている。山頂近くにある大岩神社は、戦前は北隣の稲荷山と合わせて、強い信仰の対象となっていたが、戦後次第に衰退し、現在は神社も無住となっている。 山頂には通信施設(NTT・テレビ電波中継施設・ラジオ送信施設)の電波塔がある。山頂一帯は、以前はゴルフ場だったが、現在、ゴルフ場は廃止され、跡地には全面にソーラーパネルが敷き詰められている。 三角点は設置されていない。大岩山の周辺地域は、産業廃棄物処理業者による違法処理による、大気汚染と大量の廃棄物の山が深刻な問題となっていたが、2008年から行政や地域住民らが協力して、法的措置が取られ、その除去が進められているが、まだまだ完了していない。また、2009年には山頂付近の雑木の整備が行われるとともに、2010年3月には大岩山展望台が設置され、完成式典には市長や市議会議長も参加した。 さらに、京都・東山トレイルにも加えられ、自然と歴史探訪のコースとなった。展望所からは遠く大阪の、あべのハルカスなどの高層ビル群を望むことが出来る。 (ウイキペディアより) 東山トレイルを歩いた。伏見稲荷は、たくさんの人で賑わっていた。外人の人気度が抜群で、パワースポットになっている。参拝のあと、千本鳥居の下を、稲荷山に登り、その後大岩山を目指した。山頂付近で出会った2人のハイカーのすすめで、大岩神社から参道を下り、下の由緒ある大鳥居を見た後、また戻って、トレイルの展望所から大阪市内と京都市内を眺めた後、桃山城を通過してJR桃山駅に出た。 守山駅(847)−京都駅(913、9:17乗り換え)−JR稲荷駅(9:21、9:24出発)−伏見稲荷(9:29)−下の社(9:54)−中の社(9:58)−山頂(一峰)(10:00〜10:05)−トレイル分岐(10:12)−下の合流点(10:25)−舗装道(10:32)−池(10:41)−名神高速道下(10:52)−大岩街道(10:55)−大岩山口・深草トレイル(11:01)−大岩神社分岐(11:13)−大岩山(11:15〜17)−大岩神社(11:20)−大岩神社下鳥居(11:28〜11:34)−大岩神社トレイル分岐(11:39)−展望所(11:40)−桃山城北堀公園(12:06〜12:20、昼食)−伏見桃山城(12:30)−JR桃山駅(12:48、12:53)−京都駅(13:04、13:07発)−守山駅(13:36) 行動時間:3時間24分、歩行距離:11.3q 累積登高:521m 予定よりも早い電車を乗り継いで、稲荷駅に着いた。たくさんの人で、外人客が多い。マスクをしている人が多く、私もその一人だ。石の階段を少し登れば、大鳥居越しに、稲荷神社の本殿になる。初めてではないが、いつ来たか全く記憶にない。 稲荷神社 皆の流れに沿って、千本鳥居をくぐる。ずっと続く鳥居の下を人並に混じって石段を登る。いろいろな神社や祠が続いている。途中、撮影する人が多く、流れが滞る。ポイントポイントで撮影をして登る。 千本鳥居 下の社、中の社、山頂にあたる一峰まで35分で着く。 下の社 山頂(1峰) 山頂を一回りした後、直進する格好で階段を下る。途中、派生する参道(石の階段でなく、登山道のようす)を見送り、さらに階段を下ったため、すぐに間違いに気づき、登り返して、分岐した道に入る。すぐに登山道の細い分岐が出てきて、直進的に下っている階段を外れる。 右の細い分岐を下る。直進的に下っている階段を外れる。 細い道で、少し下った先で1人歩きの女性に道を確認した。台風の影響で、倒木があるがトレイルの一部と聞き、ホッとする。スギ林の中、フェンス沿いに下っていくと、竹林になる。そこを進めば、金網フェンスがあり、ここを開けて広い道に出る。13分ほどのあっという間の時間だった。地図ナビからは、大岩山に出るにはいくつもの選択肢がある。たまたま居合わせた人に聞くと、左右、どちらに出ても車道に出るとのことだったが、左手に進む。すぐのところで、竹林の中に細い踏み跡があり、そこを下る。 美しい竹林 途中、踏み跡がややこしくなるが、すぐに車道に出る。ナビで確認し、右手方向に下る。もともと、高校のOBからなる登山会のコース地図を持参したが、ずいぶん下まで行き、又登り返す高低であったため、適当なところで東に向かう。途中、電波塔がある大岩山が望める。 