13)湖南アルプス(堂山384m): 2021年2月16日 2021年山の記録に戻る、2021年花・鳥・その他に戻る、
湖南アルプスの盟主は太神山で、標高600m、大津市の南端から瀬田川支流の天神川上流にかけてそびえる田上山系の主峰である。風化した花崗岩が露出し、その特異な山容から湖南アルプスと呼ばれている。 荒れた山肌は、古く都造営や東大寺建立の用材に、また信楽焼の燃料として山林が乱伐されたためと言われている。山頂の田上不動寺は平安初期、円珍か創建した山岳信仰の霊場である。 古くからの参詣道が東海自然歩道や大津市歴史の道として整備されている。この田上高原一帯の山々は、総称して湖南アルプスと呼ばれているが、ヒメコメツガが群生する矢筈ガ岳や、白山権現を祀る雨乞いの山である笹間ガ岳など、500m級の山が含まれる。もう一つの山がこの山系のもっとも平野に近い堂山である。他とは、100m以上低いが、岩場の沢登り、岩場の登りなどアルプスと呼ぶに最もふさわしい山である。
新免からのコースは高速道路工事で令和6年まで通行禁止で、やむなく迎不動近くからの周回コースに変更した。昨年からの湖南アルプス歩きの残りになる。昨日の雨で水かさが増え、渡渉に手間取った。登りは名前に相応しい眺望と岩場の沢登りが続く。山頂周辺は岩場のアップダウンになる。鎧堰堤付近は、広河原で様子が一変する。比較的短いコースであるが、楽しさ一杯の歩きを楽しんだ。
満開のアセビの花がおまけだった。
自宅−新免神社横の児童公園(9:15)〜移動−笹間ヶ岳登山口横の空き地(9:40、9:47出発)−林道口(9:55)−渡渉点(9:57)−取り付き(10:01)−分岐(10:21)−堰堤(10:29)〜尾根筋〜堂山山頂(11:12〜11:45)−新免分岐(通行止め)(12:10)−細い谷(小川)(12:30)−河原(12:39)−−鎧ダム(堰堤)(12:45〜12:50)−迎不動堰堤(13:05)−天神川渡渉点(13:10)−迎不動−登山口駐車場所(13:25)−自宅
行動時間:3時間38分 歩行距離:5.0q 累積登高:329m
自宅を出て、新免の登山口、児童公園に向かう。車止めを開け、中の空地に駐車する。さあ出発と歩き出した途端、新名神高速道工事のため令和6年4月まで通行止めと表示が出ている。やむなく、迎え不動の手前にある、笹間ヶ岳の登山口横の空き地に移動する。ここから改めて出発である。少し戻った所から川原に下りる。広い川原で、踏み跡を詰め渡渉点に着く。昨日の雨で、水かさが増え、置いている石ではとても向こうまでは無傷で渡れない。半分までは比較的大きな岩だったが先では、そうはいかなかった。余り水が入ってはいなかったのが幸いだった。
天神川はすぐに水かさが増えるとか
テープを頼りに、堰堤の方に戻り、急角度の登りになる。木々の中の踏み跡をたどり、やがて、谷筋に出て、岩の上や間を、滑りに注意しながら登る。ミニ沢登りだ。渡渉が何回かあり、大きな岩や滝になった所を通過する。写真も多くなる。なかなか面白い。振りかえれば、笹間ヶ岳が見える。大きな切り立った岩の壁が見えると突堤が合現れる・
ここからは滑りやすい、風化した石灰岩の道だ。急坂になる。登ったかと思えば、見晴らし台のようなところで、来たから西のお馴染みの空系が展開する。一昨年から昨年にかけて登った近くの山並みが懐かしく感じられる。穏やかな日で絶好の登山日和だ。
このコース、山頂からの稜線も含め松が多い。特に下りはやたらテープが張られ、マッタケ山で入っていはいけないとの警告表示が目立つ。登っては景色を楽しみ、前方に見える山頂を目当てに頑張る。東から南方向は笹間ヶ岳〜矢筈ヶ岳〜田上山と湖南アルプスが見渡せる。
展望の良いピークを登り切った先が堂山だ。大きな岩が鎮座し、それぞれから四方八方が見渡せる。
大きな岩がある山頂、風よけにも
山頂から音羽山系〜比叡山〜比良山系
時間は早いが、昼食タイムとする。絶景を楽しみながらのひと時である。少し風もあって、風よけになるところを選ぶ。持参のおやつに最後にコーヒーで締める。ここからは急な岩の下りと登りが続く。隣の峰はこちらの山頂より高く見えるが、下った後、このピークを通過する。ロープが張っており、風化した花崗岩に、ざらざら足場、とてもロープ無しでは安全が確保できない。下って、登ってを繰り返す。稜線からの眺めは格別である。
右から笹間ヶ岳〜矢筈ヶ岳〜太神山
三上山〜鏡山、金勝アルプス
、新免への分岐コースが出てくる。大きな看板に下と同じ通行禁止の文字がかいておる。ここから下り、ざらざらの道を登り切る。振りかえれば山頂からの急峻なアップダウンを見ることができる。
左の山頂からの山並み
松は相変わらず多い。しばらくで樹林帯に入る。遠くの眺めもここまで、鎧ダムへの歩きやすい道に変わる。ふと見ると、アセビの花が咲いている。ピンクは蕾が中心だが、白い花は満開である。2月も中旬なのにもう満開とあっけにとられる。3月中旬から4月の陽気がしばらく続き、植物も活気を帯びたのだろう。小さな小川に沿って進む。今までの急坂から、なだらかな平坦な所が続く。最後に鎧ダムの上流に出て、砂地の広河原を歩く。流れが中心部分を流れているが広くない。
鎧ダム、砂で埋まって広河原に
反対のところで昼食タイムの2人がいる。手を振ってあいさつ代わりとする。最後に河原から出て着いた先が鎧ダムになる。昨年は太神山に登るときに立ち寄った。下りでカキランを見つけたことを思い出す。少し休んだ後、下りにかかる。
鎧堰堤
こちらのコースは、下りばかりでなく、アップダウンがしばらく続く。渡渉を繰り返し進む。登りに比べれば軽い感じである。植草は似ていてシダが多い。とはいえ、注意の必要な岩の渡渉もある。迎不動堰堤に着く。こちらは下から眺めるアングルで迫力がある。浅い階段上で登ってみたくなる格好である。ここから下った先が天神川の渡渉点になる。大きくしっかりとした盤上のな石が並べられており、問題なく通過できる。ここが迎不動の分岐で林道(東海自然歩道)を下って、駐車場所に戻った。ここの分岐には、トイレ、「湖南アルプス案内図」の看板がある。
満開のアセビ
ルートマップ(YAMAPより引用)
(国土地理院の地図を引用)
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作成日: 2021年2月19日
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