1)利尻山 1,721m 百名山: 2004年7月17日、 日本三百名山に戻る 利尻島にある独立峰で高さ1,721m。利尻町、利尻富士町の2町にまたがる成層火山で、利尻礼文サロベツ国立公園内の山域は特別区域に指定され、日本百名山、新日本百名山、花の百名山及び新・花の百名山に選ばれている。火山活動を示す兆候は無く、活動を休止してからの期間が長いため、山頂部を中心に侵食が著しく進んでいる。晴れた日には、南北の頂上から利尻島のほとんど全域と、礼文島、道央・道北の山々や、樺太、樺太の南東に位置する海馬島(モネロン島)などが見える。利尻島は礼文島とセットで訪れる人がほとんどで、礼文島から見える利尻山の秀麗な姿は感動ものである。 登山道は利尻富士町鴛泊の利尻北麓野営場(三合目)より登る鴛泊コース、利尻町沓形の見返台園地(五合目)より登る沓形コース、利尻富士町鬼脇の林道より登る鬼脇コースがある。鴛泊コースは最も多くの登山者が利用するコースで、登山道の最初には名水百選に指定されている甘露泉水の湧水もありルートも整備されている。 夏を利用して、Yさんと北海道に行くのが恒例となった。今回は北海道の利尻島、礼文島を加えた。礼文島では、別途、今、山仲間になっている清水さんの一行に合流し、島内を歩いた。利尻山は、港から宿泊する宿の方に登山口まで送ってもらい鴛泊コースを往復した。登山口から歩いたところに利尻富士温泉があり、ゆっくりと汗を流した。 鴛泊港(8:10着)−宿の車−北麓野営場(8:33)-3合目甘露泉水−4合目(9:00)−6合目(9:52)−長官山八合目(11:00〜11:05)→利尻山避難小屋(11:15)→9合目(11:30)−沓形分岐→利尻岳(12:08〜12:32、昼食)→沓形分岐(12:46)→9合目(12:59)−利尻山避難小屋(13:13)−長官山(13:21)−4合目(14:51)−甘露泉水・三合目−北麓野営場(15:20) 歩行時間(休憩含まず):6時間 前日の7月16日に新千歳空港に入り、藻岩山山頂から、夜の札幌夜景と豊平川の花火を見学する。23:00発の夜行バスで稚内に向かい、6:30の船で利尻島、鴛泊に8:10に着いた。電話をかけ、宿泊先の車で、利尻北麓野営場の登山口まで送ってもらう。樹林帯を歩くと10分で3合目の甘露泉水に着く。しばらくは見通しがきかないが次第に樹木も少なくなり花があちらこちらで見られる。6合目(760m)に着くと鴛泊の町が見える。ダケカンバやハイマツの30分ほど登り、ここからは第二見晴らし台や8合目の長官山まで岩が露出した尾根の急登となる。長官山からは利尻山が眼前に迫る。少し下り、避難小屋のそばを通り30分弱で9合目に着く。ここからは登山道の浸食が激しく、登り辛い。火山礫の連続だが、両脇にはエゾツツジやイワウメなど目を楽しませてくれる。斜面にはボタンキンバイの大群落がある。山頂に着くころには上部にガスがかかり、見通しが悪い。祠の前で写真を撮ってもらう。山頂付近はいろいろな花で覆われたお花畑だ。特にエゾツツジのアカが目を引く。同行のYさんは疲れたっと言って、長官山で待機中となっている。お昼時、昼食を取り、下山を開始する。合流し、同じ道を下る。甘露水で重文休み、のどを潤す。野営場に戻り、更に歩いて利尻富士温泉でゆっくりと汗を流す。宿では大変なご馳走が待っていた。リシリコンブは昆布では最高級品、奮発して大きなものを選んだ。
宿は料理を奮発し、ホタテ、イクラ、ホタルエビなどタップリと味わった。翌日の7月18日に礼文島に渡った。 礼文島と礼文岳:7月18日&7月19日 朝、礼文島に渡り、一面に咲く高山植物を楽しんだ。礼文岳はあまり人気がないが、エゾカンゾウが登山道に咲き、山頂からは島が見渡せる。 礼文島は、何と言ってもレブンウスユキソウが有名で、レブンアツモリソウは6月でないと見られない。島からの利尻山の姿は何とも素晴らしい。桃岩あたりの散策も最高である。ぜひもう一度来たいと思った。 礼文岳(490m) 内路P(11:07)−礼文岳山頂(12:22〜12:30)−下山(13:40) バスにて香取へ 歩行時間:2時間5分 桃岩を一緒した清水さんの一行に内路まで送ってもらい、登山を開始した。花はエゾゼンテイカの群落は見られるが、エゾノアキノキリンソウくらいで花の島にある山とは思われないほどの期待はずれであった。下山後、礼文町郷土資料館に寄った。なかなかに良かった。
礼文島の花々
(国土地理院の地図を引用) 日本三百名山に戻る 作成日: 2015年3月19日 |