27)藤原岳・孫田尾根 1144m 三百名山 :2021年3月31日 藤原岳(ふじわらだけ)は鈴鹿国定公園の三重県いなべ市と滋賀県東近江市との境界にある山。標高1,144m。鈴鹿山脈の北部に位置し、日本三百名山及び関西百名山、花の百名山に選定されている。三重県側は太平洋セメント藤原鉱山となっており、石灰石が山容が変わるほど採掘されている。山頂は比較的平坦であり、山頂及びその北西にある標高1,171mの天狗岩は、展望地となっている。南には竜ヶ岳をはじめとする鈴鹿山脈の山々を望むことができる。また周辺はフクジュソウやセツブンソウなどの群生地で、花の百名山及び新・花の百名山に選定されている。特に、春先の花のシーズンに多くのハイカーが訪れる。藤原岳周辺は、伊勢湾に近いため、太平洋側の気候である。冬には、北西の季節風により、日本海から雪雲が流れ込み、山頂部は積雪する。登山コースであるが、三重県側のいなべ市には、表道と裏道の登山道があり、両道は八合目で合流する。三岐鉄道西藤原駅周辺、または聖宝寺が登山口となっている。滋賀県側から登られることは少ない。「鈴鹿セブンマウンテン」に選定されている。表道と裏道の登山道がよく利用されている。9合目のさらに上には、避難小屋があり、良い休憩場所になっている。 避難小屋から北側の縦走路の少し西にある天狗岩(標高1,171m)と藤原岳の両方に登る例もある。表道(大貝戸道)登山口には、いなべ市が整備した、休憩所と駐車場がある。休憩所にはトイレと休憩室と靴洗い場がある。裏道(聖宝寺道)登山口の少し上には、もみじで有名な聖宝寺があり、登山道の名称は、このお寺が由来となっている。春先は、花の種類が多く、多くのハイカーで賑わっている。。(ウイキペディアより) 縦走コース(北側):鞍掛峠から、近くの御池岳を経由して縦走する例がある。 縦走コース(南側):治田峠から、縦走する例がある。 上級者向けのバリエーションコースであるが、 @木和田尾(バリエションコース):送電線巡視路、 A丸尾(バリエションコース):寒川の小ピークを通る尾根道、 B西尾根(バリエションコース):孫田尾根(バリエションコース)、+ 大貝戸(下山) C坂本谷道:土石流で登山道崩壊のため通行禁止、実質的廃道化。(ウイキペディアより) 孫田尾根は2020年3月12日に訪問している。この時は花が目的の初挑戦だった。尾根筋歩きは眺望も楽しめ、フクジュソウ、セツブンソウ、ヒロハノアマナ他の花が楽しめた。今年は3月に、一気に4月の陽気が続いたせいか、3〜4月の花を見ることが出来た。目的のミノコバイモも多く、ホソバノアマナ、タチツボスミレはずっと付き合ってくれた。藤原岳への斜面や周辺ではフクジユソウを楽しめ、セツブンソウのオマケがあった。黄砂も一息つき、晴天の眺望を満喫した。7時間の行動時間になったが、昼食タイムもたっぷりだった。 自宅〜8号線〜421号線石樽トンネル〜306号線〜孫太尾根登山口駐車場所(7:25、7:34出発)−丸山(8:37〜8:52)−トラバース(9:19)−合流点(9:26)−草木分岐点・トラバース(9:33)−合流点(9:41)−多志田山965m(10:14〜10:19)−藤原岳山頂(10:57〜11:45、昼食)−尾根筋合流(12:15)−多志田山(12:25)−分岐(12:46)−草木834m(12:57)−丸山(13:46)−孫太尾根登山口駐車場所(14:32、14:42出発)〜自宅 行動時間:6時間58分、歩行距離:9.9q 累積標高:1187m 自宅を出て、登山口にあたる新町の駐車場所に着く。集落内の狭い道を今回も通った。平日でもあって、駐車場所は車は少なかった。早々に準備をし、長い尾根筋歩きにかかる。肌寒さはそれほどでもなく、早々に汗ばむ。