249)竜門岳 904m: 2001年2月25日   日本三百名山に戻る

竜門岳(りゅうもんがだけ)は、奈良県の宇陀市と吉野郡吉野町の市町境にある山で、竜門山地に属している。龍門岳あるいは龍門ガ岳(龍門ヶ岳)と表記されることもある。日本三百名山の一つに数えられる奈良盆地と吉野を分け隔てる、高見山西側の龍門山塊の主峰であり、紀の川(吉野川)水系の支流、津風呂川と淀川水系の支流、宇陀川の分水嶺上にある。かつて吉野側の中腹には龍門滝付近には『太平記』で有名な楠木正行の妻、弁ノ内待が世を忍んで住んだと伝えられ幽玄な雰囲気を誇った龍門寺が建立されていたが、応仁の乱を期に廃寺となり現在では遺跡が名残をとどめるのみである。また龍門滝のそばには『今昔物語集』で名高い久米仙人が修行した窟跡もある。北西側の細峠付近には元禄元年(1688年)に松尾芭蕉が吉野を訪れた際、詠んだ句碑が建てられている山頂には高皇産霊神を祀る祠があり、一等三角点「竜門岳」が設置されている。山頂からの展望は西方に開けており、府県境に位置する葛城山、金剛山などが一望できる。登山ルートは、山頂南側の吉野山口神社(230m)から龍門滝(310m)および龍門寺跡を経て山頂に至る。また北側の桜井側からも登山道があり、不動滝(350m)から大峠(770m)および三津峠(740m)を経て山頂に至る。(ウイキペディアより)

桜井駅(9:09)〜バス〜下居バス停(9:21)−音羽山観音寺(9:52)−音羽山山頂852m(10:22〜10:32)−経ヶ塚山山頂(10:45)−熊ヶ岳(11:15〜11:20)−大峠(1145)−三津峠(12:55〜13:00)−竜門岳山頂(13:25〜13:35)−竜門の滝(14:05)−吉野山口神社(14:30)−大和上市(15:30、15:30急行)
               歩行時間:5時間40分(休憩時間、30分含まず)

 桜井市の音羽三山を皮切りに、大峠から三津峠、最後に3百名山の竜門岳まで歩いた。下山は竜門寺跡から吉野山口神社に下山した。バス便がなく、上市までの長い車道歩きを強いられた。音羽三山は、ササで覆われたり、見晴しがないルートと余り人気がないが、竜門岳だけでは物足りない。
 桜井駅からバスに乗り、下居バス停で下車する。車道を歩き、南音羽から寺川を過ぎ、善法寺、音羽観音寺に立ち寄った。道のほとんどは杉林の舗装道だ。音羽観音参道の案内が出てくる。参道は、結構な急傾斜で、途中の地蔵や丁石は興味深い。杉林の中の道で、中階段を少し登るとそこは善法寺(観音寺)に到着する。途中に無常橋が出てくるが、橋というほどのものでもなければ、無常というものでもない。ここまで30分程度だ。山寺で、境内の大イチョウが目を引く。境内の端の鳥居前を通り、音羽山に向かう。冬場とはいえ、道は、草やササであまり整備されているとはいえない。途中、水がちょろちょろ流れる石の道になる。木立の中、尾根に登りきり、しばらく穏やかな道を進むと音羽山の山頂だ。三等三角点があり、標高は852m、雪と霧氷が入り混じっている。10分休憩し、経ヶ塚山に向かう。見晴らしはなく、まっすぐの杉林の中を一旦下り、登り返す。経ヶ塚山も見晴らしがなく、木に山頂表示がかかっている程度(今は立派な表示)である。ここでは、結構、素晴らしい霧氷を見ることができた。熊ヶ岳山頂は国土地理院表記場所と少しずれている。反射板が目につく。ここから、ササが高くなり、道に覆いかぶさるような風になる。杉林の中の雰囲気の良い道だ。大峠に下りていくが、途中、熊ヶ岳の端正な姿を見返すことができる。また、台高の高見山から国見方面が見える。更に、これから行く竜門岳、西にはすぐ横の多峯峰、さらに奥の二上山〜葛城山〜金剛山の金剛山地の山並みが目を引く。今まで、3山のピークを経過、登り下りで結構負荷もかかる。下って行くとやがてササもなくなる。少し登り返した小高い台地状が大峠で、地蔵祠、道標、女坂傳稱地(脚注)と書かれた名石がある。石碑と祠を写真に撮る。ここから三津峠までは1時間以上かかる。静まり返った樹林帯の中を、下り、登りを繰り返し行くと、細峠の分岐が出てくる。ここを左手に進む。足元は少しにぎやかだ。緩やかな坂を下ると三津峠に到着する。鞍部の道標右にトンネル南口側への道が分かれている。お腹に少々入れる。更に綺麗に植林された尾根道を進む。多少の勾配がある起伏の山道をしばらく行けば、鉄塔が現れ、広い草原状の地点に出る。視界も広がり、結構、眺望が楽しめる。ここからほんの少しで竜門岳山頂である。山頂には、祠と三角点だけの質素なものだ。眺望もない。おやつを食べながら10分ほど休憩する。ススキやササの雰囲気の良い道から、急な倒木のある尾根道をしばらく行き、尾根道を下ってゆく。二股に出て、堰堤と滝頭で沢を渡り、奥の滝を過ぎる。道は枝葉のように横から道が合流する。竜門寺跡を過ぎ、滝頭ノ橋を渡り、竜門ノ滝の表示、下乗石を右、左に見ながら細い道を下る。「竜門ノ滝」と書かれた石柱の脇から沢へ下り、滝を見ることができる。沢の流れを右に見ながら緩やかに下る。右手から道が合流し、人家が現れる。農道を進み、鳥居の横に出る。吉野山口神社だ。前にはバス停があったが、今はなく、上市まで歩くことになる。上市の町並みは古く、歴史を感じることができる。おおよそ1時間の車道歩き、少々辛いが仕方がない。上市からは、大和八木、西大寺と継いで京都に戻った。

 
熊ヶ岳山頂(霧氷)  大峠付近から熊ヶ岳を見返す 大峠の女坂
     
竜門岳山頂(こちらも見晴らしは?)     

脚注
女坂・男坂
日本書紀、神武天皇即位前、紀戊午年九月の条に「女坂置女軍。男坂置男軍(女坂(めさか)に女軍を置き、男坂(おさか)に男軍を置く)」とあり、大峠はこのうちの女坂と考えられている。そのため峠には、昭和15年(1940年紀元2600年祭の一環として)「女坂傳稱地」の碑が建てられ、現在も当地に残る。なお、男坂は、北にある半坂峠と考えられ「男坂傳稱地」の石碑が建っている。(ウイキペディアより)

行程MAP



(国土地理院の地図を引用) 
日本三百名山に戻る

作成日: 2015年12月10日