2)山背古道・青谷梅林 : 2017年3月19月 2017年花・鳥・その他に戻る
 
今回の基点となる城陽市は、京都府の南部に位置し、京都からも奈良からも五里の位置にある。このことから、五里五里の里と呼ばれ、古い歴史を
物語る古墳や史跡、社寺が多く、南山城地方の特色を見せている。市の丘陵地に広がる青谷梅林は、古くからその名を知られ、季節には多くの観光客
でにぎわう。2月から3月の「梅まつり」の季節には、JR奈良線山城青谷駅前から赤いのぼりが飾られ、それを頼りに、案内板に従って約2`ほど、時
間で20分ほど歩けば、甘い香りが漂う梅林に行くことができる。白い花に混じり、淡い紅色の花が一面に咲き誇っている。この青谷梅林がいつごろから
始まったのかは、はっきりしないが、古くから、日本有数の梅どころとして知られて多様だ。観光案内によれば、後醍醐天皇の皇子、宗良(むねなが)親
王の歌に、次のように詠まれている。「風かよふ 綴喜の里の 梅が香を 空にへだつる 中垣ぞなし」とあり、鎌倉時代から、人々に愛されていたことを
物語っている。現在では、50軒あまりの農家が、20haほどの広さの丘陵地に約1万本の梅を栽培している。この「梅まつり」は、青谷梅林振興協議会の
主催で、30年以上も前から行われるようになり、現在では、京阪神の各地から2万人の観梅客が訪れている。青谷梅林は、本来「生産梅林」であるが、
観光としても成功している。大梅は城陽特産の梅酒や和菓子の原料に、小梅は梅干し用に利用されている。年間の生産量は約160dにもなるということ
である。
 今回は知りあいを通じて、ハイキングの企画に便乗しての特別参加になった。参加者10名が、城陽市から木津川市まで続く22qの散策路の一部と青
谷の梅林を楽しんだ。途中の水度神社、鴻の巣山からの眺望、中天満神社など見どころも多かった。梅林は1万本と言われていて、人出も多かったが、
、昨年の賀名生の梅林に比べるとやや期待外れだった。最後に寄った城陽酒造では、お酒の効いた梅酒のウメを買い、酒かすの詰め放題にチャレン
ジした。好天に恵まれた楽しい1日を満喫した。

守山駅(7:35)−京都駅(8:06、8:16奈良線)−城陽駅(8:55、9:00出発)−水度神社(9:17〜9:25)−山背展望台(9:45〜9:55)城陽市総合運動公園
ローラースライダー上部
10:17〜10:30)−青谷梅林中心部11:45〜11:55)−ドラミ展望台12:07〜12:45)−中天満神社(12:57)−山城青
谷駅(13:50)

                   歩行距離 : 9.6Km、歩行時間 : 4:40

城陽駅前には山背古道の説明、周辺の案内板が設置されている。右手に出て、道路に突き当たり左手(東方向)に進む。散策路と書かれた水度神社
の参道になる。木々が生い茂った立派な参道であるが、車が行きかう道のそばを歩く格好になる。行きついた先が水度神社で、梅が見える。神社でお
参り、戻った右手の横から鴻ノ巣山を目指す。
城陽駅の看板   水度神社の参道

水度神社

鳥の鳴き声がしきりにする。下見では、コゲラが見られたそうである。好天の中、緩やかな道を進む。やすらぎの広場、展望台には出発して45分くらいで
着くことができる。
展望台から天王山、愛宕山、比叡山

ここからアップダウンを繰り返し、最高地点になる運動公園の最上部に出る。長い長いローラースライダーがあり、一度試してみる。芝生を少し下りたと
ころにはピンクのウメの花が満開である。たくさんのメジロが蜜を吸っている。集団行動らしく、1本の木に10羽くらいが群がっている。すぐ近くに来てくれ
たタイミングで写真を撮ることができた。
ウメにメジロ 運動公園のウメ

運動公園を下り、駐車場を通り越し、車道を進む。表示に気をつけながら進み、途中から左手の道に入り、更に山背古道と書かれた細い道にはいる。
竹林である。しばらくでキャンプ場に出て、さらに進み、立派な車道を行くと青少年野外活動総合センターのそばを歩く格好になる。入り口依付近で小休
止を取る。集落が見下ろせるところでもある。しばらく歩き、南東に車道を進み、信号で左手に分ける。やがて、青谷梅林の梅まつりのピンクののぼりが
現れる。会場と書かれた方向に集落を進む。このあたりから左右に梅林が現れる。白一色の生産用のウメで、取りやすいように、選定が行き届き、背
丈の低い木ばかりである。木も老木が目立つ。結構な時間を梅林に沿って歩く。八条ネギや野菜を売る人が時々現れる。駐車場も現れ、これから行く
人、戻る人と賑やかになる。密度の濃い中心部では、植木や花の木、園芸花などを売るテントがある。食べ物を売るテントもあり賑やかである。梅の花
の下でお弁当を広げる人が多い。


雑踏を離れ、ドラミ展望台に行く。10分ほどのところである。道はピンクののぼりが立ち、行先も書いていて心配はない。町を見下ろすところには、座ると
ころもこしらえていてゆっくりできる。ここで昼食である。昼食の後にはコーヒーも出てゆっくりできる。40分余りの休憩で話もはずむ。食事の後、坂を下り
、途中、中天満神社による。地元の人たちがお手製のジャムやお菓子を売っている。匂いにつられ、コーヒを買う。

中天満神社

ここから、住宅地の中を行き来しつつ、山城青谷駅に向かう。駅近くに城陽酒造があり、ここに立ち寄る。梅酒に使ったお酒たっぷりの梅を買い、詰め
放題の酒粕に挑戦、2.5sを詰め込んだ。駅に戻り、京都から守山に戻った。地元の会だけあって和気あいあいの楽しいハイキングになった。青谷梅林
は1万本といわれているが、昨年の賀名生の梅林が強烈だったせいか、やや物足りないものになってしまった。
行程マップ(栢さんより拝借)

(国土地理院の地図より引用)
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作成日: 2017年3月30日