110)平ヶ岳 2,141m 百名山: 2003年9月22日、 日本三百名山に戻る

平ヶ岳(ひらがたけ)は、新潟県魚沼市と群馬県みなかみ町の境界にある標高2,141mの山である。日本百名山のひとつ。山頂の北東約0.2kmに二等三角点「平岳」(標高2,139.6m)が設置されている。新潟県側の山域は越後三山只見国定公園に属する。新潟県側は阿賀野川の支流只見川の流域、群馬県側は利根川の源流地帯で、日本の中央分水嶺となっている。山頂の南側は傾斜が急であるが、北側は平坦面となっており、ここに池塘が発達し高層湿原ないし雪田草原が形成されている。この湿地は「利根川源流山稜高層湿原群(平ケ岳~巻機山~朝日岳)」として日本の重要湿地500に選定されている。これによると、湿地タイプは「高層湿原、雪田草原」、選定理由は「ミヤマミズゴケ、イボミズゴケなどで特徴づけられる高層湿原、エゾホソイ群落などの小池塘の植生およびイワイチョウ、ハクサンコザクラなどの生育する雪田草原が発達している」とされている。山頂付近の池塘付近の草原の植生は、主にミツバノバイカオウレンやオノエラン、チングルマなどの草本植物となっている。池塘周囲には種子植物のモウセンゴケが繁茂し、湿原の大きな特徴であるミズゴケ類の繁茂は見られない。泥炭層は約20cmと薄く、湿地としては発展途上の中層湿原ないし湿原ではない原野や単なる湿地の特徴が強く見られている。この山の登山道は、魚沼市鷹ノ巣地区の国道352号上に登山口があり、そこから下台倉山~台倉山~池ノ岳を経て平ヶ岳山頂に至るのが唯一のルートである。行程が長い上に山中に山小屋はなく、道中はキャンプが禁止されているため、健脚者向けの山である。よって、登山口を早朝に出発する必要がある。山頂はなだらかで池塘があり周辺は草原となっている。(ウイキペディアより)
一方で、麓の銀山平の民宿の利用客のみが利用できるこの閉鎖的な林道を使っての登山が最近は多くなっている。従来の行程の長い、鷹ノ巣尾根コース往復はキツイという登山客が多く、需要に答えるということのようだ。行程が短く、安全で自然環境に配慮した、新しいコースを求め、平成13年に現地調査を行い、中ノ岐林道から入山する循環ルートだできている。昭和61年10月、浩宮様がご登頂されたときに利用されたのが、このコースである。湿地に木道が敷設され、歩きやすくなった。長いアプローチとなる林道の終点まで、宿の車で送ってもらえ、登りに3時間余りを短縮できます。それにより、休憩を含み徒歩所要時間が合計約8時間(下りは従来のコースを利用する)となっている。林道部分の悪路を約1時間を経て、登山口に到着し、登山口→玉子石→テント場(水場)→平ヶ岳山頂→姫池(地溏群)→白沢清水→台倉清水→台倉山→下台倉山→鷹ノ巣登山口に下山(駐車場・バス停)となる。

鷹ノ巣清四郎小屋(5:25)-平ヶ岳登山口(5:35)-分岐点(5:47)-下台倉山(7:07)-台倉山三角点(7:44)-台倉清水(7:54)-白沢清水(8:25)-姫池(9:24)-平ヶ岳山頂(9:45~10:05)-分岐をたまご石へ-たまご石(10:32)-姫池(10:49)-白沢清水(11:32)-台倉清水(12:11)-台倉山(12:30)-下台倉山(12:57)-平ヶ岳登山口(13:58)-鷹ノ巣(14:08)
                           実質歩行時間: 7時間8分 、 歩行距離:約22㎞

朝食を取り、鷹ノ巣の清四郎小屋を出発する。国道を歩き、10分で登山口に着く。下台倉沢にかかる木橋を渡るとすぐに分岐に着く。真ん中の道を進み、平ヶ岳を目指す。すぐヤセ尾根になる。下台倉山までの尾根が延々と続く。分岐から歩くこと1時間20分で下台倉山に着くが、途中の尾根からは南に双耳峰の燧ケ岳が見える。途中には、結構な急坂もあって、エンジンのかかりの遅い早朝にはこたえる。尾根を登りきったところが下台倉山であるが、登山道に標識が立ってるといった風でピークらしい感じはない。山道は南方向になり、台倉山に進む。樹林帯の中を何度かアップダウンを繰り返し進む。木々の間からは越後の山、中岳と越後駒ヶ岳が、さらに進んだ台倉山の手前の稜線からはやや右手方向に池ノ岳と平ヶ岳がガスがかりの中にうっすらとする。台倉山には37分が更にかかった。此処もここも山頂らしくなく、登山道に三角点がポッンとある。標識はない。しばらくは展望がなくなる。登山道は、西方向になり、多少のアップダウンで、緩やかに下っていく。長い樹林帯の中、道はぬかるんでいるが、木道がある。当然滑りやすい。登山口から、2時間20分で台倉清水に到着する。地図上の水場のマークはあてにならない。先の白沢清水も水たまり程度で、流れがなく濁っている。樹林帯を抜けると池ノ岳への尾根が迫ってくる。その先には池ノ岳がある。気持ちの良い尾根歩きに変わる。尾根の最終には、ロープ・クサリ場もある岩稜になっている。背後には奥只見湖、会津、尾瀬の山並みが見られる。登りきり、木道を越えると様子が一変する。平ヶ岳手前の池ノ岳に姫ノ池が出てくる。平ヶ岳の高層湿原の一番の絶景ポイントがここだ。姫池の草紅葉はまだまだこれからだろうが、それでも結構なものだ。木製デッキで休憩する。姫池、、湿原台地越しに平ヶ岳うっすらと見える。池ノ岳からは湿原が待っている。この天気では楽園とはいえないが、池塘が続くようになる。名前にふさわしい、平らな湿原地帯だ。湿原の中の木道を進み登り切ったところが展望台になっている。天候が良ければ、青空の下に、燧ヶ岳、日光白根山、至仏山、会津駒ヶ岳など直近に登った山々が眺望できるのに…。夏の高山植物が咲く時期にも再度来てみたい。三角点手前に木道ベンチがある。眺望はこの場所が最高のようだが、ガスがかかりダメだった。三角点は木道の右手の樹林の中にあり眺望は期待できない元の、木のベンチに戻り更に引き返す。途中、たまご石の分岐を進み、写真に収める。岩の上に丸い岩が座っている、自然の造形だが、何故にと言いたなる。姫池、池ノ岳尾根、白沢清水、
台倉山、下台倉山、登山口、鷹ノ巣と無事帰りつきました。下山時には天気も急回復し、青空に山々を楽しみながの下山歩きでした。小屋で風呂に入り、バス待ち時間を有効に使いました。帰りは奥只見湖にでて、船、長いバスを使って戻りました。

     
姫池 山頂への分岐、眺望はダメだった 樹林に平ヶ岳山頂
たまご石 急坂の尾根を下る
行程マップ
(国土地理院の地図を引用)
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作成日: 2015年9月1日