22)後方羊蹄山 1,898m : 1999年7月10日、 日本三百名山に戻る
羊蹄山は、後志地方南部(胆振国北西部)にある1,898mの成層火山である。後方羊蹄山(しりべしやま)として、日本百名山に選定されている。円錐形の秀麗な山容を有し、2003年(平成15年)に気象庁により活火山に指定された。山頂には直径700m、深さ200mの火口(父釜)があり、西北西斜面にも側火口(母釜、子釜)を持つ。支笏洞爺国立公園に属し、山頂は倶知安町・喜茂別町・京極町・真狩村・ニセコ町の境をなしている。一等三角点(点名「真狩岳」)の旧山頂が1,892.7m、三等三角点(点名「雲泉」)の北山が1,843.7mである。山腹にはキタキツネ、エゾクロテン、エゾリス、エゾシマリス、エゾモモンガ、エゾユキウサギなどの哺乳類が生息しており、130種類以上の野鳥がいることも確認されている。名水の地としても知られ、周囲には無料で利用できる水汲み場が数か所ある。登山コースは、倶知安コース(半月湖から登るコース)、京極コース、真狩コース、喜茂別コースの4種類がある。どのコースも登山には4時間から6時間程度がかかる。9合目付近には40名収容の羊蹄山避難小屋がある。有料の避難小屋であり、毎年6月中旬から10月中旬には管理人が常駐しているが、水や食料の販売は行っていない。
百名山の踏破として、比較的初期に登った山である。コースは真狩コースを登った。その日のうちにバスで移動し、五色温泉からニセコアンヌプリを往復した。51歳と若かったこともあって、1日のうちに両山を登ることができた。

羊蹄自然の家(4:30)−6合目(6:15〜6:20)−8合目(6:50)−9合目(7:10)−外輪を反時計回り−小休止(7:25〜7:30)−山頂(7:50〜8:00)−6合目(9:00)−4合目(9:30)−2合目(9:47)−登山口(駐車場)10:23−バス停(10:47、11:12ニセコ方面へ)   
                歩行時間:5時間40分、   歩行距離:約13q

前日、バスで羊蹄自然公園前で下車し、キャンプ場のある羊蹄自然の家で泊まる。大きな部屋で同泊者がもう一人いた。4時前からもぞもぞと動きがあって、つられて早朝出発となった。羊蹄山真狩コース登山口には注意書きを含め多くの立て看板がある。樹林帯の中を進む。やがて急登になる。はじめは白樺の木が2合目以上まで続く。2合目が尾根で、単調な長い尾根歩きの始まりだ。合目ごとの表示だが、2合目半の表示もある。次第に他の広葉樹林に変わり、合間に尻別岳が顔を見せる。3合目あたりで眼下に真狩の街並みが広がる。針葉樹林帯に次第に変わって行く。5合目まで樹林帯は続くが、次第に細く、低くなる。5合目を過ぎると、急な坂に変わっていき、視界も次第に広がる。7合目あたりの木は、雪の重みだろうが、傾いている。8合目まで2時間20分を要する。ハイマツが現れ、岩礫が目立ち始め9合目表示が出てくる。左手が避難小屋になるが、そのまま進む。避難小屋は登山者の避難機能に加え、監視員の活動拠点としての機能を持つ。昭和47年10月11日の完成だから随分古い。分岐からは高山植物が目立つ。やっとのことで、頂上火口群の上に出る。父釜、母釜、子釜と名前がついている。大火口を左手に見ながらの周回コースだ。反時計回りに進むが、すぐに小休止する。岩場経由のごろごろとした道を進み、やっとのことで山頂に着く。しばし休憩し、更に進む。この岩場で足を滑らし、手のひらを切る。カットバンを何枚か重ね、注意深く元の分岐に戻る。ここからは同じ道を羊蹄自然公園へ戻る。バスにてニセコ駅に向かう。
     
 集落を見下ろす  山頂が奥に見える  山頂、この後転倒し手のひらを切創
     
 山容  山頂の火口湖  
行程マップ
(国土地理院の地図を引用)
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作成日: 2015年4月25日