9)三子山568m・四方草山(亀山7座縦走) : 2021年1月31日 、2021年山の記録に戻る、 2度目の鈴鹿山脈全縦走を実施中。今回は鈴鹿峠から安楽越を歩いた。このコースには危険個所が何ヶ所かあるが、この時期には珍しく積雪・凍結がなく無難に歩けた。急なアップダウンの連続でロープに助けられた。四方草山南峰以降の稜線は眺望に優れている。安楽越からは東海自然歩道を歩いた。積雪・凍結のあるある時には細心の注意が必要である。 このコースは、亀山7座(脚注)に指定されていて、7座中の2座を踏破する。亀山市観光協会からトレイルマップを入手できる。 自宅−鈴鹿峠(8:30、8:41出発)−東海自然歩道−三子山分岐(10:49)−三子山南峰(9:18)−中峰(9:29)−三子山(9:41〜9:45)−四方草山南峰(10:28〜10:35)−四方草山(10:39〜10:42)−霧ヶ岳(11:08〜11:42)−錐山(12:07)−安楽越(13:15)−東海自然歩道−林道(13:53)−尾根筋分岐(14:34)−三子山分岐(14:50) −鈴鹿峠駐車場所(15:09)−自宅 行動時間:6時間28分 歩行距離:11.6q 累積登高:989m 日曜日とあって車は快調に進む。約1時間で鈴鹿峠の駐車場に到着する。年末にはここから南の高畑山に向かった。準備を整え、北に向けスタートを切る。東海自然歩道で、階段から始まる。歩きやすい道で、ヒノキ林の道である。すぐに三子山の分岐が出てきて、東海自然歩道を離れる。帰りはここに戻ってくる。少し進んだ先で高圧電線鉄塔が現れ、これからの3つのピークが眺められる。 一旦下り、登り切った先が三子山で、登山道横のピークだが、南峰と申し訳程度に表示がある。登ったくらいを登り返すと三子山の中峰になる。こちらはスギ林の中ノ見晴しのない山頂である。ここもほぼ素通りする。眺望の乏しい道が続く。またおなじ高度くらいを登り返す。単調なアップダウンといった感じだ。中峰から12分、やっと山頂らしい三子山に到着する。三重県・滋賀県両側が眺望でき、これから先の四方草山も見える。ただ、雲が多く、青空になるにはしばらくかかりそうである。 三子山山頂、後方は四方草山 ここから先、尾根風の方向に進んだが、本来の山頂表示から右手に下る方向を見誤り、ヒノキ林を下った。様子がやや違うとナビ確認したところ左手に進んでいた。右横に横断する格好でアセビの方向に合流しもとに戻った。結構下り、急な坂を、時には根っこを?まりながら登った。ザラ目の歩きにくい部分もあった。南峰まで40分、アップダウン、ガレた細尾根、下りなど慎重に歩き、最後に登りきって四方草山南峰に着いた。比較的広い開放感のある山頂で、やっと休む気になれた。北側に続く鈴鹿山脈は雪景色、南鈴鹿は昨年末岳に懐かしい。滋賀県側も三重県側も一望できる。願わくば青空といったところだった。 四方草山南峰 景色 北方向 東方向、三重県 ここからの稜線歩きは眺望に恵まれる。南峰からは下って急な坂を登り返せばすぐに本峰になる。こちらも開けているが、南峰には劣る。5分も歩かない。 四方草山本峰 本峰を過ぎてからは比較的穏やかな稜線で歩きやすい。うっすらと雪が残っている。アセビも見られる。25分ほど歩くと急な崖の先に出て、大きく左に下っている。やがて歩きやすい道になる。少し直進した先が霧ヶ岳である。植林帯と自然林の境界になる。見通しは全くない、しかし、足元が緩やかで平坦、風も遮られ昼食にはうってつけの場所だった。少々早いが昼食にする。温かいスープ、イチゴパン、バナナ、最後にコーヒーと定番のメニューだ。 食事を済ませ、少し良くなってきた空をバックに鈴鹿北の山々を撮影した後、ロープを頼りに下る。 急坂の上からは眺望抜群、北方向の仙ヶ岳 さすがに急で、ストックを使い安全を確保する。立派な大きさのシャャクナゲの多い急坂で、一気に下る。しばらく平坦で、又すぐに登りとなる。お昼休みで元気も回復、一気に登り切る。山頂は錐山で、山表示がかかった何でもない山頂である。その前後は結構眺望を楽しめる。さて、その後は、アップダウンの連続とガレ場の登り下り、ロープも張られ、緊張間いっぱいになる。 まずは崖っぷちの横に貼られたロ-プを頼りに迂回し、切り立った崖を見る。2段になって、氷瀑が観察される。寒いのだ。 氷瀑、この下にもあって2段構え 細尾根を進む。これからがいよいよこのコース1番の危険個所である。前後に注意書きがある。何しろ崩れやすい、脆い岩の上を歩く箇所がある。ロープに?まり、余り頼ることなく一歩一歩足元を確認しながら下る。 あまり時間を取らず、出発する。しばらく稜線を歩くが、急な下りになり、右に切り立たを崖を見ながら、枝や根っこに?まりながら慎重に下る。振りかえればなるほどと思わせる下りだった。 ここをスギしばらく行くと大峠と書かれた場所に着く。進行方向、左手に踏み跡がある。地理院の地図では破線がついていないが、川沿いの林道、谷へ下る道のようだ。右手は崖が迫る。しばらくでまた登りになる。常緑広葉樹と植林がある。県境境界を歩いているのだが、一旦登り詰め尾根筋沿いに進みすぎ、踏み跡がなくなる。地図ナビで確認し、支尾根を戻ると、テープがあり急な下り坂だった。その後は見誤ることなく、北東方向に進み、もう一度登り返す。ピークは相場振山だが、ここを左手に曲がる格好で一気に下るとコースの終わりになる安楽越になる。車が2台、北から戻ってきたと思われる2人ずれが帰り支度をしていた。 安楽越、県境で立派な舗装道 ここからは舗装道を進み、東海自然歩道の表示に従って歩く。山女原の集落から林道に入り歩く。ススキの原っぱ、スギ林、最後に林道から支尾根(東海自然歩道)に入り、16分ほど登った先で朝の三子山の分岐に戻る。その後は同じ道を鈴鹿峠に戻った。次は安楽越から仙ヶ岳の往復になる。 ルートマップ(YAMAPより引用) (国土地理院の地図を引用) 注釈:亀山7座 亀山観光協会の説明から引用 『亀山7座とは?:亀山市域における鈴鹿山脈は、仙ヶ岳などの標高700m級の山々が連なっており、雄大な展望や多彩な登山ルートなど、登山の醍醐味を多くの方へ提供することができます。この貴重な資源を次世代へと継承するため、亀山市出身の世界的アルピニスト 故尾崎隆(おざきたかし)氏が世界8,000m級14座のうち、7座の登頂に成功した偉業をたたえ、輝かしい登山人生の出発点であった鈴鹿山脈、特に亀山市の石水渓の山々の登山であったことから、亀山市域の700m級の山を亀山7座に認定しました。 ▲仙ヶ岳(961m) ▲野登山(851.1m) ▲高畑山(773m) ▲臼杵ヶ岳(697m) ▲錫杖ヶ岳(676m) ▲四方草山(667m) ▲三子山(568m)』 2021年山の記録に戻る、 作成日: 2021年2月3日 |