大岩山が望める ナビと、途中で会った人に確認しながら、池の傍を通り、名神高速道の下をくぐり、大岩街道に出たこの街道を、一旦北方向に登ったが、すぐに戻って、持参の地図に出ている、大岩山への車道に入る。表示板があり、深草トレイル、大岩山まで0.9kmとある。 ここからの道は、しばらくは竹林で、タケノコを採るためにきれいに保たれている。途中の道には、藤森中学校美術部の作品が並べられており、何がしか癒されながら進むことができた。トレイル口からr歩くこと15分弱で山頂付近に出ることができた。その直前に、大岩神社の分岐表示が出てくる。そこを通り過ぎると山頂になるのだが、ししかしながら山頂付近はNHKほかの電波塔があり、最高点付近には立ち入ることができない。そのまま、東山トレイルを下ろうかと思ったが、せっかくと引き返し、大岩神社に行くことにした。すぐに桃山城からトレイルを登ってきた2人ずれに出会い、しばらく一緒した。神社に入るが、なかなかに立派な神社で、最盛が偲ばれる。 大岩神社 さらに下った先には、大きな鳥居があるということで、そこまで一緒することにした。京都の人らしく、」いろいろ説明を受けながら下った先には、石を加工した立派な鳥居があった。日本画家の堂本印象氏の寄贈で、石工は中村広次郎と記載されていた。 大鳥居 休みを兼ね、しばらく撮影をした後、別れを告げて、トレイル分岐まで登り返し、展望所まで出た。大阪と京都の市街が一望でき、大阪のあべのハルカス、京都の愛宕山を眺めた。 京都の市街が一望 ここからはトレイルの道を、城北公園に向かう。途中も竹林が出てくる。要所要所にはトレイルの案内があるが、公園に入る前に表示を見落とし、近道のつもりが、ぐるりと回り道をすることになった。競技場を左手に公園に入った。コンクリートの滑り台があるところで、ベンチを見つけ、昼食タイムとした。カップ麺に、コーヒー、バナナ、カステラ菓子でお腹を満たした。しばらくのランチタイムで、桃山城に出た。今年の冬は温かいままで1月を終えそうな雰囲気であるが、ウメの蕾が大きく膨らみ、コウバイが時期を過ぎようとしている。 桃山城の写真を撮って、桃山駅にでた。 伏見桃山城 待つ時間もなく、京都に出て守山駅に戻った。風もなく、穏やかな1日を過ごすことができた。 注釈: @伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)は、京都府京都市伏見区深草にある神社。旧称は稲荷神社。式内社(名神大社)、二十二社(上七社)の一社。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁に属さない単立神社。稲荷山の麓に本殿があり、稲荷山全体を神域とする。全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本社である。初詣では近畿地方の社寺で最多の参拝者を集める(日本国内第4位〔2010年〕)。現存する旧社家は大西家。祭神は以下の五柱。これらの神々は稲荷大神の広大な神徳の神名化とされている。主祭神である宇迦之御魂大神を中央の下社、佐田彦大神を中社、大宮能売大神を上社に据え、明応8年(1499年)に本殿に合祀された左右の摂社、田中大神・四大神とともに、五柱の神を一宇相殿(一つの社殿に合祀する形)に祀っている。稲荷神は元来、五穀豊穣を司る神であったが、時代が下って、商売繁昌・産業興隆・家内安全・交通安全・芸能上達の守護神としても信仰されるようになった。 A大岩神社 山頂近くにある大岩神社は、戦前は北隣の稲荷山と合わせて、強い信仰の対象となっていたが、戦後次第に衰退し、現在は神社も無住となっている。大岩・小岩を御神体として、男神・女神とする古代の神祀りの名残がある神社だそうだ。この男女の2体の神様は、お互いの病気を献身的に看病し、治癒することができたという伝承がある。「難病の神様」として信仰の対象にされ、とりわけ不治の病と言われた結核の治癒に霊験があるとされた。多くの患者が祈願に訪れたそうだ。また、この神様は、心の病にも御利益があり、怪談話として、「途中にあった池では、夜、赤い玉が飛び交う」との話が残っている。 行程マップ (国土地理院の地図を引用) 2020年山の記録に戻る、 作成日: 2020年1月29日 |