111)巻機山 1967m: 2002年8月16日   日本三百名山に戻る 
 巻機山(まきはたやま)は新潟県南魚沼市と群馬県利根郡みなかみ町の境、三国山脈にある標高1,967mの山。日本百名山のひとつ。頂上付近の豊富な高山植物と神秘的な池塘(ちとう)群、緑の原生林に覆われた山麓、頂上からの展望の素晴らしさで知られている。美しい風景に恵まれている割引沢には、名のごとく空に向かって吹き上げている「吹上の滝」や、真青な水を深くたたえて流れ落ちる「アイガメの滝」など、数々の名瀑や奇岩があり、春にはシャクナゲ・ニッコウキスゲ・ハクサンコザクラなどの珍しい花々が咲き誇る。複雑に入り組んだ沢筋はかなり遅い時期まで雪が残り、夏の暑さを忘れさせる涼しい雪渓歩きが楽しめる。登山口からの標高差は1500に及ぶため、清水の民宿に投宿し、早朝に出発することが勧められている。ただし、沢コースはルートを見失いやすいため十分な注意が必要である。また、山には珍しいアマツバメの営巣の洞窟があり、保護区に指定されている。 山開きは、例年5月第4日曜日で、登山期間は 6月上旬から10月中旬、巻機山避難小屋(無人)がニセ巻機から30分ほどのところにある。 2階建て、トイレ、非常用無線が設置されている。登山道は、清水集落から巻機山までは井戸尾根コースの他に、割引沢、米子沢、ヌクビ沢の各コースがある。とくにヌクビ沢は本格的な渡渉地点がないため一般的な登山コースとして紹介されることが多い。沢沿いや、ナメ滝横の一枚岩を歩くのはスリリングで楽しいものだが、中間地点からはかなりきつい傾斜が連続するため、決して初心者向きではないので注意が必要である。たおやかな山稜に点在する池塘とお花畑、山腹にはハクサンコザクラのお花畑が広がる。巻機山は花の名山である。また、上越国境に連なる巻機山は、登山だけでなく沢登りも楽しめる山である。(ウイキペディア、南魚沼市観光協会より)
今回私が登ったコースは一般的な井戸尾根コースである。
(井戸尾根コース)
宿−桜坂2合目(5:35)−焼松(5合目)(6:45〜6:55)−6合目展望台 −7合目(10分休憩)−ニセ巻機(8:25〜8:30)−避難小屋−巻機山山頂(9:05)−最高点牛込岳付近()−巻機山(20分休憩、9:53)−焼松(5合目)(11:40〜11:45)−桜坂2合目(12:20)−清水集落(12:55、13:45バス)〜JR六日町
               歩行時間:6時間39分(休憩時間50分を含まず)

清水集落の民宿に泊り、早朝、宿の人に登山口である桜坂まで送ってもらう。車から天狗岩を従えた割引岳の雄姿が望める。米子沢の橋を渡ると、登山口の桜坂の駐車場に着く。礼を行って林道を進むと二合目となる分岐に出る。左は割引沢、ヌクビ沢方面、井戸尾根へは右折する。林道を行くと檜穴ノ段への導標の立つ場所に出る。井戸尾根の取り付き地点だ。右の笹と低木に囲まれた薄暗い登山道を進む。ゆるやかな傾斜をしばらく登ると、三合目になり、次第に急坂になる。四合目を過ぎると急傾斜の井戸ノ壁が待っている。岩まじりの赤土の道を登りきり、樹林帯の中の平坦な五合目に出る。焼松で、右に米手沢のナメ滝が見える。尾根幅が広くなり、傾斜もましになると六合目で展望台である。ブナな生い茂り、本々の間から切り立った天狗岩とヌクビ沢が見られる。ブナとダケカンバの樹林帯を進み、低木帯の檜穴ノ段の急坂を過ぎるとやっと7合目に出る。小休止を入れ、見晴らしを楽しむ。ササの原をつづら折りに8合目を過ぎ、ガレ場となる。やっと巻機山の稜線が目に入る。ニセ巻機からは正面に巻機山の雄大な斜面が見られる。オオシラビソの針葉樹も目につく。避難小屋までササの原の木道を進む。時期が遅いとはいえ、お花畑の名残りがある。7月の中旬が花の時期だそうだ。テント場、水場もあって沢水利用になる。避難小屋から池塘を見ながら、ササの階段状の道を登りきれば巻機山山頂である。最高点は更に牛ヶ岳方向に進んだところで、足を伸ばす。広々とした山頂一帯は、今までとは打って変わった様子である。谷川連峰や越後3山が眺望できる。下山は、同じ道を引き返し、登山口から清水集落まで歩く。50分余りの待ち時間でお腹を満たす。天気に恵まれた長い歩きだった。
 昨日の15日は強い夕立があり、JRが線路確認のため長い間止まった。下山が遅ければ、JRにうまく連絡がつかなくなって六日町から清水行のバスに乗車できなかっただろう。巻機下山後のJR六日町行きのバスの中でも強い夕立にであった。想定外で何が起きるか本当に分からない。

 
左に避難小屋、後方はニセ巻機、奥が割引岳 巻機山からの眺望  巻機山でのスナップ
   
山頂   大迫力の沢筋  

行程MAP

(国土地理院の地図を引用)

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作成日: 2015年11月18日