19)暑寒別岳 1,491m 百名山: 2006年7月16日、 日本三百名山に戻る

暑寒別岳は、空知総合振興局西部と、留萌振興局東部の3郡4町にまたがる、標高1492mの山である。群別岳(1,376メートル)・南暑寒岳(1,296メートル)・雄冬岳(1,198メートル)などの増毛山地の主峰で、暑寒別天売焼尻国定公園内にある。第三紀火山のなごりである。山名の由来はアイヌ語で「滝の上にある川」を意味する「ソー・カ・アン・ペツ」より。冬の季節風が厳しいため積雪が多く、初夏でも残雪が多い。登山口は増毛町側の暑寒荘か箸別、もしくは雨竜町側の南暑寒荘から登山をする3コースがある。雨竜町側から登った場合は白竜ノ滝を経て、「北海道の尾瀬」とも呼ばれる雨竜沼湿原の中を通る。(ウイキペディアより)
今回登った増毛側からは、7月いっぱい残雪がある。山麓に広大な原始林を従え、山頂から晴れた日には大雪山、羊蹄山、利尻山、積丹半島などを一望することができ、多くの登山者を魅了している。 特に、6月中旬から7月には、山頂一帯にお花畑が広がり、マシケゲンゲ、マシケオトギリなど固有種も見られ、花の名山としても人気がある。
前日、暑寒別荘に泊り、往復した。雨竜沼湿原は、別途訪問した。

暑寒荘(6:02)−2合目(7:02〜7:12)−4合目(7:38)−途中(8:00〜8:10、小休止)−6合目(8:25)−7合目(8:40)−8合目屏風岩(9:04)−9合目(9:29)−暑寒別岳(9:54〜10:35、昼食)−7合目(11:23〜11:33)−3合目(12:30〜12:35)−暑寒荘(13:40)

大雪山の御鉢めぐりを終了した足で増毛にある暑寒別荘に入った。綺麗な無人小屋、食料を買い込み準備した。小屋は我々2人のみだった。虫よけが大いに役に立った。中に水やトイレもあり、快適だった。
翌日は天気に恵まれた。全体的に緩やかな傾斜で、距離、約10キロ、標高差約1,200メートルを往復する。この暑寒別岳、夏場はアブなどの虫で有名で、準備をしたが、蚊取り線香に優れたものはないようである。
小屋を出て、しばらく林道を行く。登山口から林の中へと入り、直ぐにトドマツ林の急登となる。1合目でく急な登りが終わり、尾根上のなだらかな道が続く。あたりは、ミズナラやダケカンバの混合林になる。足元ではマイヅルソウが増える。シラネアオイもあった。2合目と、5合目手前で小休止する。水を補給するためネットの下からポリビンを入れるとすかさず蚊が入ってくる。常温気散防虫剤、いわゆる防虫ファンは効きそうもない。素早く飲まなければならない。7合目の手前はロープ場があり、足元がガレ場なので歩きづらい。樹林帯を抜けて周りはハイマツの林に変わっていた。ここからお花畑になる。
滝見台の表示が出てくる。8合目の屏風岩には、3時間後に到着した。屏風岩の岩肌ではチシマギキョウが綺麗に咲いている。ここまでくると蚊も少なくなった。オトギリソウなども見える。エゾノハクサンイチゲ、次第に花の姿も増えてきた。9合目で、ロープが現れる。この坂を登りきると、固有種、マシケゲンゲの花畑だった。紫色が映える。花の写真撮影にも忙しい。箸別コースとの合流点に出、前方に暑寒別岳の山頂が見えてくる。山頂への最後の道は、エゾツツジが目を惹く。ゆっくりと花を楽しむ。少し下がったところには、エゾノハクサンイチゲ、シナノキンバイのお花畑だ。花畑を登りきると暑寒別岳山頂だ。山頂から、南暑寒別岳方向へ進んだ平坦なところには、ショウジョウバカマの群落地になっている。他の花もにぎやかだ。山頂に戻り、4時間後の昼食にした。40分を山頂で過ごし、暑寒荘には、13:40に戻った。歩行時間おおよそ、6時間30分であった。
 チョウは、登り口でヒメシジミ、途中のお花畑でコヒオドシを見た。

     
 暑寒別岳  ガスがかかった山頂  あと一息で山頂へ
     
 山頂スナップ  雨竜沼がはるか遠くに  

花々

     
 マシマゲンゲ  レブンサイコ  リンネソウ
         
 ハイオトギリ    キンバイソウ    
         
 ミヤマアキノキリンソウ  チシマギキョウ  タカネナデシコ    シナノキンバイ
         
 ウメバチソウ  ミヤマリンドウ  エゾウサギギク    エゾノハクサンイチゲ
         
 エゾツツジ  イワイチョウ  グンナイフウロ  ツバメオモト  
         
 フギレオオバキスミレ  アオノツガザクラ  チングルマ ショウジョウバカマ(群生地)  

チョウたち

     
 ヒメシジミ  コヒオドシ  キバネセセリ

翌日の最終地、樽前山に向け車を走らせた。
コースマップ
国土地理院の地図より
日本三百名山に戻る

作成日: 2015年4月18日