18)夕張岳 1,668m 百名山: 2006年7月13日、 日本三百名山に戻る
夕張岳(ゆうばりだけ)は、北海道の中央部を南北に走る夕張山地の南端に位置する標高1,668 mの山。夕張市と南富良野町にまたがり、山域は北側の芦別岳と共に「富良野芦別道立自然公園」に指定されている。
 『花の名山』として知られ、初夏から夏にかけての花のシーズンには全国から多くの登山者が訪れる。この山独自の固有種の他、北海道の山岳にあるほぼ全ての高山植物が見られるとされ、田中澄江により花の百名山、及び新・花の百名山に選定されている。また日本二百名山、一等三角点百名山にも選定されている。かつてアイヌによりこの山に魔物が棲む部落がある伝えられ、「カムイシリ」(神の山)として恐れられていた釣鐘岩付近の熊ヶ峰と夕張岳山頂との鞍部は吹通しと呼ばれ蛇紋岩が露出する砂礫地で、ユウバリソウなどの群生地となっている。山域は1996年に「夕張岳の高山植物群落および蛇紋岩メランジュ帯」として、山ごと国の天然記念物に指定された。ユウバリソウ、ユウバリコザクラ、シソバキスミレ、ユウバリリンドウ、ユウパリミセバヤ、ユウバリツガザクラ、ユキバヒゴタイ、ユウバリタンポポが代表的な花で、エゾノシモツケソウ、シナノキンバイ、シロウマアサツキ、シラネアオイなど、633種の高山植物の豊庫となっている。

登山口(7:28)冷水ノ沢コース合流点(08:52)展望台石原平(9:19〜9:30)−望岳台(9:37〜9:42)−お花畑−夕張岳(11:40〜12:00、昼食)−水場(13:15〜13:25)−望岳台(13:54〜14:00)−登山口(15:30)                歩行時間 7時間10分

北海道登山1日目になる。昨晩北海道に入った。南清水沢駅前のサンルートに宿泊した。Yさんンとの17日までの初日である。花の百名山に登ることになった。写真で見る通り花の連続であった。山頂に着くころには快晴になり、遠くまで眺望が開けた。
 ホテルを6:30にでて、登山口には7:20につき、準備後早々に出発する。コースは馬ノ背をとり、ヒュッテ前を進む。樹林帯が美しい。冷水コースと合流し、つらい急坂を登り切ったところが石原平。展望もきき、シラネアオイ、ハクセンナズナが見られる。前岳を北へトラバースし、しばらくで、望岳台に着く。芦別岳が見られる。前岳を北面を横切り進む。憩沢、前岳湿原が現れる。ムシトリスミレも見られる。進行方向に、ガマ岩、夕張岳が望める。一旦下り、ガマ岩を過ぎるとお花畑が広がる。高原歩きといった雰囲気になる。湿原のお花畑が広がり、アサツキなども現れる。このあたり、木道を進む。少々登りきった蛇紋岩の露出したガラガラとしたところに来れば、ユキバヒゴダイが現れる。ユウバリソウは少々遅く形が残った状態である。少し進めば、金山コースが合流し、ハイマツの道を一頑張り登りきると祠のある広場に到着する。目の前に山頂があり、一息だ。この頃には晴れ渡り、素晴らしい眺望に恵まれる。昼食を取り、ゆっくりとくつろぐ。帰りは元来た道を引き返す。
第1日目、上々の滑り出しだった。花をタップリと堪能した。次の大雪山、御鉢めぐりの層雲峡に向かった。

     
   振り返れば、芦別岳岳が見える  
     
左手のガマ岩の後ろに夕張岳  湿原お花畑(山頂まで1.2q)  山頂直下の祠
登山道に見られる花々
     
 石原平のシラネアオイ  エゾミヤマトラノオ
     
 オオバタケシマラン  ムシトリスミレ  ユキバヒゴダイとユウバリソウ
         
 クルマバソウ  ギンリョウソウ  オオバミゾホウズキ    エンレイソウ
         
 ミヤマキンポウゲ  ミヤマハンショウズル  チシマキンバイソウ  イワイチョウ  チングルマ
         
 エゾグンナイフウロ  ハクサンフウロ  ヨツバシオガマ  ウコンウツギ   チシアマザミ
         
 トモエシオガマ  エゾノリュウキンカ  タカネバラ  エゾハクサンイチゲ  シナノキンバイ
         
 シロウマアサツキ  チシマキンレイカ  ホソバイワベンケイ  ミズバショウ  イブキトラノオ
         
カンチコウゾリナ ミヤマダイコンソウ  エゾタカネツメクサ  ユウバリアズマギク   トウゲブキ
チョウ
     
 エゾシロチョウ(エゾウサギギク)  コチャバネセセリ(グンナイフウロ)  コヒオドシ(エゾウサギギク)
コースマップ
国土地理院の地図より
日本三百名山に戻る

作成日: 2015年4月15日