107)越後駒ヶ岳 2003m: 2002年8月14日〜8月15日   日本三百名山に戻る
 越後駒ヶ岳(えちごこまがたけ)は、新潟県南魚沼市と魚沼市にまたがる標高2,003mの山。魚沼駒ヶ岳(うおぬまこまがたけ)とも呼ばれる。日本百名山の一つ。山頂は南魚沼市側に位置する。八海山、中ノ岳とともに越後三山(魚沼三山)の一つに数えられる。標高はそれほど高くないが、東側(水無川側)と北側(佐梨川側)は標高200-300mの山麓まで一気に落ち込んだ天然の大障壁をなしており、迫力ある山容を示している。冬季には豪雪に見舞われ、盛夏でも雪渓が残る。佐梨川金山沢奥壁などの巨大なスラブ壁があり登攀の対象となっている。
登山ルートであるが、最もよく登られるのは、@枝折峠〜小倉山〜越後駒ヶ岳のコースで、日帰りも可能である。更に、A駒ノ湯〜小倉山〜越後駒ヶ岳、B中ノ岳、八海山とつないで越後三山を縦走する。八海山には八海山ロープウェーがある。C大倉〜グシガハナ〜越後駒ヶ岳で、水無川沿いはオツルミズ沢の滝群が圧巻。グシガハナまではひたすらの急登が続く。(ウイキペディアより)
今回は、公共交通を利用ということで、新幹線と在来線、バスを乗り継ぎ、大湯温泉からの歩きになる長い道のりになった。

京都(20:55)阪急夜行バス−三条・燕インター(5:52、歩き)−新幹線燕・三条駅(6:27、6:32)−長岡(7:07、6:44在来線)−小出(8:45、8:00バス)−
8月14日
大湯温泉(8:30、8:35出発)−灰の又(9:00)−駒の湯(9:18)−休憩(9:50〜10:00)−栗の木沢の頭−休憩(11:10〜11:25)−クサリ場−大休止(11:50〜12:15)−小倉山(12:30〜12:35)−百草の池(13:00)−夕立・雷雨(茂みで20分)−駒の小屋(14:55〜15:00)− 越後駒ヶ岳山頂(15:20〜15:30)−駒の小屋(15:50、宿泊)  歩行時間:5時間50分(休憩時間1時間30分含まず)
8月15日
 駒の小屋(6:05)− 越後駒ヶ岳山頂(6:20〜6:30)−駒の小屋(6:56)−百草の池(7:50)−小倉山(8:15〜8:30)−休憩(9:30〜9:40)−駒の湯(10:40)−灰の又(11:13)−大湯温泉(11:30、11:58バス)〜JR小出〜JR六日町  歩行時間:4時間50分(休憩時間35分含まず)  

 京都から夜行バス、新幹線、JRを乗り継いで、小出からバスに乗車、大湯温泉に到着する。ここから今日の長い歩きが始まる。夜行バスでは眠ることができずやや不安なスタートとなる。駒の湯まで車道歩きが43分、いよいよ登山道が始まる。早々に佐梨川の流れの音がする橋を渡り、更に吊り僑を渡ると急坂になる。小倉尾根の樹林帯を登り、2合目に着く。更に、栗の木沢の頭までブナやミズナラの原生林をひたすら登る。急勾配、緩やかな斜面、また急斜面、やっと栗の木沢の頭に着く。結構熱くなってくる。休憩をはさみ、クサリ場にかかる。この途中、夜行バスの強行がたたり調子が悪くなる。やむなく25分休む。小倉山まですぐの地点だった。最後の坂を登りきると枝折峠からのコースと合流する五合目になる山頂からは、頭上の駒が岳を望める。樹林帯の登りをしばらく行くと七合目の百草ノ池につく。もう少し早ければ、たくさんの可憐な花が咲くところだ。それでもいくつかの花は残っている。両側は笹に覆われ、大きな樹木はなくなっている。更に行くとまた急で長い登りとなる。これからといった時に、夕立が襲う。あっという間に登山道は小川に変身、靴は水の中だ。おまけに雷が鳴りだす。尾根の上、左手に閃光が走る。すぐ横を稲妻が走る。生きた心地がしない。リュックを投げ出し、笹や低木の中に身を投げ出し、雷のやむまで20分ほど潜む。体はずぶぬれになる。雷もおさまり、やっとのことでホッとした。この後、さらに進み、小刻みに迂回しながら急なガレ場を登る。やっと八合目の小ピークに着く。左手に滝ハナ沢源頭、目の前に駒ノ小屋の鉄塔が見える。最後の岩場を登りきると、九合目の駒ノ小屋に到着する。少し休んだ後、荷物を置いて山頂に向かう。この時期でも残った雪渓とお花畑を見ながら登る。山頂分岐にでる。右が駒が岳山頂、左が中ノ岳への縦走道にある。この日は夕立の後でもあり、眺望は限られた。それでも夕刻には夕日が眺められた。小屋に引き返す。地元のパーティ−が1階を占領、楽しくしている。私は2階にあがり、夕日の拝める窓わきに陣取る。小屋には寝具もありシュラフは持参する必要はない。ずぶ濡れになった衣服を着替え、カッパも干して一段落だ。下のパーティーから声がかかるが、丁重に辞退する。結構気を使ってくれている。温かいものをお腹にいれホッとしてしばらくで寝入ってしまった。
翌朝は晴れ、日の出が美しい。山頂には6:20に到着する。山頂からの展望を満喫する。そばの中ノ岳や周辺の山並みは緑に映えた。遠く北アルプス、谷川岳、飯豊連峰や日本海、佐渡も見えるはずだが、今回は難しかった。昨日は気づかなかった花にも目がうつる。眺望を満喫した後は元来た道を引き返した。夕立ちと雷で余裕のなかった昨日と比べ余裕も出て、花や雪渓、連なる山並みを見ながらの下山になった。
小出からは六日町に出て、翌日の巻機山を目指す。

 
山並みが続く 駒の小屋を見下ろす  山頂スナップ
 
駒の小屋から山頂   ご来光  中ノ岳への縦走路

行程MAP


(国土地理院の地図を引用)
 

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作成日: 2015年11月18日