スギの植林帯の中の道を進む。ツバキの中の道、アセビの咲くところを過ぎる。急こう配になり、やせ尾根ではロープがある。日当たりも良くなってくる。歩き出して30分ほどして、見通しが良くなり、左手にこれから先の山頂方向が見える。今日は黄砂はましで、青空が綺麗だ。 これから先の山頂方向 ここからは岩場の多い歩きになる。岩の間からは、いろいろな花が見られるようになる。タチツボスミレ、ミヤマ(ハクサン)ハタザオ、ミヤマハコベ、ホソバノアマナ、ミスミソウ名前が出てこない花など賑やかである。 花の写真を撮影している間もなく、登り切った先が丸山山頂である。昨年の中旬にはセツブンソウが咲いていたが今は皆無である。代わりに今回目的のミノコバイモがあちらこちらに咲いている。早速撮影に夢中になる。オモトの赤い実も残っている。山頂付近からは伊勢湾と市街が眺望できる。天気も快晴で、週日だが登山客も多い。そこそこの撮影と休みを取り先に進む。 ミノコバイモは新鮮 山頂からは、まずP834 (草木)を目指す。緩やかな傾斜から、前方に岩場の尾根筋になる。登山道はそこを巻いた形で続いている。尾根はやめ、山腹の道を進む。ホソバノアマナ、時折ミノコバイモ、スミレが見られる。さらに進む。45分ほどで草木(P834)の分岐に着く、分岐からは比較的早そうだが、まき道を進む。岩がごろごろして歩きにくい道で、下って登る格好になる。花は乏しい。10分弱で草木からの尾根筋と合流する。帰りに寄る予定だが、結構な登りに見える。 さらに進む。落葉広葉樹林帯で、明るく歩きやすい道が続く。山頂まではさらにもう一つのピークを経なければいけない。樹間から見える伊勢湾や、先のピークを見ながらさらに進む。合流点から更に30分歩いたところが多志田山(965m)である。明るい山頂であるが、見晴らしは乏しい。山頂は、谷筋からの合流点で、治田峠への分岐点で、ここから先が鈴鹿山系の縦走路になる。 少し休憩を入れる。先を進むと、絶好の展望が得られる。 一旦は下るが、いよいよ一番の急な登りになる。踏み跡があるが、フクジュソウの群生地で、時期は少し経っているが、健在な株もあって適当に高度を上げる。斜面の右手は岩場になっており、見晴らしがよい。やがて、岩場の登りになって、急な坂の登りが一段落する。斜面にはセツブンソウもあったがこの時期では確認できなかった。展望も一気に広がり、今まで歩いてきた孫太尾根を見返すことができる。 歩いてきた孫太尾根 山頂は、岩場の先に待っておりさらに登り詰めれば平坦な部分に出る。先には、岩に上に山頂表示が確認できる。ここまでくれば一息だ。山頂は結構な人で、昼食を取っている。出発して3時間30分、長い歩きだった。山頂からは素晴らしい眺望を満喫できる。北方向には天狗岩、その左手に霊仙山、山頂付近の広い平原、市街地と伊勢湾、南方向には鈴鹿の山並みがずっと続いている。山頂で腰を下ろし、昼食時間をたっぷりと取った。付近も花を探した。セツブンソウが残っていた。元気な株も見つかった。 鈴鹿山系南の稜線が続く 天狗岩、その左手に霊仙山 50分弱の昼食タイムを過ごし、元来た道を引き返す。下りの際、尾根筋から離れたため、多志田山へは斜面を登り返すことになった。遅出の人や団体客で山頂は一杯だった。帰りは、尾根筋の草木に登り返し、先のトラバース道も尾根筋を選んだ。出来るだけ尾根筋を歩いた。帰りも気が付かなかった多くの花を追加で来た。山腹のヤマザクラが綺麗だった。やはり花の山であることも実感した。天気は全く変わることなく快晴で特上の山行になった。約10q、7時間の充実の歩きになった。 チョウはヒオドシチョウのみだったが、歩きの数ヶ所で出会った。 花々
行程マップ (国土地理院の地図を引用) 作成日: 2021年4月8日 |