6)妙心寺・希望か丘 : 2019年3月27日  2019年花・鳥・その他に戻る   
 
春休み、孫との3日間の訪問体験である。昨年は桜の時期で敦賀見物になったが、今回のスタートは京都になった。まずはこの3月16日、JR嵯峨野線京都・丹波口間に開業した新駅、梅小路京都西駅に下車した。行楽のシーズン、京都からの電車は人であふれかえっていた。特に改札を出ることなく、電車やプラットホームの写真を撮るなどした。Nゲージのゲオラマ希望であったが、嵯峨野駅にある施設はこの日はお休みになっていたため、気乗りのしない孫を連れて花園で下車した。妙心寺を訪問することにした。小学生にとっては寺社は興味の対象外ではあったが、カメラを渡すことで何とか引っぱった。妙心寺は、臨済宗妙心寺派大本山妙心寺と呼ばれ、壮大な規模を誇る。境内には観光客には4か所ほど参拝・拝観するところがあるが、何といっても法堂の狩野探幽筆の天井画雲竜図である。何年前に見たのかも思い出せない昔であるが、ツアー時間を待って参加した。この4月からは、コースが法堂・浴室から法堂・大庫裏に変わることから、明智風呂と呼ばれる浴室観光はラストチャンスになる。ちなみに入場料も500円から700円だそうである。こちらの思いは孫には通じず、写真撮影も禁止とあって、ぶつぶつと文句の連続であった。案内の説明は懇切丁寧で、遠い昔と歴史をしのばせた。八方にらみの龍というだけあって、どこから見てもにらみ返され、見る角度によって下り龍から上り龍に変わってゆく。

狩野探幽筆の天井画雲竜図
撮影禁止のため、パンフレットを写真で撮影

次の浴室も、明智風呂と言われ、明智光秀の叔父、密宗和尚が光秀の追善菩提のために建立したとされたもので、蒸風呂と洗い場になっている。密かに菩提を弔った場所であった。

法堂





この後は境内を北へ進み、北口から龍安寺に出た。道は外人が多く、京都の人気ぶりがよくわかる。龍安寺前は観光客でいっぱいであった。さらなる参拝はあきらめ、バス停からJRバスに乗り、京都駅まで戻った。テレビで見たという京都タワー地下1階のフードコートに行き、溢れんばかりにトッピングされたラーメンを食べた。人気のフードコートらしく、年配、若者、着物姿、外人客、席を確保するのも一仕事だった。

 法堂天井 雲龍図
ご開山関山慧玄国師の300年忌を記念した法堂の建造にともない、狩野探幽が55歳のとき、8年の歳月を要して描きあげたとされる。直径12m、龍の目は円相の中心に描かれるが、立つ位置、見る角度によって、龍の表情や動きが変化するように見え、通称「八方にらみの龍」という。重要文化財に指定。見る角度によって、龍が下り龍から昇り龍へと変化していく。

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作成日: 2019年3月31日