149)富士山 3,776m: 2002年8月31日   日本三百名山に戻る
 富士山は、静岡県(富士宮市、裾野市、富士市、御殿場市、駿東郡小山町)と、山梨県(富士吉田市、南都留郡鳴沢村)に跨る活火山である。標高3,776 m、日本最高峰(剣ヶ峰)の独立峰で、その優美な風貌は日本国外でも日本の象徴として広く知られている。数多くの芸術作品の題材とされ、芸術面でも大きな影響を与えた。懸垂曲線の山容を有した玄武岩質成層火山で構成され、その山体は駿河湾の海岸まで及ぶ。
 古来霊峰とされ、特に山頂部は浅間大神が鎮座するとされたため、神聖視された。噴火を沈静化するため律令国家により浅間神社が祭祀され、浅間信仰が確立された。また、富士山修験道の開祖とされる富士上人により修験道の霊場としても認識されるようになり、登拝が行われるようになった。これら富士信仰は時代により多様化し、村山修験や富士講といった一派を形成するに至る。現在、富士山麓周辺には観光名所が多くある他、夏季には富士登山が盛んである。
 日本三名山(三霊山)、日本百名山、日本の地質百選に選定されている。また、1936年(昭和11年)には富士箱根伊豆国立公園に指定されている。その後、1952年(昭和27年)に特別名勝、2011年(平成23年)に史跡、さらに2013年(平成25年)6月22日には関連する文化財群とともに「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の名で世界文化遺産に登録された。日本の文化遺産としては13件目である。
 登山ルートであるが、現在使用されている主な登山道には、静岡県側の「富士宮ルート」・「須走ルート」・「御殿場ルート」、山梨県側の「吉田ルート」の4ルートがあるが、観光が主産業であり富士山観光開発を積極的に行っている吉田ルートの登山者が最も多い。登山期間一般的な富士登山の期間は、山開きの7月1日?9月14日(山梨県側)もしくは7月10日?9月10日(静岡県側)までである。この期間は案内所やほぼ全ての山小屋が営業しているため利便性が高く、登山客が集中する。しかし山開きはしても、残雪の多い年は7月中旬まで登山道に雪が残ることもあり、ルートによってはその頃まで通行止めとなっていることがある。登山シーズンにおける登山道の渋滞夏期シーズンにおいて、日によって登山者数が大きく異なる。7月中旬〜8月下旬の金土日祝が混雑し、さらに、8月上旬〜中旬は平日も混雑する。(ウイキペディアより)

栗東IC(20:30)〜名神&東名〜富士IC〜西富士自動車道〜富士スカイライン〜新5合目駐車場(1:40、5:20出発)−新五合目登山口(5:25)−六合目(6:00)−新7合目(6:30〜6:35)−7合目(7:06〜7:13)−8合目(7:44〜7:54)−9合目(8:21〜8:33)−山頂小屋−剣ヶ峰(9:52〜10:30)−山頂小屋(10:43〜11:18、食事)−新5合目登山口(13:40)
               歩行時間:6時間8分(休憩時間の2時間12分を含まず) 歩行距離: 約 10q

 栗東ICから名神と東名で富士ICから西富士自動車道に入る。富士スカイラインを新5合目駐車場に着いたのは深夜であった。この時間で、駐車場はほぼ満杯の様子だった。仮眠し、早朝に出発する。5合目には売店、食堂がある。現在、登山口を少し登ったところに「環境省が作ったハイテクトイレ」がある。出だしはやや急な道だが、新六合目(標高2490m)までは緩やかな坂が続く。雲海荘と宝永山荘の二軒の山小屋がある。登山道は険しくなる。新六合目の先の標高差100m上の六合目の小屋は2015年現在ではなくなっている。新六合目から1時間程度(六合目から30分)で新七合目で、御来光山荘がある。ここからは登山道は砂礫の斜面で滑りやすくなる。登り始めに見られた緑もいよいよ少なくなる。火山岩がゴロゴロとあり、注意が必要である。新七合目の次は、七合目(標高3030m)で、ややこしい。七合目からは、岩場で斜度も一段と増す。八合目(3250m)まで岩場が続く。八合目には富士山衛生センターの救護所がある。御殿場ルートへ行くバイパスがある。八合目を過ぎると、砂礫の道になる。緑のない単調なつづら折りをひたすら登る。単調な登りの連続で、日本一の山でなければこれほどの人は登らないだろう。登るより、遠くから眺める山である。九合目(3410m)にある万年雪山荘は富士宮口ルートで最大級クラスの山小屋だそうで、食堂スペースを含め広くてゆったりとしてる。有料の望遠鏡もある。ここで10分の休憩を取る。9合目で更に一息つく。山頂まで最後の山小屋が標高3550mの胸突山荘で、「山頂まで30分」の表示が出てくる。9合目を過ぎると急に息苦しくなって、高山病らしき症状が出る人も多いらしい。出発して4時間強で、念願の山頂に着く。浅間大社奥宮に参拝する。主祭神は浅間大神(木花之佐久夜毘賣命/このはなさくやひめのみこと)で、女性の神様である。結婚式をするカップルもいて、時々TVに出る。山頂郵便局は、御殿場口山頂、銀明館に設置されている。富士山特別地域気象観測所(旧・富士山測候所)までは約300m、馬の背という急斜面を登る。剣ヶ峰である。測候所に着き、日本最高地点の碑の前で記念撮影をする。お腹を満たし、眺望を満喫する。文字通り、日本一高い場所からの大展望である。下りも同じ道を戻る。富士山登山は、登る時には、ご来光を拝んだ人たちの下山とすれ違い、また下りは、ご来光目当ての登山客とすれ違う。最初から登山者の列が続き、外国人の登山客が一杯である。
 下山後、天母の湯で汗を流し、富士ICに16:20に入り、自宅に戻ったのは21:00を少しまわった時間であった。運転をしてくれたY君に感謝だ。

 
眺望が広がる 剣ヶ峰まで最後の道のり  剣ヶ峰最高峰
   
 剣ヶ峰より 山頂からの大展望   

行程MAP

(国土地理院の地図を引用) 

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作成日: 2015年12月3日