100)箱根山 1438m: 2001年11月23日   日本三百名山に戻る
 箱根山(はこねやま)は、神奈川県足柄下郡箱根町を中心に、神奈川県と静岡県にまたがる火山である。富士箱根伊豆国立公園に指定されている。箱根山は40万年前に活動を開始した第四紀火山である。カルデラと中央火口丘、二重の外輪山で構成され、内側には堰止湖の芦ノ湖を形成している。現在でも大涌谷などで噴煙や硫黄などの火山活動が見られ、致死性の火山ガスを噴出する場所もある。箱根火山の熱源であるマグマだまりの規模や大きさは不明であるが、これまでの地震観測の結果からマグマだまりの上端は地下5q以下の位置にあると考えられている。山体の南側に大きく侵食された湯河原火山が接している。火山噴火予知連絡会によって火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山に選定されている。山腹・山麓の多くの場所で温泉が湧出し、古くより湯治場として温泉郷が形成され箱根温泉が発展した。平安初期以前には東海道が箱根山の西方を北上、金時山より北の足柄峠を越えて東方へ延びていたが、富士山の延暦噴火(800年 - 802年)により通れなくなったため、箱根山の南方の箱根峠を通る街道が整備され、交通の要衝となった。江戸時代には箱根関所が置かれ、厳しい取締りの拠点となった。明治維新以後は、高級リゾート地としての側面も持つようになり、富士屋ホテル本館などはその頃の面影を今に伝える。戦後は観光地開発が活発に行われ、リゾート施設、別荘地、ホテル、美術館その他多くの娯楽施設が建設されていった。また、箱根山戦争と言われた巨大グループ同士の観光客輸送競争も派生した。全盛期ほどではないが、近年にも温泉テーマパークなどの施設が建設され、多くの観光客・リゾート客が訪れている。箱根山は観光地として発達したため、険しい山の割に鉄道交通も発達しており電車等で芦ノ湖まで行くこともできる。都心から小田急電鉄がロマンスカーを箱根湯本駅まで直通させており、都心からの交通の便は非常に良い。なお、東海道(国道1号)は現在も東西の重要な交通路であり、また標高最高地点のある箱根山は最大の難所であったが、東名高速道路や国道246号の開通によって、現在は箱根山付近においては幹線としての機能を弱めている。もっとも、観光客などの車で今なお交通量は多い。そのほか、国道138号や各有料道路が走っている。行楽期には全山で渋滞が見られる。鉄道・道路の一覧は箱根町交通を参照2007年、「箱根火山」として日本の地質百選に選定され、2012年9月には箱根ジオパークとして日本ジオパーク認定を受けた。(ウイキペディアより)

 今回のルートは、金時山登山の後、仙谷からバスで宮の下温泉に出て、バスを乗り換えて駒ヶ岳登山口にでた。ここから歩くことなくケーブルで駒ヶ岳山頂駅に乗り、すぐの山頂を踏破の後、神山〜冠ヶ岳〜大涌谷分岐〜早雲山駅と歩いた。快晴の中、富士山を見ながらの歩きは最高だった。

 金時山登山〜仙石( バス)〜宮の下温泉(、10:50バス)〜駒ヶ岳登山口(11:15、11:15ケーブル出発)=ケーブル(注)=駒ヶ岳山頂駅(11:25、11:28出発)−駒ヶ岳・箱根本宮神社(11:30〜11:35)−神山(12:08〜12:25昼食)−冠ヶ岳(12;35〜12:40)−大涌谷分岐(12:54)−早雲山駅(13:34〜13:45)〜強羅(13:55、13:59)〜箱根湯本(14:50)〜小田原駅(15:00、15:14新幹線)
               歩行時間:1時間42分

 仙谷から、伊豆箱根鉄道バスに乗り継ぎ、駒ヶ岳登り口で下車して、ケーブルカー(注参照)に乗り換える。ケーブルカーの駒ヶ岳頂上駅に到着後、駅をを出ると、そこはすでに山頂の一角で広々としたゆったりと起伏する草原とササが広がり、所々大きな岩が点在している。 正面にある箱根本宮神社が建つ丘が駒ヶ岳の頂上になる。明神ヶ岳をはじめとした外輪山や眼下に見下ろされる芦ノ湖、富士山などの展望を楽しみ、神山へ向け、山頂の西寄りから下りにかかる。道はすぐに急坂となる。ひと下りで谷状の窪地に出る。その後、平坦な道になる。その先の広場になった鞍部が、坊ヶ沢分岐になる。左は、芦ノ湖・坊ヶ沢方面、右はお中道への道であるが、直進し広葉樹林帯に入る。神山への登りになる。トウゴクミツバッツジが多いところである。ここを登り、なだらかな尾根道になるとしばらくで神山に着く。山頂は狭く、樹林に囲まれて展望はきかないが、箱根火山帯の最高峰になる。ここで昼食にする。20分ほどの休憩である。その後、道なりに北へ向かい、少し下ったところが、冠ヶ岳への分岐である。冠ヶ岳山頂まで10〜15分の往復である。立ち寄って展望を楽しんだ。冠ヶ岳ぱ下から見上げれば、鋭い山容に見える。登ってみると意外に狭くピークも分かりにくい。大涌谷、仙石原、金時山など外輪山の展望がなかなか良い。分岐まで戻り、先を進む。大涌谷への分岐が現れるが、直進し早雲山駅に下る。急で、ごつごつ、滑りやすいところがある。ゴロゴロ石に気をつけ、ジグザグに気をつけながら下る。約40分である。火山ガスの硫黄成分が鼻につく。駅に近ずくにつれ観光客も多くなる。早雲山駅からは、強羅にでて、箱根湯本、小田原駅と経由、新幹線で戻った。
縦走写真
駒ヶ岳山頂 富士山が目の前

神山山頂

注:駒ヶ岳ケーブル
 1957年開業。駒ケ岳登り口駅から駒ケ岳頂上駅までの0.7kmを結んでいた。2005年8月末に廃止された。

行程MAP(国土地理院の地図を引用) 


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作成日: 2017年10月26日