67)護摩壇山・龍神岳:9月30日、2020年山の記録に戻る

 和歌山に遠征した。関西百名山で残っていた2山法師山と大塔山を踏破した。累積登高、縦走路の距離、累積登高はともにハードだった。それだけに達成感も高く、やっと重荷がなくなった。帰りには護摩壇山に立ち寄り、さらに先の龍神岳と耳取山まで足を伸ばした。滋賀県から和歌山の山奥、長い道のりだった。

和歌山県遠征
@9月29日 法師山・大塔山
A9月30日 護摩壇山・龍神岳

@護摩壇山1372m・龍神岳1382m:9月30日
 護摩壇山(ごまだんざん、ごまだんやま)は、和歌山県田辺市と奈良県吉野郡十津川村との県境にある山である。標高は1,372m。紀伊山地に属する。落ち延びた平維盛が、高野山を経て逃れてきた時に平家の命運を占うため、ここで護摩を焚いたとの言い伝えからこの名が付いた。和歌山県の最高峰であると言われてきたが、国土地理院が2000年に護摩壇山の東方約700mの峰の方が10m高い(1,382m)ことを確認し、和歌山県の最高標高地点となるこの峰は「龍神岳」と命名された。いずれにせよ、和歌山県で最も標高の高い一帯であることには変わりなく、周囲は四方八方同じような1,000m級の山々に囲まれている。高野龍神スカイライン(国道371号)により山頂近くまで車で行くことができるが(バスも通っている)、南国の和歌山県にあって冬季は常時積雪がありチェーン着用および二輪通行禁止の通行制限がなされる。バス停留所の付近には駐車場があり、また土産物屋とともにごまさんスカイタワーという展望塔があり、天気さえ良ければ遠くまで紀伊山地の山々を眺めることが可能で、さらには紀伊水道も望める。さらにそこからはブナ林の間の整備された遊歩道を辿ってすぐに山頂まで歩くことが可能である。なお、かつては標高1,000m以上に広くブナ林があったが、スカイライン周辺から枯死が広がっており、現在ではごく一部が残っているのみである。

宿−高野龍神スカイライン(国道371号)−道の駅展望塔駐車場(11:16)−護摩壇山(11:29〜11:33)−龍神岳(11:43〜11:54)−耳取山(12:09〜12:11)−龍神岳(12:23)−護摩壇山(12:36)−駐車場(12:47、昼)〜滋賀県自宅

 行動時間:1時間31分、    歩行距離:3.6q     累積登高:255m


宿を出発、高野龍神スカイライン(国道371号)に入り快調に進む。道の駅の駐車場に結構早く到着する。駐車場からは東の眺望が優れている。伯母子岳の奥には大峰山系奥掛けの南の山並みから北方向、大台ケ原の平坦な山並みも見られる。見慣れていない山並みで、具体的な名前までは分からなかった。
伯母子岳の奥には大峰山系奥掛け

穏やかなゆったり階段を進む。落葉したブナやミズナラの木々の中を行く。広々としや雰囲気が漂う。すぐに護摩壇山の山頂で、多少に邪魔はあるが、南紀の山々が見渡せる。眺望は更に進んだ龍神岳からである。平坦な道を進む。整備の行き届いた散歩道である。10分ほどになる。大きな山頂表示があって、南180のパノラマだ。晴天で素晴らしい眺めを満喫する。
龍神岳からの眺め
 



写生の会のメンバーが陣取り、賑やかにしている。ゆっくりと眺望を楽しみ、その先の耳取山まで足を伸ばした。一旦舗装林道に出るが、コンクリートの階段を下りる。その先、林道は2つに分かれるが、尾根伝いに舗装道を離れれば10分ほどで着く。最初は進行方向右手(南)の眺望を楽しむ。

山頂は樹林の中で見晴しはなく、石積みの上に木に書いた山頂表示があるのみである。しばらくいた後、元来た道を引き返す。時間はあまり変わらない。あっけない歩きになった。今回で3度か4度目ではっきりしないが、一番の好天気になった。

行程MAP

(国土地理院の地図を引用、YAMAP引用)

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更新日:2020年12月31日